4月の家族へメッセージ~今年度から18歳で成人 安心して暮らすために~
新年度の始まりです。
学校では新学年、新学期、会社では新入社員、人事異動、転勤、転職などなど「環境変化」が起きる時期です。
それに伴う、心理的変化、これが大きいですね。
ストレスは刺激に対する反応ですからその反応が不快なものであるなら早い段階で根本的なところから解消(納得するまで)できるようにしましょう。表面だけで解決したように見えても潜在意識(無意識)にモヤモヤが残っているとそれはスッキリとした解決にはなりませんね。早めのご相談を!
今年度から18歳で成人とみなす法律が制定されました。
民法が定める成年年齢を18歳に引き下げると、18歳に達した者は、一人で 有効な契約をすることができ、また、父母の親権に服さなくなることとなります。 また、改正法では、女性の婚姻開始年齢(結婚することができるようになる 年齢)についても見直しをしています。
親の同意なしに携帯電話やクレジットカードの契約 |
親の同意なしにマンションなどの賃貸借契約 |
10年間有効パスポートの取得 |
公認会計士や司法書士などの国家資格取得 |
家庭裁判所に性別変更の審判申し立て |
訴訟の提起 |
親の同意なしに結婚(女性の結婚可能年齢は16歳から18歳に引き上げ) |
家族がいちばん心配なことは?
1.ひとりで契約ができること
なぜ?
スマホの契約を親の許可なく自分だけで契約できたりお金を借りたいときにローンを組むこともできます。
しかし、今まではついうっかり契約してしまい取り消したいときの理由に「親の同意がなかったので取り消したい」と言って取り消せたことができなくなります。クーリングオフを使って取り消せることはありますが。
契約内容を自分が守れるか、守れないのか、また先方が提示した内容は法的に認められているものなのか、どうかが重要になってきます。安易に契約してしまうことはリスクが伴います。
18歳といっても当然ですが個人差があります。ものごとをどう捉えるか、今までにどんな経験体験をしてきたか、その経験体験から何を学んだか、みんなちがいます。同時に親もちがいます。考え方も常識と思われることもちがいます。
2.父母の親権に服さなくてよくなる
どういうことでしょうか?
親権とは、子どもの利益のために監護・教育をおこなったり、子の財産を管理したりする権限であり義務であるといわれています。父母が婚姻中(離婚していない)は双方が行使していますが、離婚などで父母のどちらかが親権を行使する場合もあります。
つまり、子どもを守る権利でもあり義務でもあるこの親権に、服さなくてよくなるとはどういうことでしょう?
言うことを聞かなくていい、従わなくてよくなることですね。
子どもが働いて稼いだお金を親に断らずに自分の意思で使うことができるようになるわけです!
学校も行きたくなかったら辞めてもいいわけです。
しかし、ここが親として心配なところですね。
自分を守るために必要なこと
●信頼できる良いおとなに相談すること=信頼ってなに?良いおとなってなに?
言行一致・・・言っていることとやっていることが一致していること。言動行動に嘘がない。正直。誠実。
信頼を感じられる人とは、他人を裏切らないことももちろんですが、その前に自分自身を偽らない人なのです!
家の中でも外(会社など)でも変わらない人。
誰(年が上でも下でも地位が上でも下でも)の前でも変わらない人。
聞いたときに自分のわからないことは正直にわからないと言ってくれて専門家を紹介してくれる人。
●日常からその人の考え方がどのような考え方をしているかがだいじです。
考えが偏っていないか
ステレオタイプでないか
感情をコントロールできているか
世界の平和と安定を望んでいるか
人を愛せるか
などなど、相談する相手を選ぶこともだいじ。
成人になる人へ
おとなになるって自由を得る代わりに自分に責任がかかってきますね。
だからといって恐れることではなく、何かを自分の意思で決めるときには、
いったんこころに決めてから、その判断でよいかどうか確認する意味で、数人の信頼できる人に聞いてみましょう。そうして、経験を積んで自分に自信をつけておとなになっていきましょう。
それと、社会勉強は学校の勉強とはちがい、自ら取りに行くことです。勇気のいることですが積極的に情報を取りに行きましょう。自分の頭で考え、選択して、決定したら決断する。うまくいったら実績として積み上げて、失敗したら後悔せずに反省から学びリベンジする。人生はこの繰り返しです。
契約に迷ったら、ひとりで悩まないで信頼できるおとな(専門家も含む)に相談しましょう。
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