6月の家族へメッセージを送ります!
withコロナ時代 新型コロナウイルスからの教訓(気づかせてくれたこと)
緊急事態宣言が解除されたばかりですが、すでに感染第二波の兆しが見えてきました。専門家の会見では第二波も第三波も来る可能性はあると言っています。長期戦になりそうです。
いま、私たちは「新しい生活様式」を受け入れて慣れていくことが、健康も経済も守るために大切でだいじなことになりました。
世界中で大変多くの犠牲者が出ました。日本でも既に900人以上の大切な命が奪われています。今も重症化した人たちが100人以上いるそうです。
その人たちの死を無駄にしないために、私たちはそこから教訓を学ぶことが重要なことです。
1.テレワークの活用
もちろん仕事の業種によりますが、テレワークが可能な業種、企業はこれからもテレワークで働くことにより、通勤がなくなります。テレワークは自宅でもいいし、自宅でなくても近所の好きな場所も選べることもあります。
通勤の負担はかなりのものです。通勤ラッシュの電車の中で人は不快な気持ちになります。それは人間には「パーソナルスペース」というものがあるからです。誰でも他人が近づいてきたときに、それ以上入ってこないで!と思う距離(親しさによって異なる距離)があります。それがパーソナルスペースです。
男女でもその広さは異なりますし、また個々の個体差(敏感、鈍感、内向き、外向き)もあります。相手によって変わることもあります。
満員の通勤電車内は見知らぬ他人がほとんどですから、本当はもっと離れてほしいと思っているのです。それなのに仕事に行くためだと我慢していると、通勤をストレスと感じてしまいます。
また企業側(会社)も自社ビル以外は、事務所のスペースを借りているので固定費がかかります。今回のコロナの緊急事態宣言で企業活動がストップしたために収益が上がらず、固定費(主に賃貸料、人件費)が支払えなくなった企業もたくさんありました。
テレワークが可能な企業であれば、今後は事務所は最小限のスペースでよくなり、固定費も軽減されます。企業側も勤める個人側もメリットになるのです。
テレワークで勤務がうまくいった人の中には、故郷の田舎へ戻ってのんびり暮らしたいと考える人も増え始めたそうです。今まで田舎では仕事がない(就職先がない)から、仕方なく都会へ出て住居を構えた人も多かったのです。
通勤がなくなるだけで、毎日の往復の時間(1時間~2時間)が自分と家族のために使えます。
これは、ワーク・ライフ・バランスを保つために大変重要なことです。人の一生は、なにもしないと長く感じますが、なにかを成し遂げようと思うと、大変短いものです。大切な自分の時間を「義務と責任」だけに費やしてしまうのは、とても残念です。
もちろん、仕事が好きな仕事で楽しくてやりがいがあって、24時間仕事のことを考えていたいという人もいるでしょう。ただ、その場合も家族があるなら、家族との関係も良いものにするには、家族の気持ちを思いやり、求めていることに誠実に応えることも人生です。
家族の時間は、とても大切です。
愛し合って家庭をつくり家族になったのですから、互いに助け合い、支え合い、与えることの喜びを感じてください。
そういう意味でもワーク・ライフ・バランスは大切ですね!
またテレワークで、人が都会を離れ、地方へ移住することによって、地方も活性化します!
