みなさま
2021年 明けましておめでとうございます。
年が明けた、年が替わった、といっても新型コロナウイルスの収束(いったん収まる)が見えたわけでもなく感染者数は増え続けています。メディアからのニュースで知るたびにため息が出る毎日ではないでしょうか。
こう言うと気分も沈んでしまい暗くなってしまいますね。不安が募りますね。これを払しょくするために二つの方法があります。
①逃避的楽観と②思考的楽観です。
①ひとつは、単純に見ないふりをする。聞こえないふりをする。頭の中を見ないから聴こえないから知らない、わからない、ということにして現実から逃げて楽しいことを考えようとします。これが逃避的楽観です。もともとその事態に関心が低い(脳が怖さに反応しない)こともあります。
②もうひとつは、現実をしっかり見て知って分析して、その上で意志の力で楽観する。これが思考的楽観です。事実を前向きに捉えて思考する。現実に向き合い意識や思考の方向が解決のために向く。動く。どうすればいいかを考えて行動に移す。行動したら振り返り検証する。その思考と行動の結果が良ければそのまま続ける。その結果がよくなければすぐに修正する。この繰り返しで難を乗り越えていきます。
この中間もありますね。これが一番多いかもしれません。一応、見て聞いて知って、それが話題になっている時だけ考えるのですが、その場を離れるとすぐに忘れてしまい①のように振舞ってしまう。それが多くの人間かもしれませんね。
真のポジティブ思考は、②のように事実現実にしっかり向き合いながら、どこまでも前向きに考えて解決志向で乗り越えていくことでしょう。
しかし、多くは①と②のあいだになってしまうのはなぜでしょう?
人間は感情の動物と言われることがありますね。聞いたことありますか?人間のあらゆる認識や行動には感情が伴っています。この感情(気持ち)が②になることをじゃまします。
理論的思考を「感情(気持ち)がじゃまする」ことがあります。
たとえば、コロナ感染は「飛沫感染」によるリスクがかなり高いとされています。いくら毎日手指消毒をしてもマスクをしていても、肝心なところで高リスクが発生します。それが食事中です。みんなで食べる会食は楽しいものですし、人間関係には必要なものですね。しかし、その場が感染リスク大になってしまうのですね。
ウイルスは賢いです。実に賢い。ウイルスが生き延びるためには人間が必要です。人間に寄生して増殖し子孫を残します。ウイルスも生死をかけているので進化の中で賢くなったのでしょう。人間のいちばん弱いところをついてきましたね。
人間とウイルスの知恵比べですね。
誰かと食事中は食べるためにマスクを当然外しますから、その間は声を出さない。声を出すときに飛沫するので。
乗り越えるには、たった3週間かひと月の間でいいので、全国民が一斉に食事中は声を出さないで食べる。食べ終わるまでは黙々と咀嚼だけをする。食べ終わったらマスクをして話をする。これだけでいいんです。
家族は家族単位で家族間だけは食事中でも話すことをするなら、家族以外の人とはしないと決める。ここまでしないと感染は止まらないのでしょう。難しいですね。
実際は難しいと思います。私も含めて人間は難しいです。家族と友人の境目もあるようでないことも多いですよね。家族より他人のほうが仲がいいこともありますよね。だから難しい。
ウイルスは人間の弱みにつけ入り生き延びることを覚えたのです。
人間がわかっていてもできないことは、前述の感情の存在によるためです。会食中の会話も理性でわかっていても、そこに「楽しいという感情」があるから話してしまう。そうです。ここが②になることを感情がじゃまをするということなのです。
私たちはこの課題と向き合って生きています。
コロナだけではなく、毎日の生活の中で、人生の中で、岐路に立ったとき、何を選択するのか、決定するために何が必要で、決定を妨げるものは自分の中の何なのか? これらは思考と感情の葛藤でもあります。
この感情(気持ち)が人生を良い方向に向かせてくれることもあります。反対にこの感情がよくない方向に向かわせてしまうこともあります。感情は他者の感情ではなく自分の感情(気持ち)です。
自分の感情のコントロールこそが人生の重要なカギを握っています。
やるかやらないか、ゼロか100ではなく、少しでもいいから、一回でもいいから、前頭葉をフル活動させ感情のコントロールをいっしょにおこなっていきましょう!
私はそのお手伝いをさせていただきます。
2021年はみなさんといっしょにそんなことを考えていきたいと思います。
今年も宜しくお願い申し上げます。
みなさんの幸せを祈ります。