未解決事件ファイル そこに潜む人間関係と執念


未解決事件

最近のニュースで26年間未解決であった「名古屋主婦殺害事件」の容疑者が自首して逮捕されましたね。容疑者は、被害者の夫の高校の同級生であり、被害者夫にかなり一方的に好意を寄せていた女性(安福久美子)だったが、ストーカー的な行動にストップをかけられて「拒絶された」と勝手に被害者意識をもったのではないだろうか。事件を起こす5カ月前に容疑者は被害者夫と再会したことで内に秘めていた愛憎の思いが一気に溢れ、なぜか矛先が妻に向かったのではないかと思う。

殺害動機はまだ不明(取り調べ中)いずれ明らかになるでしょう。

片思いの妬み嫉妬にしては、面識のない人にいきなり刃物で殺傷しようとする行為は酷過ぎる話です。仮説として考えられるのは、妄想性パーソナリティ障害か何かの精神疾患であったかと思われます。※注:あくまで個人的な仮説ですよ!

仮説ですが、勝手に思い描く妄想が、あたかも現実のように思えて犯行に至ったりするケースもありますから、そうだったのかもしれません。

たとえば、加害者は「被害者の夫も自分(加害者)のことを好きだと思い込み、先に好きだったのは私、それを邪魔してきたのはあの女!憎い、悔しい、殺してやる」とか、あるいは、事件発生の5カ月前に再会したときに、ちょうど加害者夫婦の仲がうまくいっておらず「彼と結婚するはずだったのは私よ、彼と結婚していれば今の夫(加害者の夫)と結婚せずにこんなにつらい思いをしなかったのに、悔しい、彼を私から奪った女が憎い」とか。(あくまで個人的な仮説です)

事件に至らないケースでも「妄想」「思い込み」「決めつけ」の強い傾向のある人は、自分を客観視できていないことがあります。メタ認知と言って自分を外から眺めてみる習慣をつけるようにトレーニングするといいですね。客観視してみましょう。

それには、自分を知る身近な人に『わたしってどんな人間に見える?』と訊いてみたり、周囲の人と「ものごとの捉え方」について「どう捉えるか?」の意見を交換したりして自分を外から観察する習慣をつけましょう。

自分の思っていることが「思い込み」なのか「妄想」なのか「決めつけ」なのか、ほかの人に意見をききましょう!できるだけ自分に正直にはっきり言ってくれる人に頼んでみましょう。自分でも「これって現実的ではないよね?」とか「事実と想像の境目はどこかな?」と自問自答してみましょう。

ストーカー気質と言われる人もご自身と向きあって改善をしていただけると自分自身がラクに生きていけるようになります。特定の人だけに執着する、執着から頭の中は妄想でいっぱいになる、頭から離れない、などの傾向がある場合、専門家に相談しましょう。

人間は本能で自分を守ることを優先するようにできていますから「こんなに苦しいのは相手のせいだ」なんて都合よく考えてしまうことがあるのです。しかし、相手のせいなんてことはないんです。なぜなら自分には自分の判断で人生を選択する権利があるので、こちらが好きでも相手がこちらを好きでないなら自分から離れて去っていく権利もあるのです。

なので、そういった判断ができなくなっている時点(脳の中でコントロールがきかない時点)で医師など専門家に診てもらい改善するといいでしょう。自分を加害者にしない、相手を被害者にしないことが何より「社会で健全に生きる」ために必要なことです。みんなでつくる社会ですからね。

※NHKでも番組「未解決事件」として取り上げています。視聴者からの情報提供を求めています。

 

次にこの事件も不可解な事が

愛知県豊明市で起きた(豊明事件)母子4人殺人放火事件です。

2004年9月9日未明(午前4時ごろ)母と子ども3人が就寝中に殺害された事件です。なぜ、理不尽に命を奪われなければならなかったのか?母親の姉である方(天海としさん)がひとりで事件の解決(犯人逮捕)をあきらめずに活動をしています。被害者一家は5人暮らし、唯一事件に遭わなかった(夫)はいったいどうして? 事件の夜は二男の誕生日、夫は『ケーキは買う、帰りは遅くなる、ゆっくり休んで』などとメールを残しているそうで、その後捜査への協力が得られないそうです。

豊明母子4人殺人放火事件の情報提供は、愛知県警愛知署特別捜査本部=電0561(39)0110(代表)=へ

詳しくはこちら⇩

https://www.chunichi.co.jp/article/924038

 

事件になる前に「あれ?」と思ったら、自分の身を守るためには距離を置くことも必要です。

ふだんから人間関係を良好なものにしていきましょう!