その土地の人口減少から過疎化して集落が消えていく、という課題の解決にも少しは役立つのではないでしょうか。企業ごと移住するともっと良いですね。そこに経済の循環が始まります。
またテレワーク可能な人たちが電車を使わないことで、どうしても職場で仕事をしなければならない業界、業種、業態の方たちの車内混雑を軽減することができます。ストレスの緩和です。
本当に通勤が必要な人たちだけのための電車通勤になればいいと思います。
2.あらゆることをシェアする
SNS、オンラインの普及で、今まで以上に自分の知らない世界が見えてきたと思います。人間は「そこにいないとわからないこと」がたくさんあります。
リアルな距離は、ソーシャル・ディスタンス(フィジカル・ディスタンス)により1メートル~2メートル空けることになりましたが、SkypeやZoomを使ったセミナー、交流会などで海外の人とも容易につながることができます。
それによって、私たちの知らない国で、どんなにつらい思いをしている人がいる多いことか、どんな格差があるか?貧困、飢え、安全や衛生まで脅かされている人々がいます。
経済格差は広がるばかりです。日本でもコロナでさらに格差は増すと言われていますが、だからこそ、いま、私たちは気づき、格差を止める動きをしましょう。
なんと!世界の38億人の総資産と、たった26人の大富豪の総資産が等しいのです!!
こんな不公平なことがありますか。あるんです。これが現状です。
富の分配が必要です。生まれたときから格差があることをなくしましょう。
仕事も土地も家も車もなるべくシェアできる時代になるといいですね。
既得権、利権、強欲を手放し、みんなで分け与えましょう。なぜなら格差があれば、不満が起こります。人間なら当然です。人には人権があります。人権は平等です。ここまで社会は成熟してきました。
ところが、人間の「こころ」が成長していないケースもあります。欲に取りつかれてしまっているケースです。そこに社会的地位や利権が加わると、たいへんな事態になります。法律を変えてしまうことだって可能になります。恐ろしいことです。
社会にひずみが生じると、フラストレーションが溜まり、行き場のない怒りや憎しみが犯罪につながります。
被害者が出れば、今度は被害者が加害者になります。加害と被害が連鎖して繰り返されるのです。それが犯罪や戦争です。
誰もそんなこと望んでいないのに、人間の恐ろしい面です。
ですから、格差をなくしましょう!
どこに生まれても、どこで育っても、能力にちがいがあっても、反応にちがいがあっても、お互いのちがいを認め合い、ちがいを受け止め、個体差に差をつけず、それぞれに価値があることを認めましょう。
それにはモノを分け与えましょう。シェアしましょう。欲が強いとモノを独占したくなりますが、そういう欲求を脳でコントロールしましょう!
与える喜びを感じる人になりましょう!
3.のんびりゆったりと、人間らしい新しい社会「寛容な社会」をつくる!
20世紀はセカセカして忙しい時代でした。争うことばかりで、勝ち負け、優劣、頂点を目指して人間の醜い面が目立ちました。良いものは一つという考えで、高学歴、高身長、高給取りがもてはやされ、それ以外は落ちこぼれとか負け組なんていう言葉まではびこる時代でした。
まるで人権尊重していませんでした。モノやお金が溢れる影響で人が大切なことを見失ってしまった。
モノやお金の欲というのは、底なし沼にはまってしまったようなもの。いくらあってもキリがないのです。終わりないのです。永遠に満たされることなく、落ち着かないのです。
21世紀になって20年経ちました。もうこの頃は気づいている人が増えてきました。良いことです。
ホセ・ムヒカ氏をご存知ですか? 私の尊敬する人です。
ウルグアイの元大統領、世界一貧しい大統領と呼ばれたホセ・ムヒカ氏です。4年前の彼のスピーチは多くの人を感動させました。
しかし、本当に貧しいことは、こころが貧しいこと。強欲にむしばまれたこころです。
新型コロナウイルス感染拡大対策で、世界の経済がストップしてしまった今だからこそ、みなさんに考えていただきたいと思います。
経済優先で地球を破壊する前に、愛する地球を長生きさせたいのであれば、なにを変えたらいいのか?なにを大切にしたらいいのか?
いっしょに考えましょう。
自分と異なる人や考えを排除するのではなく、否定するのではなく、非難するのではなく、もっと寛容にやさしく受け止め、理解し合いましょう。柔軟に臨機応変になりましょう。
怖れなくてもいいんです。相手を脅威に捉えなくていいんです。寛容になりましょう。
この不条理なウイルスがそれを教えてくれています。