12月の家族へ メッセージ


12月の家族へ

「年末年始の過ごし方でもめること」

月日の流れが年々早く感じます。みなさんもそうですか? 1年間があっという間に過ぎていくようです。

『人生は、何事もなさぬにはあまりにも長いが、何事かをなすにはあまりにも短い。』 小説家の中島敦のことばです。 

人は誰にでも生まれてきたわけがあり、それは何らかの形で社会の中で社会を創っていく一員として貢献するようにできています。自分の「何か」が、役割が見つかると、それが生きる目的となり邁進することができます。そうなると、1日1日も短く、1年は本当に短く、人生も短く充実して感じるのですね。

さて、12月は、クリスマスのイベントが終わると、その1週間後にはもう新年です!

12月にいちばん多い家族の悩みは・・・年末年始の過ごし方でもめること。

年賀状は?大掃除は?買い物は?誰がやるの?どっちがやるの?こういうもめ事もありますが、中でも重い悩みは・・・夫の実家との関係。

妻からみると、夫の実家に行くのか行かないのか! 嫁と姑や舅との関係。もちろん夫の両親やきょうだいとも仲良くやっている家庭は悩みにはならないと思いますが、・・・ 

たとえば、そもそも結婚を反対されたとか、子どもが生まれてからは子どもの育て方にちがいがあり、親が干渉してくるとか、義理の母親と意見がちがったときに夫が味方をしてくれなかったとか、いろいろ積み重なる不満があると、夫の実家へ行く気持ちが憂鬱になってしまいますね。

また、日本ではまだまだ「家制度」の意識の強く残る家庭があります。すると、子どもの妻=「嫁」における女性に対する考え方が「人権」という視点でとらえると歪んでいることがあります。常識がかなり異なります。

いかがですか?

あるあるですか?

さあ、そんなときどうしたらいいか?!

基本的には、自分を大切にすること。自分の気持ちを大切にすることですね。

自分の気持ちを偽って、表面を波風立たないように穏やかにしようと考える人も多いと思います。

それはそれで「頑張っている自分」がいますね。それも一つの努力です。

しかし、人間は本来、自分の気持ちに正直に生きたいものなんです。ありのままで生きたいものなんですね。そうすると、自分の気持ちを偽ることはつらいですね。とてもつらいですね。

そして、何かのキッカケで、ささいなことで、隠していた不満があふれて爆発することがあります。

そうなってからご相談に来られることが多いのですが、できれば未然に防ぎたいので、そうなる前に、自分の気持ちを知りましょう。

自分の分析、自己分析ができていないこともあります。そういうときは専門家を頼ってください。いっしょに分析しましょう。

自分の本当の気持ち、正直な気持ちを分析して詳しく知ったら、次は、それをパートナーである夫には伝えましょう。もちろん、伝えられないような夫婦関係の場合もありますが、勇気を出して伝えましょう。早い方がいいですね。

よくあるご質問で、自分の気持ちに正直になると、それって「わがまま」じゃないんですか? というのがあります。

確かに自己主張とわがままの境がわからないという人はいらっしゃいます。

どこまでが自己主張で、どこからが自己中(わがまま)なのか?

自分の素直な正直な気持ちや考えを述べることは自己主張で、そこまでは一緒ですが、自己中は述べたあとに他者(自分以外の人)の意見に耳を貸さず、無視したり、問題に向き合おうとしないことを指すと思います。

つまり、述べたあとに、夫の考えや周りの人の考えを聴いたり、どうすると良くなるか前向きに、解決志向で考えていくことが望ましいあり方ですね。

ものごとの価値観、判断基準、考え方は、それぞれちがいます。生きてきた時代によっても、そのときどきの文化や時代背景が異なるので当然ちがいます。常識とはいつも変化するのです。

ただ、変わらない普遍的なものもあります。

どんな時代になっても、どんな社会でも変わらないものは、人々は、すべての人々の平和、健康、安心、安定、愛、幸福を願ってやまないことです。

共通の望み、願いです。

これを目的として人類が共有するのであれば、決して争いは起こらないでしょう。

争いが起こるのは、人間が「利己的」になってしまうからです。自分さえよければいい、自分の家さえ、自分の会社さえ、自分の国さえよければ・・・と利己的になると争いが始まります。

まずは、家庭から、家族から自分にも良くてみんなにも良い考え方を探していきましょう。

互いに「ちがい」を認め、尊重し合い、その中でどこを譲れるのか?譲れないのか?検討し合うのです。

家族だけで解決しない場合は、早めのご相談を。

平和な未来を祈っています。

 

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