5月の家族へメッセージ ~わかろうとする努力~
2年越しのコロナ禍でのゴールデンウィークから始まる5月は、家庭内ではより一層のストレスを感じているのではないでしょうか。いかがですか?
ストレス状態とは、外部(自分の外側)から何らかの刺激を受けたときに生じる緊張状態のことを言いますが、今の状況は、まず①「世界全体がコロナ禍にある」という外部刺激があり、②「日本社会の対策の遅れ」という外部刺激があり、③それによる「感染の脅威」という外部刺激があり、また④「経済の停滞」という外部刺激があり、⑤それらによる「家庭内での出来事」という外部刺激があります。
それらの刺激に対して生じる心身の反応が緊張状態である場合、それをストレス状態にあるといいます。
この心身の反応(脳の感覚機能)には個人差があります。親子でもかなり違うことがあります。夫婦は他人同士ですからもっと違いがあって当然ですね。もちろん似ている感覚の人もいますが。
そして、個人のストレス状態が高くなると、身近な人にあたりたくなることがあります。それがケンカのサインです。サインが出たら要注意!
いちばん良いのは、自分のストレスを分析できること。どのような「外部刺激」によるものだと分析したら、次にそれに対する自分の反応(脳の感覚機能)がどれくらい大きいのか客観視します。
※この客観視(自分を外からみる)することがとてもだいじなことになります。
客観視すると少し冷静になれます。客観視が苦手だという人は客観視のトレーニングをしましょう。
自分の反応が周りよりも大きいのであれば、ひとりで抱えずに専門家に相談しましょう。身内、家族(夫・妻・子ども)にあたっても何も良いことはありません。ケンカになってしまいます。
家族にあたりたくなってしまう気持ちは、いちばん近い人に「わかってよ!」という気持ちからです。
「わたしはこんなに辛いの、苦しいの、イヤなの、わたしの気持ち、わかってよ、わかってよ」という気持ち、つまり相手に共感を求めているのです。
この共感すること。共感能力はとても個人差があります。女性のほうが得意だとされています。そのわけは脳のしくみに違いがあるからですね。
いろいろなところで個々の「脳のしくみ」システムの違いが出てきますね。仕方ありません。誰も自分の脳のシステムを知っているわけではありませんからね。
しかし、この「ちがい」をお互いに知って、「わかろうとする」ことがとてもだいじなことになります。
感覚機能ですから、わからないことが多いのですが、できるだけ「そうなんだね」「そう感じているんだね」と、わかろうとする努力が必要です。
この「わかろうとする努力」が愛であり誠意というものです。
いかがですか?
ここまで家庭内でやってみてくださいね。ストレスの緩和にはお互いよく聴いてあげること。わかってあげることです。
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