困る家族 こまる妻編 相談(カウンセリング)に行かない夫


ケーススタディ

前回は「困る家族 夫編」をアップしました。いかがでしたか? 今回は「困る家族 妻編」を取り上げてみました。

「夫編」に次いで、妻編では、夫の度重なる暴言に疲弊して、自分が愚かなのか?自分が悪いのかな?と自己否定するようになってしまう妻というケースをみてみます。

こんなこと言われていないですか?

会社など外の人には几帳面で礼儀正しく論理的思考の夫が、家の中では上から目線で妻を見下す、バカにする、蹴落とす、こき下ろす、時には理詰めで妻を追い詰める。

何も言えなくなった妻に、さらに『なんで黙る!無視するのか!』と詰めていく。このような状況が続けば妻は恐怖からうつ病になることも。妻の中には『私はダメな人間です』と夫に言われるまま認めてしまうケースもあります。恐ろしいことです。

夫自身の中に大きな課題を抱えている

ことになるのですが本人は気づいていません。というか気づきたくないのです。

実は無自覚ですが、夫には自分自身がもろくて弱いものを抱えているのです。

①非情に傷つきやすく、ストレスに弱いものをもっているのです。

②ただ自分の弱さに気づかない、気づきたくない、気づいてしまうのが怖いのでしょう。

③気づいてしまったら、その弱さから自分より弱い立場のものを威嚇していたことを認めることになります。

しかし自分の非を認めたくない気持ちが無意識に働き、弱さも認めないのです。

④そうまでしないと生きていけないくらい弱いものを抱えているのかもしれませんね。葛藤しているのです。

⑤なので、相手のせいにする!責任を押し付ける、自分は正しいと思うことにして、こころを落ち着かせているのでしょうね。

安心したいのです。どのようなケースでも人は安心を手に入れたいものです。

 

この人にとってパートナーはこころの安定剤

だからといって妻が犠牲になることはありません。妻の人権が損なわれます。

この人はプライドが高いので、自分が侮辱された!と感じたとき、または想定外のアクシデント、イレギュラーなことが起きたときに自分をコントロールできなくて(問題の処理ができない)いちばん近くにいる妻やパートナーにあたります。

会社で部下にあたってしまうこともあるかも!

上下とか優劣とか勝ち負けに強い拘りをもっています。そういう環境で育ったのかもしれませんね。

相手を見下すことで自分を上げて、やっと自分を保っているのでしょう。苦しいことですね。

対応するには

アサーティブ・コミュニケーションです。

相手の気持ちは相手のモノですから、その場で止めることはできませんが、同時に自分の気持ちは自分のモノですから、自分は巻き込まれないようにすることはできます。それがアサーションです!

夫が『おまえのせいだ!』と怒鳴ってきても、妻は冷静に『あなたはそう捉えたのね、わたしはそうは思わないわ』『それより解決志向でどうすればいいかをいっしょに考えましょう』と、堂々と自分の考えを伝えていきましょう。結婚当初からこれができるといいのですが、すでに何年間もこの関係で成り立ってしまっているとしたら、それは関係がシステム化していますから崩すことが困難になります。

その場合は二人での打開は難しいので早めに第三者(専門家)を介入させることをおすすめします。

このケースの夫は自分から相談に行かないので、妻がひとりで相談に来てください。そこで冷静に考えましょう。言っても取り合ってもらえない相手と今後どうしたらいいか?妻の自分の人生をどうするか?もし離婚を考えているなら家庭裁判所へ相談するのもありです。

このようなモラハラする人、高圧的な人でも、妻がカウンセリングのもとで対応を変えたことで関係が改善されたケースもあります。妻が毅然とした態度で冷静に理論的解決志向で対応した場合、ものすごくおとなしい人格に変わった夫もいますが、それは関係性が変っただけで夫自身の人格が変わったわけではない場合もあります。難しいですよね。

良い関係というのは上下でも優劣でも勝ち負けでもありません。

お互いを尊重して対等な関係を築いていけるものです。対人関係をよくしたいと思ったら、まずは自分自身と向き合うところからですね。

困っている人も勇気を!まわりを困らせている人も勇気を!ご自分と向き合う勇気を!

 

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困る家族 こまる妻編 相談(カウンセリング)に行かない夫

 

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