ポジティブシンキング


ポジティブ

「ポジティブ」の直接的な意味は写真の陽画という意味で、反対語のネガティブは陰画です。

一般的によく使われている「ポジティブシンキング」は積極的、楽観的な考え方をするさまを表しています。
同類なことばで「プラス思考」「積極思考」「前向きな思考」などがありますが、どれも物事を肯定的な方向に捉える考え方をおこなう傾向を言います。

ここで、間違えてはいけないことは「楽観的」「楽天的」 だからといって「テキトー」「いいかげん」「ルーズ」 ではないということです!
みなさんは毎日ポジティブな思考で暮らしていますか?
それともネガティブ思考?

街頭のインタビューでも雑誌の記事でもよく聞く質問ですが、本当のポジティブ思考ってどのような思考でしょうか。
詳しくみていくと案外、誤解や間違った使い方をしていることもあるようです。

ポリアンナ

「良かった探し」で有名なアニメの「愛少女ポリアンナ」をご存知ですか?

あの中から心理学用語になった 「ポリアンナ効果」と「ポリアンナ症候群」という言葉があります。
文字通り「ポリアンナ効果」は、ネガティブ(後ろ向き、否定的、悲観的)な言葉や思考、感情よりもポジティブ(肯定的、前向き、楽観的)な言葉、思考、感情のほうが人生にも大きな影響を及ぼすということです。
しかし、「良かった探し」をした後で、「だからこうしよう!」という問題解決の提案をするのであればいいのですが、良い部分だけを見て自己満足してしまい、直面した問題から逃避してしまっては根本的な問題解決にいたりません。
このような心的状態を「ポリアンナ症候群」といいます。
(ポリアンナ症候群とは現実逃避の一種でポジティブシンキングの負の側面を表すものと言われています)

“生きたい”と思うこと自体が肯定的なわけですから、多くの人はポジティブな思考で人生を歩んでいると思います。

しかし、人間には持って生まれた気質、プラス環境などの影響でネガティブに傾斜してしまうこともあるようです。
それで「どうせ私はネガティブだから」とか「ポジティブなんかになれないわ」という考えになってしまう人もいるようです。よくない決めつけ。
(※参考に「自己概念 セルフイメージ」をご覧ください。)

タイプ別に例をあげてみていきましょう

1.人と比較して落ち込むタイプ
『あの人より私は劣っている・・・』 そう思った瞬間、あなたの感情はどうですか? 

劣等感に支配され落ち込みますか?
落ち込んだ場合はあなたの思考はもうマイナスの感情にリードされたことになりますね。

これでは行動もできなくなり、心身の健康を損ないます。
では、どうしたらいいでしょう?
それは気持ちを切り替えること。
基準値を変えることです。ゼロ地点を変えることです。
『あの人は優れている、すばらしい』と相手を認める。賞賛する。
『私は劣っているのではなく、あの人が優秀なだけだ。』
つぎに『私にも優れているところはある。あの人とはちがう分野で優れている』
と自分を認める。

自分が自分のなかにある何が優れているか、まだわからない人は自分探しをはじめましょう。
新しい発見がありますよ!

2.相手を怒るタイプ
『あの人が嫌い、間違っている、変だ!』そう思った瞬間、あなたの感情はどうですか? 

イライラしていませんか? 怒った場合はあなたの思考はもうマイナスの感情にリードされたことになりますね。 これも心身の健康を損ないます。

では、どうしたらいいでしょう?
それは『好き嫌いがあっても当然だ、価値観も思考も習慣もちがって当然だ』と認める。
そして『相手とは距離をおく』
環境的、物理的に距離をおけない場合は『こころの距離をおく』
つまり、相手のことを考えないようにする。
考えないとは=ほかのことで頭の中を埋める。たとえば自分のやりたいことなどに集中する。
もっと自分に注目して、ここでも新しい自分発見ができますよ。

3.自分自身の期待に応えられないタイプ
『なんでできないんだろう』『どうしてダメなんだろう』『また失敗した』 そう思った瞬間、あなたの感情はどうですか?

無気力になり一歩も前に進めなくなりますね。それでは心身の健康を損ないます。

では、どうしたらいいでしょう?
それは『過去にとらわれることはやめよう!』『過去の失敗からは反省点だけ抽出して未来につなげよう!』 『なんで』『どうして』を考え続けても建設的な意見が出ないならそれはやめましょう。
このように気づくことです。

そして、後悔する癖をやめましょう。
昔から『後悔先に立たず』という言葉があります。
「後悔している時間はもったいない」と、思いましょう。 いかがでしたか。

まだまだいろいろな例がありますが、感情や思考がネガティブ方向に働くときはあなたの足をストップさせてしまっています。
未来に向かって人生をよくしていくには、ゆっくりでもいいから前を見て進んでいきましょう。
それでも「ポジティブになれないよ」という方は、私と対話しましょう。
気質のお話もします。環境のお話もします。納得いくまでお話しします。
そして、あなたがどうなりたいのか決まったら、今からどうしていったらいいかのお話をします。

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