2月の家族へメッセージ
受験シーズン 人生はこれだけではないよ いつからでも挽回できます
みなさん、お元気ですか? 私はやっと回復しましたが体調を崩してしまい大変つらい思いをしました。つくづく健康のありがたみを感じました。
今年の感染症はインフルエンザもコロナもしぶといみたいです。くれぐれも気を付けてくださいね。
さて、毎年1月~2月は受験シーズン、高校受験も大学受験もいちばん寒い時期に本当に毎年大変だと思います。家族は受験生の健康管理に躍起になっていることでしょう。
健康を一番に考えているだけならいいのですが、家族の中には教育にも熱心で子どもに対してさまざまな期待をかけ過ぎてしまう母親、父親もいます。これは親だけのせいではなく社会全体の問題なのですが、困るのは子どもたちです。
教育し過ぎてしまう親
3つのタイプがあります。
Aさんタイプ 子どもを自分の作品のように考えてしまい、良いものにしよう、良いものを作ろうと教育に熱が入り過ぎてしまう傾向がある。この人自身、達成意欲が強く、私にはできる!という自信や自己効力感なども高い人なんですね。
Bさんタイプ 親戚や同級生、周りと比べてしまい一喜一憂して焦るタイプ この人は勝ち負けや優劣・上下に拘る傾向があり、競争心が激しいのです。また自分自身も人から何か言われたくないという思いが強く言われないように子どもにハッパをかける人なんですね。勉強ができないのは親のせいだと思われたくない。
Cさんタイプ 環境に巻き込まれてしまう不安タイプ 今やらなかったら遅れてしまう、落ちたら大変なことになる、取り返しがつかない、どうしよう、どうしようなどとこの人自身が不安でいっぱいになってしまうんです。
あなたは大丈夫?
しかし、AさんもBさんもCさんも、だいじなことを忘れてしまっています。
子どもの将来に必要で大切な人格形成を歪めてしまうのです!
それは
主体性 創造力 共感力 意思決定力 自主性 自律性 これらを削がれてしまいます。これらは生きて行く上で必須です!
いきなりおとなになるわけではありません。
赤ちゃんのときから始まっています。お子さん本人がおとなになって『なにがやりたいかわからないんです。なにもしたくない。でも、働かなきゃならない、生きていけない。どうしよう・・・』こういうお悩みの方がたくさんいらっしゃいます。
『なんとなく言われたからやってきただけ。やらないと怒られるから。』このような生き方だと、いったい「自分」はどこにいるのでしょうか?
これが「主体性」の欠如となります。主体性が確立されていれば人生はいつからだって挽回できます!
自分の人生の主役は自分です。ものごころつく頃から親は子どもに『あなたはどうしたいの?』と問いかけることが重要です。
では、タイプ別にどのように接し方を変えたらいいでしょうか?
Aさんタイプ 自他の分離、課題の分離 ここから始めてください。親子でも別の個体、違って当たり前です。違いを認めましょう。子どもを尊重しましょう。親は自分の人生で何かを成し遂げてください。
Bさんタイプ きっと自分も比べられてイヤな思いをしたのでしょう。しかし人生は今だけではありません。長いのです。目先の競争に巻き込まれずに子どものペースを認めてあげましょう。ゆっくりでもいい、いつからだって本人のやる気がだいじ。
Cさんタイプ かなり認知の歪みがあります。もともとの気質が不安気質かもしれませんね。そうだとしたら、まず親は自分を知る、自分と向き合う、自分の不安を自ら安心に替える方法を学んでください。カウンセリングでも受けてみてください。子どもを不安にさせないために。
思春期の子育てのポイント
親がしあわせであること。
しあわせは自分でつくるものなので、逆に言えば『不満』や『不安』にとらわれ続けていない!ということですね。親の背中をみて子どもは黙って学んでいますからね。不都合なことがあるとすぐ親がひとのせいにすれば、子どもも平気でひとのせいにする人になってしまいます。ひとのせいにすると自分を省みる癖がつきません。すると自分の成長になりません。気を付けましょう。
結婚してお母さん、お父さんになるなら妊娠前から発達心理学を学んでいただけるといいですね。子どもにも自分にもいいんです。みんな知らないだけですからね、知ってほしいですね。幼少期からの親の接し方で子どもの将来の生きやすさ、生きづらさにも関係します。
※昨年作った動画ですが参考にしてみてくださいね⇩