母の日に考える・現代科学でわかっていること ヒトの初期設定は女性性だった!


男が先きか、女が先か?

人類は女性性が基本形だという話を聴いたことありますか? 

人間の生まれてくる赤ちゃんの性別は、受精のときに決まります。お母さんの卵子がお父さんの「Y」染色体を持つ精子と出会い受精すると、性染色体は「XY」となって男の子となり、お父さんの「X」染色体を持つ精子と出会い受精すると、「XX」で女の子となります。

誤解してはいけないのは「」が女で「Y」が男というわけではなく、「X」はどちらにもなり得る基本形だったということです。

妊娠2カ月ごろまでは男でも女でもなく(染色体を調べればXXかXYかわかりますが)、脳や体のちがいはないそうです。それが「Y」染色体をもつ「XY」の胎児が「テストステロン」という男性ホルモンのシャワーをたくさん浴びることによって、生殖器が男性性になっていくそうです。脳の構造も体型も同じように男性に変わっていくそうです。

つまり、性別を決める以前の「X」染色体はヒトの基本の染色体だ、ということが言えるそうです。

仮に男性ホルモンのテストステロンが少なかったとしたら、「XY」染色体をもっていても生殖器は男性性にならない可能性もあるわけです!それは女性または、LGBTQのどれかになる可能性もあるわけですね。

ここまで読んで、胎児が女性と男性に分かれていく過程が見えてきたと思います。

 

ヒトの基本形であるX染色体をXXとしてもつ母は人類の基本の母とも言えます。

母になった人も、そうでない女性も男性もLGBTQのみなさんも、「X」染色体はみな持っているのですから、みんなで仲良く未来の良い社会をつくっていきましょう!

 

 

参考:

地球の雑学

遺伝子と染色体