感情は常に変化する


感情は変化します

感情=気持ち

“女心と秋の空”、よく聞きますが、女でも男でもこころ感情は変化します。

人間は感情の動物である、といわれるほど感情に(行動を)左右されてしまうのです。

だからこそ感情のコントロールが必要なわけですが、これがなかなか難しい!
あなたもそう思っているひとりですか?

1.感情とは

感情には喜び、悲しみ、怒りなどといった原始的な感情から愛や憎しみ、情緒などにいたるまで感情は私たちの日常生活に大きく影響し、人生までも変えてしまうほど人間にとって重要なものであります。

この感情は脳の機能として脳で生み出されています。
脳の中央、視床下部のあたりにある扁桃体などの感覚機能で司どっています。

そして感情は大きく2つに分けられると考えられています。
一つは動物的な感情、もう一つは人間らしい独特な感情です。
動物的な感情とは食欲や性欲など、生まれつき備わっている「欲求」が満たされたときに快いと感じ、満たされなければ不快と感じるものです。
人間らしい独特な感情とは、尊敬や軽蔑、慈しみや憎しみなどをさしていいます。

2.動物的な感情は「情動」とよばれている。

情動には快情動と不快情動があり、自分にとって好ましいものがあれば、手に入れようと近づく(接近行動)ことをする。 喜びや幸せな気分は快情動です。

反対に相手に敵意を感じて、逃げようとしたり(回避行動)攻撃をしかけたり(攻撃行動)することは恐怖や怒りの感情で不快情動ということになります。

このように動物的な感情(情動)は動物が進化の過程で生き延びていくために必要なもので、人間も恐怖や危機的状況から身を守ろうとするのは、「種の保存」のための情動(防衛本能)が働くからなのです。

3.人間的に独特な感情

尊敬や軽蔑、慈しみや憎しみの感情は他の動物には見られない人間らしい感情といえますが、 原始的で動物的な喜怒哀楽の感情からどのように発展していくのでしょうか。
たとえば、食の欲求を満たされて快情動がわき、心地よくなる。
これは自分と物とで起きた感情です。地震が起きて怖いという感情もそうです。

しかし、尊敬や軽蔑などの感情は、おいしい食事を作ってくれた人を尊敬する、人を騙す人を軽蔑する、など〝自分と他者”との関わりのなかで複雑に絡み合って起こってくる感情ですね。

そうです。これが人間関係や社会的な組織関係などによる人の人間らしい感情です。

4.欲求と感情

これらの感情が起こる理由には「欲求」との深い関わりがあります。

欲求が満たされるか満たされないかで快感情か不快感情かに分けられるからです。

プラスの感情かマイナスの感情か?
人間の欲求(欲望)にはマズロー心理学で有名な欲求の5段階階層説があります。

  1. 生理的欲求
  2. 安全と安定の欲求
  3. 愛、集団、所属の欲求
  4. 自尊心、他者による尊敬の欲求
  5. 自己実現の欲求

いまあなたは何番目の欲求が充足されていませんか?
満たされない部分を工夫して充足させてあげることであなたの感情は不快なマイナス感情から心地よいプラス感情に変わります。

しかし、自分以外の他者と関わるときには相手のこころを操作することはできませんから、自分の思うようにいかないことが起こります。
すると不快な感情が顔を出すわけです。

その不快な感情をそのままにしておくと、それがストレスとなり余計に自分自身を苦しめます。
常に揺れ動く感情を自分でコントロールすることができたらどんなにラクに過ごせることでしょう。
それはトレーニングしだいで可能なんですよ。
もちろん、気質によっては感受性が過敏で、トレーニングにも時間がかかるケースはあります。
しかし、あきらめないで脳の前頭葉にある前頭前野を活発に動かして感情をコントロールしていきましょう。

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