11月と言えば
オレンジリボン運動 パープルリボン運動
毎年11月は児童虐待防止推進月間です。また11月12~25日は女性に対する暴力をなくす運動の週間です。
ご存知の方も年々増えてきたと思います。確実に社会は良い方向へ進んでいると思いたい!
●オレンジリボン運動
オレンジリボンとは、児童虐待防止運動のシンボル。 虐待で死亡する子供は1週間に1人といわれ、この不幸を根絶しようという運動は年を増すごとに拡大している。厚生労働省は毎年11月を児童虐待防止推進月間に定め、各都市・各地域をリボンのオレンジの色で埋め尽くそうという計画を推進している。 ウキペディアより
悲しいことに今年もたくさんの子どもたちが虐待に遭い命を奪われてしまうケースもありました。昨年度は10万8千件にも及びました。ここ31年連続で更新しているのですが2015~2016年あたりからさらに急激な推移で増えています。
その中でも多いのが「心理的虐待」で6割を占めています。幼児期から学童期に心理的虐待を受けると、その後の人格形成に大きく影響します。その子どもの人生がかかっています。成長の発達段階でとてもだいじな時期です。影響の中でも「人への不信感」が強くなってしまうと、その後の対人関係がうまくいかなくなってしまうことがあります。
人生にとって対人関係はとても重要です。友人、恋愛、結婚、職場や地域での人間関係、など他者とのつながりは生きていく上でなくてはならないものですから子ども時代の親子関係が良好であることが望ましいのです。
行為者にあたるお母さんお父さんは、ご自身も子どもの頃に虐待を受けているケースが多くみられます。連鎖してしまうケースも多いので、気づいたら自分の世代で連鎖を止めましょう。サポートが必要なことは確かです。支援の団体も増えています。プライドや恥の概念がブレーキになって他者に助けを求められない人も多く見られますが、誰も悪くないのです。勇気を出して支援を求めてください。
支援者は決して見下したり叱責したりしないでしょう。行為者も被害者であったことを理解しています。
いつも「いまここから」です。リスタートできます。
↑ 私も会員です
虐待かな?と思ったら⇒ 189(イチハヤク)児童相談所虐待対応ダイアル
だいじなこと
決して傍観者にならないことです。
声をかけてみましょう。決して責めるのではなく、やさしく『なにか困っていますか?私には困っているように見えたのでお声かけました。ちがっていたらごめんなさい。私でよかったらなんでも言ってくださいね。ひとりで抱え込まないことがだいじです。』こんなふうに言ってみましょう。
もちろん簡単にはいかないことも多いのですが、少しでも救えるチャンスがあるなら親も子も支援しましょう。
●パープルリボン運動 女性に対する暴力をなくす運動
DV(ドメスティックバイオレンス)とは
配偶者や恋人、親しい関係にある、またはあった人から女性に振るわれる暴力です。とくに性犯罪・性暴力を指して言うことがありますが広義には経済も行動も支配する従属させるの意味でもあります。
毎年、11月12日~25日の期間をパープルリボン運動週間としています。
DVする側、される側、この関係性も発覚することが難しく手遅れになることもあります。
なぜ行為者になってしまうのか?
なぜ被害者になってしまうのか?
ならない人からみると理解に苦しむと思いますが、こちらも誰のせいでもなく、研究では生まれ持つ気質との関係があるとされています。しかし、放置はできません。いち早くその傾向がつかめたら専門家にご相談ください。決してひとりで抱え込まないようにしてほしいです。
あきらかなDVではなくても、それに近い関係性(支配と従属)になっていると感じたらご相談ください。夫婦も恋人も「人として対等な存在」です。上下ではありません。
「おれが稼いでやっている」とか「おまえは黙っていろ」「言うことを聞け」だとか暴言が見られましたらご相談ください。男性から女性への暴力だけではなく、逆に女性から男性への支配的暴力も見られます。その場合も早めのご相談を。
多くは、お互いに考えや気持ちの伝え方がわからなかった。というケースがあります。
「どうせ言ってもわからないだろう」や「思うような答えが返ってこないから話さない」というのは、ますます関係がこじれてしまいます。
修復不可能になる前に専門家の介入をおススメします。
子育ても夫婦問題も、ひとりで抱え込まずに専門家へ相談してください。私でもいいし、もちろん私でなくてもかまいません。決して恥ではありません。まずは誰かにお話しするところからスタートです。
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ハラスメントについては私の動画配信「かかわり愛チャンネル」でどうぞ