4月の家族へメッセージ 出発のとき 新しいステージでの人間関係とストレス


4月の家族へメッセージ 

出発のとき 新しいステージでの人間関係とストレス

4月は新年度のはじまりです。部署の異動もあり、学校では新入生、企業では新入社員、新たな人間関係がはじまります。

学校も仕事も新しい環境に慣れるまでは1ヶ月半~3ヶ月かかることがあると言われています。人によっては半年、1年というケースもあるでしょう。それは個人差があって当然なので自分なりのペースで焦らず慣れていきましょう。「~~でなきゃいけない」はありませんよ。安心してくださいね。

そのときの3つのポイントをお伝えしますね!

1.自己開示

自己開示とは自分から自分の気持ちや考えや体験したこと経験したことなど、自分の情報をありのまま相手に誠実に伝えることです。自分の内面や本質を見せることでもあります。

「こころを開く」という意味ですね。これは相手の警戒心を解くことに役立ちます。人は知らない相手に対して防衛本能から警戒心を無意識に抱きます。とくに「人見知り」の人はなかなか自分からこころを開けないことがあります。お互いにそうだとしたら仲良くなるのに時間がかかるでしょう。

そこで、少しだけ勇気を出して、まずは「あいさつ」からはじめてみませんか。

それはわかっているけれど難しいという方いらっしゃいますか?

あいさつは当たり前という家庭と、あいさつが習慣になっていない家庭もあります。こういった習慣のちがいから、こちらが「あいさつ」したのに相手がしなかった!という状況になった場合、その出来事をどう捉えるか?で、その後の関係性が変ってきます。それと自分が自分に与えるストレスの大きさも変わるのです。

たとえば

「私はあいさつをした、しかし、相手からあいさつが返って来なかった」この出来事を3つのパターンで「どう捉えるか」認知をみてみましょう!

Aさんは、こんなふうに思いました「私があいさつしたのに返してくれないのは、私は何か悪いことしたかな?嫌われたかな?」

Bさんは、こんなふうに思いました「私があいさつしたのに、なによ無視して!あいさつすべきでしょ! むかつく~」

Cさんは、こんなふうに思いました「あれ?聞こえなかったのかな? まあいいか 私はあいさつしたかったからしただけだし」

さぁ、みなさんはどれに近い考えを持ちますか?

AさんもBさんもこの出来事をストレスとして大きく感じてしまいます。それは自分のこころが穏やかではないからです。不安定な状態。

Cさんはどうでしょう? 出来事をそのままただの出来事として捉えているので、ストレスは小さくて済みます。

 

このように同じ出来事を体験しても捉え方(認知の仕方)一つで自分に与えるストレスの大きさが変わってしまいます。健康にまで影響しますね。自分のために、できるだけCさんのように事実をそのまま捉えましょう。

 

2.人と比べない

比べないと言われてもそれは無理だよ、という声が聞こえてきそうですね。私たちは子どもの頃からずっと周りのおとなたちに比べられて育ってきていますから「比べない習慣」が身についていない限り比べてしまうのは当然ですね。

なので、比べてしまっても・・・そのあとの処理がだいじなのです!

これも「比べる」という行為の後、それをどう捉えるか?なんですね。

たとえば、Aさんは比べて落ち込むタイプだとしたら『ああ、わたしってやっぱりダメだ あの人みたいになれないもん』と自分にダメダメレッテルを貼り自分を責めてしまうでしょう。自信喪失ですね。

Bさんは比べて怒るタイプだとしたら『なによ、あんなの大したことないわ、わたしなんてもっともっとできるんだから!』とイライラしてしまうでしょう。これは他者から自分を認めてほしいという承認欲求の顕れです。実は自分でも自分のことを認めていなかったりします。複雑でしょ。

Cさんは比べても『あの人はあの人、私は私、持っている能力も出せるタイミングもぜんぶちがっていいんだから、いま出せているあの人は素晴らしいわ』こんなふうに捉えます。するとストレスは小さく、相手との関係性も良好になります。

 

3.目先の結果に一喜一憂しない

これも他者との比較から自分の出した結果に一喜一憂してしまうのですが、感情の起伏(アップダウン)が激しいと人間はもうそれだけで心身にストレスを感じてしまいます。また相手(ライバル)に対して敵対心を抱き関係性まで悪くしてしまいます。

それよりも自分の目的(やりたいこと、なりたいこと)を何か一つ決めて、その目的に向かって自分を磨いていきませんか?目的はあとで変わってもいいんです。当面の目的を設定することは人生を進めやすくなります。

いかがでしたか?この3つのポイントを押さえて新しい環境にゆっくり慣れていってくださいね。

 

そして、自分が一番後輩だと、先輩や上司の言うことをすべて「聞かなければならない」と思ってしまうと、フジテレビの問題のようなことが起きないとも限りません。自分を守るのは自分です。理不尽だなと思ったら従う前に立ち止まってできるだけ多くの人に相談してください。相談相手によって考えがちがいます。異なる考えにふれることもだいじです。断る権利も人権です。断る勇気も必要ですね。わからないことがあればご質問ください。

動画もたくさん作っています。参考にして少しでも役立てていただければ幸いです。

@かかわり愛チャンネル