発達のつまずき
【行為障害】
(例題) Aくんが幼稚園に入ったころ、両親の仲に亀裂が入り始めました。そのときから、父親は小さなことでAくんに 「体罰」を施すようになりました。
幼稚園の年長児になったころ、Aくんは周囲の友達に噛みついたり保育士に殴りかかるなど、攻撃的で反社会的な行動を見せるようになったのです。
小学生に上がったころ、両親が離婚。
そのころになると格闘ゲームに没頭し、学校をズル休みするようになりました。
そして10歳のころ、母親がAくんの部屋からナイフ数本と飼っていたハムスターの死骸を発見し、医療機関を受診した結果、小児発症型の行為障害と診断されました。
行為障害
行為障害とは幼児期から青年期にみられる障害のひとつです。
他人や動物に危害を加える、規則に違反するなど反社会的行為を繰り返すとき「行為障害」と診断されます。
発症は10歳~15歳くらい、5歳~6歳から発症するケースもあります。
【原因】
脳の機能障害と家庭環境、社会環境。
緊迫した家庭環境:夫婦仲が悪い、舅・姑との不仲、親のしつけ
※絶対になるわけではありません。上記は可能性が高いケースです。
【予防】
思いやりのこころを育てる。
親子の絆を深める。
親が思いやりのある行動をとる。
誘導的なしつけをする。
※親にも遺伝的にその要素をはらんでいるケースもあります。
その場合、予防は第三者の介入が必要です。
(例)
他者のためになる行動をしたときに褒める。
親子で同じ遊びをする。
親が他人に親切にしてみせる。電車で席を譲るなど。
「~~しなさい」よりも「~~だから~~しようね」共感性のあることばを使う。
青少年の犯罪を防ぐためにも、誰も加害者にも被害者にもしてはいけません。
健全な青少年の育成は生まれたときから始まっています。
自分の子であり、社会の子でもある子どもたちを大切に育てましょう!
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