いま正直に言えますか?


あなたは相手に正直ですか?

正直ってなんでしょう。
正直の反対はうそつき。
いっしょに考えてみましょう。

人間関係で問題が起こるとき、どんなことが原因で起こることが多いですか?

ご相談に来られる方や私自身の経験からも言えることは、“正直”に言えないことから起こることがありますね。
言えないわけ・・・それはなんでしょう?

夫婦の場合

たとえば夫婦。
ある日、夫がリストラされた!
当人であるご主人は相当ショックなはず。
でも、妻や家族には正直に伝えなきゃと思って勇気を出して言おうと思ってもなかなか 言えないケースがあります。

それはどんなケース?

妻が「たぶんこう言うだろうな~」と思ったとき夫は言えなくなります。
それは・・・・・
『ええっ!どうするの!?どうするの!?』
『いったい、私たちどうなっちゃうのよ!』
『リストラなんかされちゃって、あんた何か怠けてたか悪いことでもしたんでしょ?』
などと言いそうな妻のいる家庭では夫は正直に言えなくなるのです。

必要以上に驚き、感情的になり、パニックを起こすようなケース。言えなくなります。

子どもまでが・・・

『お父さん、それじゃ私、学校行けなくなっちゃうじゃない!』
『困るよ~、どうしてくれるのよ、みんなはいいな~、なんで私だけ』
こんなふうに娘に言われたら相当ショックでしょうね。
これでは正直に言いだそうとしても言いにくくなってしまうでしょう。

そのまま言えずに家出をしてホームレスになってしまうご主人もいるのです。

では、妻や家族の対応はどのような言葉掛けがいいのでしょうか?

『お父さん、今までありがとう。家族のために働いてくれてありがとう!』
『会社にもお世話になりました。今までありがとう、感謝しています』
『これからは私たちもできることをする、安心して、少しゆっくりしてね』
『それからいっしょに先のことを考えましょう』

このように事実を受け止めて、未来に目を向け、前向きな言葉掛けをするといいですね。
夫も妻や家族に『ありがとう!』と感謝の気持ちでいっぱいになります。

支え合ってこそ家族のきずなが強くなります。

相手の身になって相手の心情を考える力を家族の中で養っていくといいですね。

家族だからと言ってわがままになり自分勝手な考えになってはいけません。
お互いに支え合って生きていることをもう一度認識して『ありがとう』を言い合いましょう。

『じゃあ、誰にわがままになっていいの?家族だからいいじゃん』という人がいますが、家族だから大切に思い、お互いを認め譲り合うのです。
そもそも「わがまま」は環境でできた行動習慣ですから変わることができます。
自律心を養います。自分で決めた自分との約束を守るのです。
結果はよくても悪くても自己責任として自分で引き受けるのです。
小さい頃からそういうトレーニングをやってくるとわがままにはなりません。
ですから、いまからでもわがままは直せます。

他人に対しても

家族で練習しておくと会社や学校、地域でも他人に対して『おもいやり』が生まれます。相手をおもいやる気持ちがあれば人間関係はうまくいきます。

お互いに正直になる

相手の立場になるってことは相手の心情をていねいに察してあげること。
悪意にとってはいけません。
自分は平気なことでも相手は平気じゃないかもしれない。
自分は困らなくても相手は困っているかもしれない。
そういう優しさを持ちましょう。

また反対にあまり心配し過ぎて『こんなこと言ったら悲しむだろうな、やめよう』と考え過ぎもよくありません。
「〇〇だろう・・・」で判断するのもやめましょう。
悲しんだり寂しくなるようなことも言わなきゃならないときがあります。

そのときは、真っすぐな気持ちで向き合い正直にゆっくりと優しく伝えることです。
誠実に伝えるのです。

相手に正直に言いたいけど言えない、または相手に正直に言ってもらえないというご相談はこちらまで