しあわせな結婚とはいったい何でしょう?
1.二人のちがいを知るところから
人間には生まれ持つ気質というものがあります。果実の種の部分と思ってみてください。そこに果肉がつきます。果肉は育った環境による影響を受けてつくられます。
このように先天的な部分と後天的な部分で人格はつくられるのです。出会って好きになって愛し合った二人がちがうのは当然ですね。このちがいを知るところから結婚生活は始まります。
ちがっちゃイヤではなくて、ちがって当たり前。ちがうから面白いんだ。ちがうから倍になるんだ。こんなふうに捉えてみましょう。
※ちがうことは怖いことではありませんよ。恐れることでもありません。それでも怖いと感じたら個別にカウンセリングを受けましょう。不安感が人一倍強いものをもっているかもしれません。
2.知ったら理解しようと努力すること
二人のどんなところがどんなふうにちがうか、よく観察して知ってください。「えっ!!」戸惑うこともあると思います。それでもちがいを理解しようと努力してみてください。
わかろう、わかろうとする気持ち、これが寄り添う気持ちでありおもいやりです。
感覚的な部分のちがいは脳の反応のちがいですから「なんで?どうして?」と訊いても相手は答えようがありません。責められているように感じてしまうことも。
たとえば暑いとか寒いとか感じ方もちがいますよね。甘いとか辛いとか感じ方もちがいます。それと同様に「怖い」「脅威」と感じる感覚もちがいます。感受性のちがいが大きいことで理解しえないことがあります。
たとえば、まだ起こってもいないことへの不安『もしこうなったらどうしよう』と妻が言ったとします。それを聞いた夫が『そんなことないよ』すると、この時妻は「私の気持ちを夫は否定した」「わかってもらえない」と判断してしまうことがあります。夫にしたら「そんな先の心配したって何になるんだ」と考えます。ここがすれ違ってしまうポイントです。ちょっとしたすれ違いを放置すると小さなズレが重なって大きなズレが生じます。
ですから、感覚のちがいを受け止めてください。自分はそう感じなくても相手はそう感じたのだと。そして、そう感じるには脳の反応がそうさせているんだ、とここまで理解してください。
感覚機能のちがいについては『ああそうなんだね。そう感じたんだね』と受け止めて。
3.どうやってちがいを乗り越えていくか?
プラスに考えることです。ここでだいじなことは優劣でも勝ち負けでもないということ。どっちが正しいとか正しくないとか良いとか悪いとか決めつけるのはやめましょう。
夫婦はワンチームであり、個々の個性を尊重する場でもあります。お互いを認める仲間です。そう捉えてみましょう。
そして納得いくまで話し合いをしましょう。対話です。ケンカじゃなくて対話です。わからないときは聞いてください。
4.結婚は自分の成長だ
結婚の最大のメリットは自己の成長です。自分の課題に気づくことです!
自分とちがう人と暮らすわけですから葛藤も起きるでしょう。自分の中に矛盾も感じたり、相手とのコミュニケーションで悩むこともあるでしょう。そのたびに自分は成長します。
自分の今まで見えていなかった課題に気づくこともできます。一人で自由気ままに暮らしていると気づかないうちに社会性を失っていることがあります。それに気づかせてくれるのも相手がいるからです。
イライラ、モヤモヤ、クヨクヨそんな葛藤を解決に向かわせる力が自分に付きます。解決志向になりましょう。これは仕事にも役に立ちます。
5.子どもが生まれると二人の関係に変化が
二人の子どもが誕生して幸福の絶頂にあるように思える時期に、この頃から離婚を考える人が増えます。それは家事・育児という仕事が増えるからです。
どちらが負担するか、自分ばかり負担しているとか、相手は何もやっていないとか、家庭内の仕事が増えることでキャパオーバーになる人がいます。
周りに手伝ってくれる親や友人が多ければ良いのですが、誰もいない、ワンオペだ!となると人間は気持ちが狭くなり困っていることを素直に言えずに怒りで攻撃して相手に伝えようとしてしまうことがあります。ここが亀裂のはじまり。要注意です。
素直な気持ちを相手に誠実に伝えましょう。二人で改善策を考えましょう。
6.変化を楽しむコツ
子どもができて二人のときとは異なる生活時間、様式、習慣、これらを楽しみましょう。新しい発見、おもしろいこと、楽しいこと、良かったことを探しましょう。感じましょう。
おおらかに包容力を発揮しましょう。寛容になりましょう。急がなくていいんです。焦らなくていいんです。誰かに何か言われたっていいんです。
自分たちらしく家族の生活を楽しみましょう。時間的には忙しくなっても、だからこそ、あえてこころ(気持ち)に余裕を持ちましょう。ポイントはまわりの家と比べないことです。
7.愛は与えるもの
欲しい欲しいと愛を欲しがるばかりでは相手が疲れてしまいます。愛は与えるものです!
与えることができるのは自分も子どもの頃に愛をいっぱいもらっているからです。
愛をもらえていないと「愛着の歪み」のある愛着が形成されて大人ってなって愛に飢えて愛を欲しがるばかりになってしまうケースがあります。
もし、そうだとしたら今からでも自分で自分に愛を与えましょう。それは自己肯定感を高めることから始めましょう。
8.当たり前のことに感謝の気持ちを
きれいごとに聞こえるかもしれませんが「あなたがいてくれてありがとう」と言えるようになるといいですね。
本当にそこに居てくれることはありがたいことなんです。それだけでも十分しあわせなんだ!というところから始まると不満は少なくなります。
ありがとうの気持ちがうまく表現できない人は練習しましょう。こころの中で言ってから声に出して伝えましょう。
「こんなのできて当たり前よ、ありがとうじゃないわ」なんて言っていると、しあわせは逃げて行ってしまいますよ。
さぁ
ここまで読んで
う~~~ん、でも・・・だけど・・・と思ってしまう人いますか?
どんなところが引っかかりますか?どこが受け入れ難いですか?
人は育っていく間に知らず知らずものごとに「観念」をつけています。自分にも相手にもプラスになる観念ならいいのですが、もしかしたらアンコンシャスバイアス(無意識の思い込み・決めつけ)が潜んでいるかもしれません。
ものごとの捉え方、見方をもう一度見直してみませんか?
お手伝いしますよ。
自分にも相手にも良い捉え方にしてみましょう!しあわせになるために。
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