8月の家族へメッセージ
8月は家族と過ごす時間が増えます。学校の夏休み、会社の夏季休暇、お盆、帰省 海.・山・川・観光・レジャー・・・子や孫には非日常の空間でいろいろな体験をさせたいものですね。
ただ近年の温暖化による異常気象で計画通りにいかないこともあると思いますが、健康に留意しながら楽しい時間を家族で共有してくださいね。
そんな中で「よくある家庭問題」は、帰省の際の嫁姑問題です。
年末年始と同様に年に1~2回は顔を合わせることになるこの時期。
帰省を考えるとゆううつでたまらないという人も多いですね。
目まぐるしく変わる社会環境の中で、いつの時代に生まれ育ったかで、人々の価値観や考え方はずいぶんとちがいます。
戦前と戦後でも大きくちがいますし、戦後でも昭和と平成では異なり、また年齢は若くても祖父母時代の影響を強く受けている人は時代錯誤のような考えにおちいることもあります。
そうした考え方や価値観、常識の「ちがい」の中で双方が互いに良い関係を築いていこうと思うのであれば、どんなことに気をつけていったらいいでしょう?
1.ちがいを知って、認めて、受け取めること!
真面目で責任感の強い人や正義感の強い人ほど、一度自分のあたまにインプットしたものは頑なに守ろうとします。規律やルール、一般的な常識なんかもそうですね。「私が守っているのだから、あなたが守らないのはおかしい!」とか「ちゃんとやってください!」とか、相手にも同じことを強制しようと思ってしまうことが多いですね。
もちろん真面目で責任感や正義感があることは良いことでもありますが、相手にもそれを指示したり強制したりすると、揉め事になることがありますね。どうですか?
姑がそうだとしても、嫁がそうだとしても、同じ感覚ならそれでいいのでしょうけど、感覚機能は人それぞれ異なりますし、育った家庭での習慣もちがいますので、習慣から身についた事柄は、とくに相手の異なる習慣を受け入れられなかったり、抵抗が生まれ、慣れるには時間がかかります。
そこで、はじめから「ちがって当たり前、ちがうのは仕方ないこと、誰にも罪はない、社会が変わったのだから」と意識して取り組んでいきましょう。
ちがいに対する抵抗は、このように意識してだんだんと緩和していきましょう。繰り返し自分に言い聞かせてみてください。これをお互いに双方がおこなうことで、冷静にこころの距離を置くことができます。
どちらか片方だけだと、片方が一生懸命に意識して努力しようとしても、もう片方が「ちがいに対する不満、怒り、イライラ」をつのらせてきますから、ついその挑発に乗ってしまいケンカになってしまうことがあります。
なので、嫁姑がいっしょに「ちがいに対する学び」の時間をもっていただけましたら幸いです。
そして、互いに「やってもらったこと」に感謝しましょう。笑顔でありがとうと伝えましょう!
「やって当たり前」ではありません。それだとうまくいかないですね。やってもらったことがどんなに小さなことでも当たり前のことでも、やってくれた好意に「ありがとう」と感謝しましょう。もちろん、やってもらって困ることには、きちんと「それは困るのでやめていただきたいと思います」と、正直な自分の気持ちを伝えていいんですよ。
言われたほうも素直に受け止めてくださいね。ここがポイントです。ひがむことや否定されたと歪んで捉えないことですね。