2014年2月の家族カウンセリング


★もうすぐバレンタインデー 「愛と親密さ」について考えよう!

私たち人間は成長の過程で「親密さ」を獲得(身につける)して人格を形成します。
今月は、この「親密さ」について考えてみましょう。

親密さとは「関係の中で自分を犠牲にしたり、裏切ったりせず、相手を変えたり、
説得したりしようという要求を抱かずに、相手のその人らしさを承認し合える」ことを
意味する。と、多世代家族療法家のレーナーは言っています。

ここで、難しいと感じている人は多いと思います。それは、相手から心理的距離を
おきながら結びついている、という意味ですから一見矛盾しているように思えるから
でしょう。
ところが、これは自分自身のこころを成長させることで可能になります。
「関係の中で自分を犠牲にしたり、裏切ったり」というところは、具体的に言うと、
自分の感情に気づき、自分の考えを正直に相手に伝える、むやみに我慢(抑圧)しない
ことを指しています。じゃあ、わがままでいいのか?いいえ、そうではありませんね。

相手も相手の考えや意見をいったん受け止めることが必要です。互いに対話のできる
関係を築くことが優先されます。
次に「相手を変えたり、説得しようとする要求を抱かず」とありますが、
これは、他人を変えようとしても他人はその人自身が変わろうと思わない限り
変わらないので、無理に変えようとか、説得してわからせよう、とするのではなく、
お互いの目的(いま、二人は何のために何を話し合っているのか?)を確認し合い、
そこから脱線しないように対話を組み立てていく工夫をするといいですね。

そうして、お互いのちがいを理解し合い、認め合いながら、目的を達成するために
工夫や努力を重ねていくことが「承認し合える」ことですね。

難しかったら訊いてくださいね。
ステキなバレンタインデーになることを祈っています!