ママたちが非常事態!
以前NHKの番組で、「NHKスペシャル ママたちが非常事態」というものがありましたね。ご覧になりましたか?
子育てがつらすぎる ワンオペ育児 孤独な育児 イライラしてしまう 怒りたくないのに感情のままに怒ってしまう
そんな自分に落ち込む 自己否定 自信喪失 うつになる 夫を責める 夫婦げんかになる
深刻な悩みを抱えたママたちへ、それらの悩みを最新科学で解き明かす番組でした。
詳しくはリンクをご覧いただくと分かると思いますが、ひと言でお伝えすると、そもそも「人間の子育てとは、みんなでするもの!」でした。
ところが、現代社会では核家族化が進み、それだけならまだしも、横のつながりも希薄になり、夫が父親の役割すら担えない(帰宅が深夜など)社会になってしまいました。
これが大問題です!!
新型コロナウイルスの感染拡大の防止対策として、政府は4月7日に「緊急事態宣言」を発令しました!
不要不急以外の外出を自粛するようにと要請があり、なにより人と接することを自粛することの要請でした。
ウイルスの感染防止は大切な人の命を守ること、そして医療崩壊にならないようにすることは命を救うことです。そのために人と会わない、人と接しないことは仕方ないことなのですが、本来、人間の子育てはみんなでおこなうもの、脳に組み込まれたシステムがそうなっている以上、閉ざされた空間で、ママと子どもだけで毎日何時間も過ごすことは、メンタルの危機、精神的負担がものすごくかかってしまいます。
これが「ママたちが非常事態」なのです。
そして、子どもたちも非常事態!! ママのイライラ、怒りの犠牲になることもあります。虐待と間違われてしまうことも。
そこで、そうならないために解決しましょう!
1.ママ自身のイライラをコントロールしましょう!
いったん受け止めます。イライラすることは当然のこと。決してあなたが悪いわけではない!自分を責めないで。自分を否定しないで。
その上で、イライラの気持ちを切り替えていきましょう!あなたはできます!あなたは素晴らしい存在です。あなたはよく頑張っています。
切り替え方は、セルフトークです!自分に自分で言い聞かせをやっていきます。根気よく。私の著書にも切り替え方は書いてありますが、ここでもお伝えしましょう!
人間は生来、自分の言うことしか聞きたくありません。他者に言われたからといって納得しないことがほとんどです。「はい、わかりました!」と口で言ってもやらないことがほとんどです。それは他者に操作(支配)されたくないからです。自分の意思で動きたいのです。
ですから、自分を動かすのは自分です。セルフトークというのは自分が自分に言ってあげる言葉です。「良い考えの自分」が「ネガティブになりがちな自分」に言ってあげます。自分で自分を説得するのです!自律性を高めます。
どんなふうに?
『どうしたの?イライラしているのね。無理もないよね。こんな状況だもんね。イライラして当然よ。でも、あなたは今までも今もよく頑張ってきたわ。素晴らしいわ!どうせ頑張るならもっといい方法があるのよ!それは、あなた自身を守るため。あなたの健康を守るため。イライラは自律神経系の交感神経にスイッチを入れて、交感神経が優位に働くと、ノルアドレナリンやコルチゾールなどの分泌が増え、心拍数、血圧、脈拍が上がり、血流を悪くして、酸素や栄養がからだの隅々まで運ばれにくくなり、心理的パニック、胃痛、頭痛、めまい、などいろいろな身体症状が出るわ。それを止められるのはあなた自身!あなただけなの。あなたの言葉でストップがかかるのよ。あなたは素晴らしい存在よ。あなたはどんなときも冷静にゆったりと落ち着くことができるわ。深呼吸して!8つ吐いて、4つ吸って。ゆっくりゆっくり深呼吸を続けましょう。ほら、呼吸が大きくゆったりとできたでしょ!もうだいじょうぶ。目の前のどんな困難なことも乗り越えられるわ!子どもが言うことを聞かなくて困ったときも、夫が何も協力してくれないときも、あなたはゆったりと落ち着いて、自分の素直な気持ちを相手に誠実な言葉で伝えることができるわ!もし、練習が必要なら練習して自分のものにしてしまえばいいわ!あなたはできる。』
自分で自分に言ってあげましょう!
そして、「相手に対して、自分の素直な気持ちを誠実に伝える」とはどういうことか?ここがコミュニケーションスキルです!
具体的には事例にならって、一つひとつパターンを覚えていきましょう。
たとえば、新型コロナウイルスの恐れから、子どもに手洗いを守らせようとするとき。
『手をていねいにきれいに洗うと、ウイルスがからだに入るのを防げるからいいね!さぁ、洗ってみよう!』 これならいいですね。 よくない事例は『ちゃんと洗わないとうつっちゃうよ!』 です。
いかがですか?
私も含めて私たち日本人は、とくに親に脅かされて、しつけされてきました。子どもを脅してしつける。教える。
本当はいちばんよくない教育法なのですね。みんな知らなかったのです。祖父母も両親も先人たちは知らなかったのです。
いまは子どもの発達にはどんな養育の仕方、教育法がいいか?研究が進んで、データも増えてやっとわかってきました。
ただ、頭でわかっていても、言葉は習慣でつくられますから、脳に刷り込まれた言葉の習慣はなかなか変わりません。
それで、自分が子どもの頃、親から言われた言葉で、自分の子どもも叱ってしまうんです。
それが、禁止言葉や否定言葉です。『〇〇してはいけません!なんで〇〇したの!ダメでしょ!何回言ったらわかるの!』
よく使ってしまう言葉ですが、実はNGです。
GOODな言葉は、『◇◇したらこんなに良いことがあるよ!一回でうまくできなくてもいいんだよ。繰り返しやってみたらいいね!』などと、ポジティブになる言葉を使いましょう。
脅しで人を動かそうとしても、たとえそれで動いたとしても、それは身につきませんから効果が得られないのです。
効果的な伝え方は、子ども自身が良い想像ができる伝え方です!
あなたはできます。
いっしょにやっていきましょう!
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※育児参考 きくちみよこ著書「イキイキ人生をつくる しあわせ思考」