11月の家族へ
毎年11月は、家族にとってとても大切な啓発月でもあります!!
いまここで家族とは何かを再確認しましょう!
第一に、厚生労働省の発信する「児童虐待防止推進月間」であること。
児童虐待防止運動とは、赤ちゃんから子どもと呼ばれる年齢まで幅広く「子ども」に対する暴力や虐待を防いでいこうという運動です。
つねにどこかで起きている「赤ちゃんや幼児への虐待」家庭内という密室の中で起こっていることがほとんどです。
暴力や虐待の中には、身体的なものだけでなく、精神的な暴力・虐待も含まれます。こころ、気持ちに対する虐待です。また親が子どもの養育義務・育児義務を放棄する「ネグレクト」も虐待になります。
そんな悲しいことがどうして起きてしまうんでしょう?
いろいろなケースがありますね。
①未婚で望まない妊娠をしてしまったケース。
同じ条件でも、その事実をどう受け止めるかで親も子も、その後の人生が大きく変わってしまいます。
未婚でしかも予期せぬ妊娠に気づいたらすぐに信頼できそうな人に相談しましょう。親に言えないケースが多くみられます。
親に言えれば親にすぐ相談していっしょに考えてもらいますが、親に言うのが怖い。恐ろしくて言えない、あるいは言ったところで受け止めてくれないなど親との関係もよくない場合は、親より他人で信頼できる人に言いましょう。
信頼できる人がまわりに一人もいない場合は、住んでるところの市役所、区役所などの保健所や福祉課に相談しましょう。そこがダメでも諦めないで公的に頼れるところを探しましょう。
それでもダメなら、若草プロジェクトもあります。勇気を出して相談しましょう。恥ではありませんよ!
②結婚して子どもが生まれたが、夫婦仲が悪く、夫も妻も子どもにあたってしまうケース。
③子どもが生まれてから離婚して、子連れで再婚するも再婚相手から虐待されるケース。
②や③には男性からの妻への虐待も関与してきます。DVです!
DV男性と依存性の強い女性との組み合わせによる子どもへの虐待が多くみられます。恋愛についても結婚についても誰からも何も教えてもらえず、何もわからず、身体だけがおとなになっていくケースもあります。
児童虐待を根絶するには、親になる前の段階から、周囲の人たちが気づいてあげる必要があります。どこかで予見されるものは見えていると思います。
その段階で手を差し伸べる必要があります。虐待をすること自体もよくないことですが、加害者にしない、加害者をつくらない「こころの教育」が世界にも日本にも必要です。
個人にもできる運動があります。それは、オレンジリボン運動です。
第二に、内閣府男女共同参画局の発信する「DV防止週間」です。11月は夫婦を考える月でもあります。女性に対する暴力をなくす運動!
DV防止週間を知っていますか? 今年は、11月12日(木)~25日(水)の2週間です!
女性に対する暴力は、おもに同居の男女間で起こります。
つまり夫婦、同棲中の二人、または交際中の二人に起こります(デートDV)
暴力とは殴る蹴るの身体的なものだけでなく、説教をする無視をするなどモラルハラスメントのような精神的暴力も、強引なセックスなど性に関する性的暴力も含まれます。
女性に対する暴力も、子どもに対する暴力・虐待も、関連しているのです。
起こる理由の共通する要因は、大きく括れば「自分自身を知らない」ところから始まります。
誰もが自分のことを全部わかっている人はいません。自分自身でもわからないところもあります。それが人間です。
わからないから「お互いを伝え合う」ことがだいじです。ジョハリの窓を知っていますか?中でも自分の知らない自分に気づくことがだいじです。それには、子どもの頃からいろいろな人と触れ合い、他者から見えている自分を言ってもらいます。思春期に親以外の信頼できるおとなが何人かいるといいですね。
人間の性格や人格は、先天的(うまれつき)のものと、後天的(育っていく間に身につくもの)とでできています。その組み合わせ、その作用、反作用でかなり変わっていきます。
うまれつきの部分は変わりにくくても、後天的なものごとの捉え方、考え方、価値観で、そのうまれつきを助長させるか後退させるか、変わってきます。
ですから、意識をどこに向けるかがとてもだいじになります。
また、11月22日は「いいふうふの日」でもあります。22日を目標に3週間、理想の夫婦、なりたい夫婦になれるように努力してみませんか?
努力のやり方がわからないという人は相談に来てくださいね!
早い方がいいですよ。