夫婦の課題 いつの間にか妻が母に!


夫婦の課題
いつの間にか「妻」が「母」に!

恋愛中は、自分の気持ちも相手の気持ちも、いつ変化するかわからないところがあり、関係は不安定で、しかし、その不安定さが、あやうさが、相手から目を離せない、相手を意識する考えや行動になって表れます。

そして、愛を確認し合うと、愛し合う二人は、いつも二人でいたい、そばに居たい、一緒に居たい、二人で暮らしたいという気持ちが高まり、結婚に至ることは当然よくあることですね。

そんな二人の気持ちは、やがて落ち着き安定期に入ります。
二人の生活が当たり前の日常となり、関係も安定する。

夫婦となり、関係や生活が日常になるということは、毎日の繰り返しで、単調な幸せでありますが、そこに落とし穴があります!!

安定は良いことです。しかし、安定すると、人間はそこに「慣れ」が生まれます。

日常の習慣になります。

「慣れ」=「当たり前」 この感覚が危険!!

つまり、お互いにですが、やってもらえることに対して、「やって当たり前」となってしまいます。やらなかったとしたら・・・不満=怒りに変貌します。

すると、お互いに足りないものはなんでしょう?

 

それは「感謝の気持ち」です。

やってもらって当たり前ではなく、やってもらって「ありがとう」です。

このありがとうの気持ちが不足すると、「前はやってくれたのに、なんでやらないの!!」

ちょっとできなかったことでも、「なんで、できないの!!」

なんでやらない! どうしてできない!

こんなふうに相手を責めてしまいがちです。

恐ろしいですね。

たとえば、妻が専業主婦のケースでは、夫は仕事から帰ってきて、食事の用意ができていなかった。夫は『なんで、食事の支度をしておかないんだ!』と不満を言う、怒る。

あるいは、夫が昇進せず給料が増えない。妻は『なんで、もっと稼いでこないの!!』と不満をもらす。

どちらも、ふだん「やってもらっている」事柄に対して、感覚的に「やって当たり前」になってしまったということが言えます。

親がまだ未熟な子どもに対して当たり前にやることのように、相手に対して感覚的に思ってしまうのですね。

本来は親に対しても、「ありがとう」の気持ちは、いつもいつも必要な気持ちであるのに、もとは他人の結婚相手に対して、「やるのが当然でしょ」というスタンスでは、これはもう信頼関係は崩れ不仲になる第一歩です。

この「慣れ」に注意をしていただきたいと私は思います。

そして、互いに不満が募ると、外に癒しを求めることがあります。

誰でもストレスが溜まると、どこかに癒しを求めるように・・・

それが浮気や不倫につながることがあります。ありますというか多いです。

妻に満たされない、夫に満たされない、そういう気持ち、不満の気持ちから外へ癒しを求めて、職場の女性(男性)に接近して、だんだん親密になっていったり、あるいは、出会いを求めてSNSに依存したり、SNSで知り合った人と親密な関係になってしまう・・・なんてことは実はよくあることなのです。

怖いですね。

 

感謝の気持ちというのは、良い習慣から定着します。

子どものころから、周囲のおとなたちが、互いに「ありがとう」を言い合う、感謝の気持ちを表現し合う関係であると、子どももそれを見て覚えますから、自然体で身につきます。

しかし、そういうおとなが少ない環境にあると、子どもは「よくないお手本」を見て覚えてしまいます。

そこ子どもがまたおとなになり、またよくない態度、よくない言葉を使えば、不満や怒りの人間関係はどんどん連鎖してしまいます。

なんとかこの連鎖を止めて、反対に当たり前のことに「ありがとう」と感謝を伝え合う連鎖を広めたいと私は思い活動しています。

これを読んだ人から「当たり前じゃないんだよ。やってもらってありがとうなんだよ」という考えを広めていただけたら幸いです。

そして、夫婦は他人同士です。まるごと許してくれる両親とはちがいます。

信頼関係の上に甘えも許しも生まれます。

信頼関係を持続させるためには、お互いを尊重し合うこと。

部下でもなく上司でもなく、勝ち負けでもなく、優劣でもないのです。

愛し合う対等な人間同士です。

ですから、異なる意見、異なる考え、異なる習慣や価値観があれば、お互い、それを認め合い、どこかで歩み寄る方法を考え、工夫する努力を怠ってはいけません。

努力はつらいものではなく、楽しいものにするのです。

夫婦になったら努力は必ず必要です。どうせするなら楽しくやりましょう。

いま既婚の方も未婚の方も・・・

それを忘れないでください。

 

予防はこちら⇩

きくちみよこ