親をためす、ためし行動


~親(とくに母親)をためす、ためし行動~

母子の問題で、実によくあるケースです。

自分から生まれた娘がまったくわからない!娘の気持ちがわかならない。娘の発言がわからない。娘の態度、行動がわからない。

どうして、あんなことを言うのだろう?

どうして、あんな態度をとるのだろう?

実によくある母親の悩みです。

娘:『どうせ、わたしなんか・・・いないほうがいいんでしょ? わたしはなにも取り得がないわ。なにもできないもの。』

母親:『な、なんてこと言うの! そんなことないよ。あなたはできるよ』

娘:『なによいまさら! よしてよ。そんな思ってもないこと言わないで!』

こんなやり取りしていませんか?

 

1.親子でも生まれ持つ気質はまったくちがうことがある!

自分で産んだ子だから似ていると思うのは当然です。しかし、遺伝子は何代も前の遺伝子が現れることもありますし、予測できないことがあっても当然なのです! また、同じような出来事を経験しても、それをどのように受け止め、どのように解釈するかは別です。)

ところが、人間は誰でも自分のモノサシ(常識や判断基準)で、相手を見てしまいます。

そこで、相手(娘)が、自分とちがう反応(ものごとの捉え方)を表現したとき、多くは戸惑いを覚えます。

「なんで?」「どうして?」「私だったらそんなふうに思わないのに・・・」疑問が頭の中をめぐります。

 

2.たとえば、ポジティブなお母さんとネガティブな娘さんのケース。

お母さんは「失敗したっていいじゃない!成功するまで何度でもやればいいのよ!」とポジティブで楽観的。

しかし、娘さんは「一回失敗したら、もうダメ!!今までがすべて無駄になる、すべてダメなのよ!」と言い張る。

このようなケースで、一つ考えられることは、・・・・・

 

3.脳のシステムのちがい!です。

脳の扁桃体で感じる感受性にはものすご~く幅があります。

これは、脳の感覚機能ですから意図的にどうにかすることは大変難しいと思われます。

ひとつダメだとすべてダメ、すべて無駄、と考える理由は、脳の柔軟性の欠如から起こると思われます。

ここでいう柔軟性はなに? それは突然のアクシデントに対応できる許容量。

では、許容量とは?

許容量。許せる能力。この許せる能力は、怖いと感じる、怖さ(恐怖)に鈍感なタイプがもっている能力です!

言い方を変えれば、怖さに敏感な気質(遺伝子)を持っていると、反応として、とにかく「怖い」んです。

理由なく怖いんです。反応として怖いんです。だから、認めるわけにはいかない、許せない。自分が否定されていると感じたり。自分が認められていないと誤解したり。とにかく自分が脅かされているようで怖いんです。

怖いから、相手に脅威を感じて、身を守るために相手を敵対視する。これは脳の感覚機能の反応だったのです!

 

4.長年、多くのご相談を受けて、私が悟ったことは、これです! 

みんな生まれ持つ気質はちがうから、親子でもちがうから、ここの反応で、この怖さに対する反応(感受性)のちがいからわかり合えないことが起きているのだと思いました。

暑さ寒さを感じるセンサーが、人によって異なるように、「怖さ」を感じるセンサーもみんなちがうんです!

出発点はここなんだと思います!!!感覚機能。

対人関係がうまくいかないと困っていてる人、人が怖い、相手にどう思われているか気になる、このように感じている人は、自分の生まれ持つ気質が人に対して敏感であると、いったん受け止めていただけると、今後のトレーニング次第で、とてもラクになると思います。

脳のシステムはみんな異なります。

ちがって当然です。ちがってもいいんです。こうでなきゃいけないは、ありません!!

ただ、自分がどんな気質をもって生まれて来たかは、知ってください。

そうでないと、「私は正しい。私の感じ方はふつうだ。これが常識だ!相手が悪い!」と、なって夫婦や親子では不具合が起き、信頼関係を損ねてしまうことが多々あります。

ですから、専門家に第三者として介入していただき、正しい知識を得て、ご自身の人生を良くしていただきたいと願います。