ストレスマネジメント
【ストレスに強い人のやっていること3選】
ストレスとは
外部からの刺激による心身への反応を「ストレス反応」といいます。
外部からの刺激をストレッサーといい、それはいろいろなものがあります。生理的ストレス、化学的ストレス、物理的ストレスなど。中でも「心理・社会的ストレス」というものが私たちに大きく影響しています。
ストレスは私たちのカラダの自律神経系(交感神経・副交感神経)と内分泌系を介して心身に反応を起こします。
今回は、とくに人間関係のストレス、対人ストレスに強い人たちのふだんからやっている思考の習慣(3つ)について見ていきましょう。
人間関係のストレスはどんなものが多いですか?
心理的距離の近い相手との関係で起こることが多いですね。
・誘われて断りたいのに断れない モヤモヤ・クヨクヨ ・競争心から妬み・嫉妬 モヤモヤ・イライラ ・言いたいことが言えない(嫌われたくない)クヨクヨ ・陰口・悪口を第三者から聞かされた(知った)モヤモヤ・イライラ ・自分の常識や価値観と異なる人との会話 モヤモヤ・イライラ ・何かを一緒に行動するときのペースの違い イライラ ・職場では上司や同僚が怖いと感じる クヨクヨ
これではいつもストレスを抱えてしまいます。
そこで
ストレスに強い人がやっていること
その① 他人と比べない
そうです! 他人(他者)と比べないことなのです。そうは言っても私たちは子どもの頃からずっと比べられて育ってきましたよね。家の中でも学校でも会社でも・・・自分でもついつい比べてしまいますよね。それは当然のことなのです。
しかし、比べてみてどうでしょう?
もし、自分が優位に立ったとしても、それは優越感を覚えることとなり、無意識に他者を見くだしたりバカにしたり憐れみを感じたりして、これは対等な意識ではありませんね。
逆にもし、自分が劣っていたとしたら、それは劣等感を抱くことになりやすく、落ち込んだり自分に自信を失くしたりいいことありません。さらに進むと自暴自棄(やけくそ)になり、人に当たったり、暴力や傷害を負わせることもあります。無差別に人を刃物で傷つける事件などもそうですね。
ですから、他人とは比べないことがいいのです。その代わり、なにと比べるか?
それは、心理学者で精神科医のアルフレッド・アドラーが言っています。
そうです、自分自身と比べるのです。昨日の自分より今日の自分、今日の自分より明日の自分をよくしていきます。前進です。
自分自身に焦点を当て、自分の成長を喜ぶのです!
ストレスに強い人がやっていること
その② 目先の結果に一喜一憂しない
では、結果ではなく、なにを重視するのでしょうか?
それは、プロセス(過程)です!
ここでもアドラーは言っています。
結果だけに焦点を当てると、失敗を恐れるあまり不安が高まります。不安は大きなストレスとなって身に降りかかり、緊張状態では実力を出し切れません。そればかりか結果が悪かったときの落ち込みが激しくなります。これは研究でわかっています。
100点を取ることよりも、どんな工夫や努力をしたか?に焦点を当てそこを自他ともに認め褒めるのです。すると仮に結果が思わしくなくても満足できるのです。次にどんな努力をすればいいか理解できてやる気が出ます。
ストレスに強い人がやっていること
その③ 目的を確認する
目的と言ってもそんなに大きなことを考えなくてもいいんです。自分の好きなこと、できることで、社会の役に立つことを考えればいいんです。
⇧のように、片づけが得意なら会社の中でも整理整頓に貢献できるかなと考えるとか。聴き上手なら社員の気持ちの聴き役になれるかなとか。笑顔がステキなら受付ができるかなとか。目的は自分がどうありたいか、どうしたいか、なので、なんでもありなんです。
ストレスに強い人がやっていること=自分に集中することなんです!
そのためには
自分を知る
どんな気質をもっているか?繊細で敏感なのか?鈍感なのか?外向きか内向きか?
心理テストなどをいろいろ組み合わせてやってみてください。心理カウンセリングを受けてみるのもいいですね。
そして自己分析して、自己理解します。しっかり受け入れることができれば、それが自己受容です。
そして、メタ認知といって、自分を客観的にながめてみるのです。俯瞰してみるということです。
どんなことにどんな反応を示し、どんな思考が自動思考として表れるか、そしてどんな感情が湧きおこるか?
ストレスをコントロールするということは、ズバリ自分をコントロールすることなのです!
ネガティブな自分にポジティブな自分が話しかけてあげてください。
セルフトークすることです。よい暗示をかけてよい思考になりましょう。
わからないことがあれば聞いてくださいね。
※参考動画⇩