ケーススタディ 【スキル編】自分にかけてあげる言葉 ロジ・モラ・フキ ハラスメントのターゲットにならないための自分づくり 


ケーススタディ 

【スキル編】自分にかけてあげる言葉

 ロジ・モラ・フキ ハラスメントのターゲットにならないための自分づくり 

身近な人との関係で、相手からロジカルハラスメントなどのターゲット(格好の標的)にならないために必要な「自分づくり」についてお話しします。

ロジハラなどする人は、無意識にハラスメントさせてくれる人を求めて探しています。それは、自分のストレス(不満や不安)をターゲットになる人にぶつけて解消しているからなのです。当事者は無意識ですし、自分を省みるどころか自分の正当性を振りかざすので対策は「される側」が自分を守る対応をすることが何よりの対策になります。

@かかわり愛チャンネルの動画で、「ハラスメントの格好の標的にならないための自分づくり」という動画があります。その中で「自己チェックしてみよう!」というページがあります。下記の問いに答えてみてくださいね。一つでも二つでも当てはまる人は、ターゲットになりやすい要素をもっていると言えるので気づいたら自分を守るために自分で自分に良い言葉をかけてあげてくださいね。

自分にかけてあげる言葉

①~⑦までを一つずつ、なんて声をかけてあげたらいいか、みていきましょう!

 

①その場を円滑に収めたいために、悪くなくても自分が謝ってしまう  波風立たせるのが怖い 不安

協調性や責任感が強く、やさしい人に多い傾向がありますね~ただ、みんなの雰囲気をよくするために自分が過剰にへりくだる必要はないですね。ひとつの癖、謝り癖なんですね。

相手からみると、すぐに謝る人=自信のない人、弱気な人、面倒なことを押し付けやすい人という印象をつけてしまいます。また口先だけで謝っていると思われがちです。これはあなたにとってデメリットになりますね。そこで、こんなふうに自分に言ってあげましょう

揉めたくない、良い関係を維持したいと思う気持ちからなんだね

だいじょうぶ、自分を抑えて自分に我慢を させない方法があるんだよ。

悪くないと思う自分の気持ちを 大切にしていいんだよ 自分を大切にできると相手をも 真に大切にできるよ

 

②相手から自分の意見を否定されると、あきらめて何も言わなくなってしまう  否定されることが怖い 不安

過去の否定された体験(親)から、自分の意見はわかってもらえない、理解してもらえない、否定される恐れがあると人は自分を守るためにこころを閉ざします。

カウンセラーと対話して「安心」を手に入れてみてください。ひとりでも自分を認めてくれる人がいると自分を自分が認めることができます。自己受容です。そして相手の意見は相手のモノとして冷静に受け止めるトレーニングをしましょう。

そこで自分に言って上げる言葉は

そうかそうか、怖かったんだね 否定される自分はダメな人って 思っちゃったんだね

でも、だいじょうぶ! 意識を相手の思考に向けてみて 相手の考えを真摯に受け止めてみようね

 

 ③自分の要求や要望を伝えると相手が不機嫌になるので伝えずに我慢してしまう 要求をあきらめてしまう 不機嫌が怖い 不安

これは相手の不機嫌ハラスメントですね。言葉ではなく「不機嫌」という態度で意思表示して自分の思うようにコントロールしようとしているのですね。ここを理解するとこちらは恐れる必要がないことがわかってきますね。そこで、自分に言ってあげる言葉は

相手は不機嫌さを示すことで こちらをコントロールしようと しているんだね

でも、だいじょうぶ! 相手の機嫌を取らないことが愛だよ あなたは自分を大切に言いたいことは 言っていいんだよ 人権だからね

 

 

 ④自分の行動基準が自分がしたいかどうかではなく、相手が気に入るか どうかで判断している 相手が気に入らないのが怖い 不安

これも相手が気に入らないと不機嫌になったり無視するので怖いんですよね。アタッチメントの動画でも示したように、子どもの頃の親やまわりのおとなとの関係が自分がおとなになったときに投影されます。

このケースは自分軸でなく、他人軸で行動するようになってしまっていますから自分軸をつくっていきましょう。自分はどうしたいか?を優先していいので、自分にOKを出してあげるトレーニングがいいですね。

そこで自分に言ってあげる言葉は

相手の気持ちを中心に考えて しまうやさしい人なんだね

でも、だいじょうぶ! 意識を自分に向けてみよう 自分がどうしたいかが 見えてくるよ

 

 

⑤相手の間違いに気づいても怖くて指摘できないので同調してしまう 

同調性バイアスがかかっているのかもしれないね。一見、協調性があるように見えるんだけど、自分の本心は「ちがう」と思っているんでしょ。そうしたら自分を大切にする意味で、同調しないことを選択するといいよね。ちがうと思っているのに同調してしまうのは、相手にもよくないことなんですね。偽りだからね

そこで自分に言ってあげる言葉は

無意識に同調圧力を感じているんだね。

また、同調することで安心感を得たいんだね (同調効果)

間違いだと思う自分を大切にしよう 指摘しなくてもいいから同調もしないで 自分の気持ちをラクにしてあげよう

 

 

⑥友人や家族とのつきあいに相手が不機嫌になるのでつきあえなくなった  不機嫌が怖い 不安

これも相手の不機嫌ハラスメントですね。言葉ではなく「不機嫌」という態度で意思表示して自分の思うようにコントロールしようとしているのですね。ここを理解するとこちらは恐れる必要がないことがわかってきますね。

そこで、自分に言ってあげる言葉は

これは③と同じだね 不機嫌になることでこちらを コントロールしようとしているんだね

これも機嫌を取ることはしなくていいんだよ。自分にも相手にも その方がいいんだよ

 

 

 ⑦相手が自分に指摘してくることは、自分に原因があり自分が悪いからだと思う  そう考えた方がラクだ 不安、恐怖からの逃避

これも幼少期の繰り返される体験からそういう場面になると自分が悪いからだと思い込むようになってしまったのかもしれませんね。こういう場合は自分と指摘された内容と分けて考えましょう。

自分で自分自身を全否定しないことがだいじです。

自分に言ってあげる言葉は

指摘されることを怒られたと 感じて怖くなってしまうんだね

指摘されることを怒られたと 感じて怖くなってしまうんだね

意識を相手の指摘する内容に向けよう! 教えてくれてありがとう!と捉えよう 自分を大切にしてね

 

 

 まとめます!

自分に自分で言ってあげる言葉、これをセルフトークといいます。上記に挙げた①~⑦の考え方(思考の癖)はあなたのせいではありません。誰のせいでもありません。生まれ持つ気質と育っていく途中のまわりにいる大人の影響を受けて自分なりの捉え方が習慣になっているだけです。

ただその習慣が自分にとって望ましい対人関係になるか、ならないかで判断しましょう。望ましくない結果になるなら習慣を替えて自分を守る良い習慣をつけていきましょう!

次の方法でやってみましょう!

1.自分の中に自分の味方を置く

2.好きな人をイメージする 味方になる人

3.やさしく笑顔でささやく

4.何度でも繰り返す

5.習慣化する

自分を説得できるのは自分だけです。自分が納得できたときに、そのスキルは自分のものになります。

できれば、みんながアサーティブ・コミュニケーションを身につけていただくと、誰もイジメや嫌がらせ、ハラスメントの加害者にも被害者にもならない良い社会になるでしょう。

 

 

※動画でご覧になりたい方はこちらからどうぞ⇩

 

※関連動画

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