2016年11月の家族カウンセリング


★ 11月は「児童虐待防止推進月間」
オレンジリボン運動、ご存知ですか?
NPO法人児童虐待防止全国ネットワークのおこなう「子ども虐待防止オレンジリボン運動」
です。当ルームもサポーターになっています。
今年の5月に児童福祉法が改正され、児童虐待防止に向けた新たな制度が設けられました。
子どもの福祉を保障される権利を有するという理念が法律上明記されました。
しかしながら、現状は依然としてまだまだ厳しい状況です。
児童相談所における虐待対応件数は8万8千件を超え、平成25年度、心中を含めた虐待で
死亡した子どもの数は69人に及びました。
ほかにも数に上がらない表面化しない虐待の件数を入れると恐ろしい数になると思います。

事件にならないまでも、子どものこころに大きな傷を残しているケースもたくさんあります。
虐待を虐待と思わずやっている親、そうした親もその人が悪いわけではなく、親自身も
幼い頃、こころない言葉や無視、無関心といった虐待を受けてきているケースがあります。

ですから、この連鎖を止めるためにも、「人を責める」のではなく、親も子も保護することが
早急に求められることです。
守りましょう。虐待をしてしまう親のこころ、それを守りましょう。そこからです。
通報・・・虐待を見つけたら「通報」という言葉が言われていますが、そうではなくて、
親、お母さんやお父さんを加害者にしないため、守るための「報告」です。
家族がよくなっていただくための報告、告知です。
ですから、まわりの方で虐待の可能性がある家庭を見かけたら、近くの児童相談所へご連絡
ください。みんなで守りましょう。やさしい社会をつくりましょう!

当ルームでは、 実際に虐待をしてしまうというご相談も受けております。
また虐待まではいかないが、厳しく子どもを叱ってしまう。子どもにやさしくできない。
こうでなければいけない意識が強く、融通がきかない。臨機応変ができない。など、
ママの悩みをたくさん扱っています。

当ルームでは、決して責めたりいたしません。こころに寄り添い自己改善のプログラムで
その人の中にある「本来の人にやさしい人格」を引き出します。

どうか、安心してご相談ください。

だれも、いじめたくていじめる人はいないんです。いじめるにはいじめるわけがあります。
だれも、怒りたくて怒るのではないんです。怒るという手段しか知らないだけだったりします、
自分の気持ちをじょうずに表現できなかったり、うまく言葉に表せなかったり、
どんなことばで言ったらいいか、どんな順序で伝えたらいいかわからなかったり、
それは夫に対しても、実家の親に対しても、ということがあります。

虐待をしてしまうにはしてしまうわけがあるのです。わけも聞かずに犯罪者扱いをしても
社会はよくなりません。もっと、奥深くにある根本的なところに目を向けて、
社会全体にある「賞罰教育の弊害」「結果主義、成果主義、合理主義の弊害」などにも
目を向け、そこから改善していく必要があるのです。社会改革が必要なのです。

私たちは、そうした戦後の拝金主義の歪んだ政策の中で育ってきました。
そこを見直して、みんなで良い社会、だれにもやさしい社会、格差のない社会づくりに
力を注ぎ、貢献していきましょう。

賛同いただける方はご連絡ください。