困る家族 こまる夫編 ~妻がいつもイライラしている~


困る家族 夫編 

近年増加している「夫のこまりごと」のケースに焦点を当ててみました。

「こまる夫編」として『妻に相談に行ってもらいたい、カウンセリングを受けてもらいたいんだけど妻が嫌がるんだよね』というケースがあります。

妻がいつも怒っている、イライラしている、不機嫌で怖くて近寄れない、などの困りごとを抱えていらっしゃる夫が増えています。

夫『なにを聞いても答えてくれない、返事もなく不機嫌になる。どうしていいかわからなくなるんだ』と困っています。

とくに子どもが生まれてからそうなったというケースが多いです。ほかの動画でもご紹介していますが子どもが生まれて0歳1歳2歳くらいの間がとても大変な時期なので夫婦共働きで家事も育児も妻の負担になっていると感情が露わになってしまうことがあります。

ただ夫は『子どもにあたるのだけはやめてほしい』と言っています。

 

実はいちばん困っているのは本人なんです!

このままではいけない。本当はわたしだって関係を良くしたい。そう思って葛藤しているのです!

月経困難症月経前症候群(PMS)月経前不快気分障害などを持っている方は夫にはわからない苦痛があり、月の半分くらい不機嫌な顔、態度、言動をしているなどのケースもあります。女性のカラダとこころをしっかり理解することも夫婦としてだいじなことですね。

 

あとから妻の言い分を聴くと『私ばっかりやっている。仕事もして帰ってくれば家事も育児もほとんど一人でやっているのに、なんでわからないの!?』

『わたしに関心がないの?!』と思っているケースが多いのです。ここで話し合えればいいのですが、話し始めると感情的になってしまうケースは話し合いもできなくなってしまいますね。

 

本人が相談に行かないわけ

『悪いのは夫、わたしはこんなに頑張っているんだから悪くない!』

『直すのは夫、だから夫がカウンセリングに行けばいいんだわ』

このように思い込んでいるケースがあります。

しかし・・・

実は、自分でも少し自分自身に気づいていて『私ってどうしてこうなんだろう?』と悩んでいることがあるのです。

それでも行かないのは『なにを指摘されるかわからないから怖い、自分で認めたくない、もし自分のイヤなところを言われたら自分で自分を否定してしまう、そんなの怖い。怖すぎる。直し方だってわからない、今さら言わないで!』

『それより夫が私の言うことを聞いてくれればいいのよ・・・察してくれればいいのよ』

などの思考からカウンセリングや相談を避けるようになるのですね。

 

好ましくないコミュニケーション

上記の①~⑥のようなコミュニケーションでは、相手は怯えて委縮してしまいます。

そうなんです。①~⑥は相手を敵対視して威嚇しているときの言動なんですね。無意識にやってしまうのかもしれませんが、これは逆効果しかありません。

これだと、人間には防衛本能がありますから、ますます怖くなって夫は避ける、逃げる、ようになってしまいます。もちろん闘う男性もいますが、離婚となると子どもの親権が女性に行くことがほとんどなので、子どもと離れたくなくて仕方なく我慢している夫も多くみられます。

 

さあ、どうしましょう?

妻がカウンセリングなど相談に行くまでは、夫は寄り添う姿勢がだいじです。

①~⑤を意識して歩み寄り、こころに寄り添ってあげることがだいじなのですが、既に夫は怯えてしまって怖くて近づけない場合もあります。

その場合は出会った頃を思い出して、妻の良いところをイメージしてください。この場合も「人」と「事」を分けて考え、誰も悪くない、妻も悪くない、おこなう行為行動言葉はイヤだからそれを「やめてほしい」と伝えようと思ってください。

まず、夫自身が恐怖や怯えを解放してリラックスしましょう。ゆったりと勇気と自信をもってください。妻も悩んでいるのだと、何か抱えているのだと思ってください。夫の接し方が変われば、妻も自分自身に向き合ってみようかなと思うかもしれません。そのときを待ちましょう。

そして妻へ

このようなケースの妻は、本当に毎日つらく苦しんでいます。一日も早く頼れる専門家に相談に行ってくださいね。恥でもなんでもないんです。

生まれ持つ気質と育った環境と、自分の思い込みといろいろな要因はありますが、誰のせいでもありません!あなたのせいではありません。安心してください。

自分と合わなかったり、話を聴くだけだったり、方向性が見えない場合は相談室を替えましょう。何件でも行ってみて改善のためのトレーニングをやってもらえるところを見つけましょう。

 

 

予防には

あたたかな関係をつくるには、ふだんから次の2つの場面で共感し合うことがだいじです。

一つは、つらい、苦しい、落ち込んでいる場面で、その気持ち(感情に)共感することです。『そうなんだね、つらかったね』と受け止めることがだいじです。それを『なんだ、そんなこと、誰だってあるぞ、しっかりしろ』なんて励ますつもりが、妻には『ぜんぜんわかっていない』と思われてしまうんです。

もう一つは、うれしいときです。うれしい、たのしい、おもしろい、良い気分のときにそれを共感することがだいじです。『へえ~そうなんだ、そんなに楽しかったんだね、なになに聴かせてよ~』というように興味や関心を示してください。ところが、それをあっさり『あ、そう』とか『だから?なに?』みたいにそっけなく言ったのでは妻は『なによ、この人つまんない』と思ってしまうのです。

ちがう性別のちがう人間同士がいっしょに生活するのですから、相手に興味や関心を持ち続けていただきたいものですね。恋愛中の夢中になっているときだけじゃなくてね。

いかがでしたか。

参考にしていただけましたら幸いです。 もちろん逆もありますから「こまる妻編」も制作していきたいと思っています。

 

※動画でご覧になりたい方はこちらから⇩

Youtube動画 困る家族 こまる夫編

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