2016年9月の家族カウンセリング


★ 夏の終わりに思う

一年を人生(人の一生)にたとえると、秋は成熟期・・・おとなです。
「おとな」を定義すると、どのようになりますか?
おとなとは・・・自己コントロールができること。人間とほかの動物のちがいは本能を
コントロールできるところです。反射的に反応してしまう感情を把握して、それを判断して、
抑制したりできることです。子どもはそれが未完成ですから育っていく中で学んでいきます。
刺激に対する反応の仕方(強い弱い)は 人それぞれ異なります。 10人いたら10通り。
ちがって当然なのですが、みんな自分のことしかわかりませんから自分を中心に考えてしまい
ます。
「私がひどいと思うのに、あなたは平気なの!?」とか、「怒って当然よ、なぜ怒らないの」
とか、ついつい自分の尺度(モノサシ)で相手をみてしまい、批判してしまいます。
対人関係ではお互いにそうだと平行線です。

とくに日本人は「恐れ」「不安」に対する反応(脳の扁桃体)が強い遺伝子をもっていると
言われています。
怖さや不安をあまり感じない人は、1.7%くらいだそうです。ほとんどが怖がりさんです。
怖いと感じると防衛機制が働き、相手を敵とみなし、戦うか逃げるかになりますから、
なかなか良い人間関係を築きにくくなります。

また、予期不安といってまだ起こってもいないことへの不安も強い傾向があります。
よく言えば「慎重」でリスクが少なく済むことも確かです。冒険しませんから。
ただ、冒険しないことであらゆる可能性を潰しているとも言えます。
ここのバランスがだいじですね。

まず、自分がどんな気質をもっているか、つかんでみましょう。知りましょう。
気質は遺伝子的なものですから、ちがっていいんです。ちがいを嫌がらないことです。
仮に不安が強かったとしても、それを嘆くのではなく、脳の前頭前野を使って、克服して
いくことをやってみましょう!

怖い、恐れる、不安という感情と向き合って、それを自分の意志とイメージでコントロール
するのです。「私は臆病だ」と決めつけてしまうと抜け出せませんから、決して決めつけず、
「私には自分を変える力がある!」と思ってみましょう!

まずは自己概念といって自分が自分で思い込んでいるセルフイメージを変えるのです。
自己概念については、こちらから。

9月はそんな始まりの月にしてみませんか。
思い込んでしまった自分によくない自己概念は、自分の成長のために変えてみましょう。
たとえ時間はかかっても、続ければいつか「なりたい自分」になれます。
あなたを思い通りにできるのは、あなただけです!

サポートが必要なときは、いつでもご連絡くださいね。