#自粛警察 あなたの正義感が凶器になるとき!


#自粛警察 あなたの正義感が凶器になるとき!!

ちまたで噂の「自粛警察」「自粛ポリス」う~~ん、みなさんはどう思いますか?

いったいこれはどのような人間心理から出現するのでしょうか? 

それは「処罰感情

実は家庭内でも現れます!

結論からお伝えしますと

①人間は大きなストレスを受けると、二度とダメージを受けないために、自分を守りたいために明確な原因を突き止めたくなります。いったい何が悪いんだ?誰が悪いんだ?と。

②原因がウイルスとわかっていても、つかみようがない場合、その不安や現状の不満を解消したい気持ち、不安定な気持ちを落ち着かせたい。責任の所在をウイルスから何か(誰か)に肩代わりしてもらいたくなるのです。

③その対象が「自粛を守らない人」へ向いてしまいます。そうやってこころの安定を図りたいのです。

④怒りの裏側には、人間の不安や不満を軽くしたい、逃れたいという意識があったのです!

⑤さらに、それに「正義」という大義名分がついてしまうと、もう大変!歯止めがききません。

⑥他の人々のために「おれが成敗して見せる」と、自分の役割と捉えてしまうようなケースでは、正義のために自分がやる!と変な使命感になってしまい度を超えた非情な行動に出ることもあります。

⑦それがやがて「快感」となると、その行為に依存する中毒状態になり得ることもあるのです。

恐ろしいですね。

家庭内で例えるなら、DVや虐待する人が、警察に捕らえられても「自分は悪くない、自分は正しいことをしている。自分がやらなければ、妻(子)はダメになってしまう。正すためにやっているんだ。」と言い切りますよね。あれが①~⑦までそろってしまったケースです。

※事件で言うと、千葉県野田市 栗原心愛ちゃん(当時10歳)虐待死させた父親は法廷でも暴力を否定し、暴力はしていない家族を愛していたと言っていました。自分を正当化し相手が悪いことをしたから処罰したという心理でしょう。

 

いっしょに考えてみましょう!

新型コロナウイルス感染拡大予防対策として、政府は全国的に緊急事態宣言を延長いたしましたね。これに伴い、私たち国民のストレスは多大なものになっていると思います。

しかし、相手は「ウイルス」どうにも得体の知れぬものですから、なんとか自分のストレスを上手に切り替えて、みんなで揃ってワンチームとなり、この急場を乗り越えていくことが望ましいですね!

しかし!そんなとき・・・ワンチームになれない人、足並みを乱してしまうものが現れると・・・自粛をちゃんと守っている人はどうなるか?

乱す人は、「ちょっとくらいいいか~」「おれには関係ない」「そんなこと我慢できないよ」そう思ってしまう「感情と思考」があります。

同じ状況に置かれても人の感受性には個体差があります。

人間は「私がこう思っているのだからみんなもそうだろう!そうにちがいない」と思いたいのですが、ところがそうはいきませんね。個人差、個体差がありますから。感受性はまったくちがいます。親子でもちがいます。

今回の「自粛」においても、こんな緊急事態なんだから「自粛するのは当然だし、一斉にやれば短期間で終わる。だからみんなでがんばろう!」と思考が回る人もいれば、そうでない人もいます。また置かれた環境によっても異なります。

決してその人が悪いのではなく、そこには環境のちがい、境遇のちがい、それと生まれ持つ個体差のちがいがあるのです。ここの理解が重要

たとえ世の中の99%の人が「自主的にできる」ことでも、1%の人には「自主的にできない」こともあります。

理屈ではないんです。ここでいう個体差は。脳の個体差にも関係があります。

ですから、本来であれば、理屈の通らない部分のみ国の「法律」で制限するほかないと私は考えます。

しかし、いまの日本では他国とちがい「ロックダウン」できませんから、国民のみなさんに自粛のお願いをするしかありません。みなさんの自主性を信じて、こういう状況を理解して、頭で考えて、自ら進んで自粛することを政府は期待しています。収束をそれに賭けているのです。

ところが、前述のように、その人には罪はないのですが脳の個体差から自分の欲望や感情をコントロールできずに、お願いや約束を守れないタイプの人はある程度存在しています。

そこで、自粛警察あらわれてしまうわけなんですね。

自粛警察はそれを勝手に取り締まろうと現れてしまうんですね。これが問題なのです!

なぜ問題か? 

それは「自分は正しいことをしている!これは正義だ!」と、強く思い込んでいるからです。

あなたはどうですか? 自粛警察になるタイプ? お願いを守れないタイプ?

自粛警察になるタイプというのは、「処罰感情」が強い傾向にあります。

※処罰感情とは・・・①~⑦で示したように

強いストレス、強い不安、強い不満、これらが累積されると人間は、その気持ち(感情)、不安定な気持ちを安定させたい、二度とこんなダメージを受けたくない、ストレスを感じたくないと、自分を守るために、原因探しを始めます。原因がはっきりしないとき、責任の所在を追及するあまり、肩代わりするものを探します。肩代わりさせるものに責任を取らせる、罰を与えることで、自分の不安定なこころを安心させたいのです。

このようなこころのメカニズムがあることをみなさんに知っていただきたいと思います。

自粛警察をやってしまう(タイプ)は、新型コロナウイルス感染拡大予防のための「自粛生活」が自分には「大きなストレス」となっています。

言い換えると、真面目で、責任感や義務感が強く、白か黒、ゼロか100、正解は一つだけと思い込んでしまう、プライドは高く、それでいて、ストレスに弱く、自分の思い通りにいかないと不満や不安を抱く、自分の中で起こる不安定な気持ちを安心させたくて、落ち着かせたくて、矛先を身近なところにもっていき、叱責する。それを正義だと思い込んでしまう。

こんな感じです。

このタイプは、自分では気づかないのです。「心理のメカニズム」に気づかないのです。気づかないことくらい恐ろしいことはありませんね。本人は全く問題ないと思っているのですから。

なにしろ本人は自分のやっていることは「正義だ!」と思い込んでいるのですから。

こんなに極端でなくても、けっこう私たち日本人には多いのかもしれませんね。

人間には原因を突き止めようとする意識があり、それが窮地に追い込まれれば追い込まれるほど働きます。自分を守るために当然です。

しかし、・・・ちょっとまって!

原因をいろいろな人の見解を聞きながら根本的なところまで落とし込むのはいいと思います。

次を良くするために、未来を良くするための「真の解決」につながります。

ところが問題は、目先の原因探しです。

目先の原因探しは、責任の所在が不明なことに、自分のこころが不安定になり、それを鎮めるために肩代わりを探すことだからです。

今回は、このちがいを知って、気づいていただけましたら幸いです。

 

さらに、私たちが目を向ける矛先は、国、政府だと私は思います。よく考えてみましょう。他の国と比べてみましょう。私たちの税金の使われ方、社会のみんなのために公平に使われていますか?既得権者、特権階級に回っていませんか?

平等に健康は守られていますか?

経済格差がなくならないのはなぜですか?

正直者がバカをみる世の中ではいけませんよね。

子どもの貧困、弱い立場の人に厳しい政治をしていませんか?

2030年までに、これらの社会問題が解決されているといいですね。どこに生まれても、誰の子でも、人として人権が認められ、健康が守られ、働く場があり、衣食住の安定した人間らしい生活が誰にでも公平に与えられる社会になるといいですね。

そのためには私たち有権者が賢くなることです。

国民に隠し事をしない人を選びましょう!