いま笑っていますか?
どんなにプラス思考がよいことだとわかっていても、人の「思考の癖」というものはなかなか簡単には変わりにくいものですね。 思考する前には感覚の反応があります。思考のあとに感情が湧き起こります。感情には喜怒哀楽がありますね。
プラス思考にもっていくにはどんな感情がよいでしょう。
楽しい、うれしい、面白い、喜ぶ、はしゃぐ、そのときの顔の表情は? 「笑う」ですね!そうです。
笑顔が一番ですね。
笑顔が苦手という人、けっこういます。
子どもの頃、まわりの大人から「笑うのは不謹慎だ!」「へらへらするな!」「なに笑っているんだ、ふざけるな!」と叱られた。
などの体験をもつケースで「笑い=悪」と脳にインプットしてしまう場合があります。
そうなると、笑えなくなります。個体差がありますから子どもの気質によってちがいます。
真面目で厳格な父親のもとで父親も笑いに理解がない場合、このようなケースがみられます。
あるいは、母親がいつも不機嫌で笑うと理由なく怒られた。というケースにもみられます。
笑いは良いことだと気づいたときから、笑顔を取り戻しましょう。
ただし、人をバカにしたり見下した笑い、嘲笑はよくないです。やめましょう。
笑いの効用
笑顔について「デール・カーネギー」は『人を動かす』という著書のなかでこんなことを言っています。
『元手がいらない。しかも利益が莫大。
与えても減らず、与えられたものは豊かになる。
一瞬間、見せればその記憶は永久に続くことがある。
どんな金持ちでも、これなしでは暮らせない。
どんな貧乏人も、これによって豊かになる。
家庭に幸福を、商売に善意をもたらす友情の合言葉。
疲れた者にとっては休養、失意の人にとっては光明。
悲しむものにとっては太陽、悩めるものにとっては自然の解毒剤となる。
買うことも強要することも、盗むこともできない。
無償で与えてはじめて値打ちが出る。』
どうです!すばらしい言葉ですよね。
言葉を一つひとつ検証してみてもわかりますね。
たしかに笑顔になることにお金はかかりませんよね。
資金がなくても利益を上げられるってことですね。
人に笑顔を与えることで自分の笑顔が減りますか?減らないですよね。
しかも与えられた人はほっこりこころが温かくなり、こころ豊かになりますね。
パッと一瞬の笑顔でもとても印象に残ることがありますね。
金持ち貧乏は関係ないですね。
金持ちでも作り笑顔はすぐにばれてしまいますし、笑うなと言われたら生きていけないですね。
貧乏でもこころから笑っている笑顔はとても美しいです。
家庭のなかに笑顔があると円満です。
商売は金銭の取引ですから笑顔は信頼です。
疲れた人に安らぎを与え、失意の人には希望の光に、悲しい人には生きるパワー、悩める人には吐き出して元気になる力を与えてくれるのです。
お金では買うことも「おい、笑って見せろ」と強要することも黙って盗むこともできませんね。
そして、なにより「無償で与えてはじめて値打ちが出る」ってこの一言に尽きますね。
豊かさマインドは笑顔から
こころがプラスに働いているときは笑顔になり、笑顔になったことによりこころがプラスに働きます。その結果、意識(マインド)自体がこころの豊かさ(豊かさマインド)となるわけです。
また笑いには医学的にも心身に良い影響を与えることがわかっています。
- 自然治癒力(免疫力)の代表選手NK細胞(ナチュラルキラー細胞)を増やす作用が認められています。
- こころと関係の深い自律神経(交感神経と副交感神経)のバランスの働きをよくしてくれます。
- 大笑いすると腹筋、横隔膜が鍛えられ、排便がラクになります。
- 笑うことで毎日のストレスを解消することができます。
- リラックスすると血圧も低下し、心臓病へのリスクが軽減されます。
- 笑いは人間関係を円滑にし、仕事の効率をあげることができます。
- よく笑うとからだの筋肉を使うので心地よい疲れでぐっすり眠れます。
『人は自分の想ったイメージ通りになる』という潜在意識の法則にあてはめると、すべては「笑顔」から 始まるということになりますね。 さぁ、みなさんも無償の笑顔を振りまいてください!
デール・カーネギーについて
アメリカ合衆国のミズーリ州の農家に生まれる。
州立学芸大学卒業後、新聞記者、俳優、セールスパーソン等雑多な職業を経て、YMCA弁論術担当となり、 やがてD・カーネギー研究所設立。人間関係の先駆者として名声を博す。 各方面に寄付活動もしており、寄付総額は3億2000万ドルを超えている。 人間関係の秘訣を記した『人を動かす』を出版する。
最初はわずか5000部の販売だったが、とたんに センセーショナルとなり、世界的なベストセラー、ロングセラーとなる。『人を動かす』は自己啓発書の元祖である。
姉妹書であり、悩みへの対処法について書かれた『道は開ける』も世界的なベストセラーとなる。これらの本は日本でも非常に評価が高く、経営者が勧める本や上司に読んで欲しい本などに名を連ねる事が多い。
実業家のアンドリュー・カーネギーとは血縁関係はないが、模範的経営者として著書でたびたび登場する。