6月の家族へメッセージ ペア休のすすめ


6月の家族へメッセージ【ペア休のすすめ】

この1年で家庭内での虐待が増えています。
子どもへの虐待、夫婦間での虐待
虐待はなぜ起こるのでしょう?

今回は、ママのイライラから起こる子どもへの虐待を考えてみましょう。

本当は誰も虐待なんかしたくないのです。私はそう思いたいです。虐待でご相談に来られるケースでも、まずはママの立場になって私は考えます。

ママだってイライラしたくない!怒りたくない!怒ってしまう自分が自分で嫌なんですよね。怒ったあとに自己嫌悪に陥る。怒りの裏側にある気持ち(感情)は「どうしてわかってくれないの」「ひとりでする育児はつらい、苦しい、寂しい、不安だ」そんな気持ちがあるのです。

人間の子育ては集団の中でおこなわれるのが本来の姿だそうです。NHKスペシャル「ママたちが非常事態」でやっていましたね。

妻は言ってもわからない「夫の理解のなさ」にイライラしてしまうのです。本来は、子育ては夫婦でいっしょにおこなうものなのです。夫が「手伝ってあげる」のではなく、自主的にいっしょにおこなうものなのです!ママもパパも主役なのです。

しかし、日本ではとくに欧州に比べて遅れています。いまだに化石のような男尊女卑を唱えている男性も存在します。その人も決して悪いわけではなく、親からの習慣がそうだったからです。若くても習慣を受け継いでしまっているケースもありますね。でももう変わりましょう!ペア休しましょう。

できるだけいっしょに仕事を休みましょう。いっしょに育児をしましょう!夜泣きの時間も二人で交替にやれば半分です。赤ちゃんは泣くのが仕事。泣いて意思を伝えます。泣いてコミュニケーションをとっているのです。二人で泣き声に応えてあげられれば、泣き声でイライラすることもなくなります。赤ちゃんが笑えば二人で喜びを共感できます。しあわせが大きく増えます。

子どもにも良い影響があり、子どもは安心安定したこころで育つので人格形成にとても良い効果があります。

ペア休に関心のある方はこちら

そういう意味では、社会(体制など構造的なもの)が変わることがベストですね。

6月3日「改正育児・介護休業法」が衆議院本会議で可決成立しました!!これは、女性社員本人や男性社員の配偶者の出産や妊娠の届け出があった際に、企業側がその社員に育児休業を取る意思があるか、直接確認することを義務づけるというものです。

今まで育休を申し出ることを躊躇していた人も企業側から確認することで取りやすくする狙いがあるのですが、課題は、当然の権利として定着するまでにはジェネレーションギャップもあり、法律で決まっても、人には感情がありますから「考え方や価値観のちがい」を埋めるには時間がかかるでしょう。
 
それでも社会が少しずつ良くなっていくことに感謝です。
 
ちなみに育児では0、1、2歳まで夫妻がいっしょに同じくらいの分量で育児に携わると、その後の夫婦仲はとてもよくなります。共に一番大変な時期を乗り越えた戦友のような同志の感覚になります。これがやがて訪れる子どもの思春期の反抗期にもこころ強く連携が取れます。2年間くらいのペア休も取得したい人には取得できるようになるといいですね。あるいは、北欧のように育休中は、時短で勤務しても在籍のポジションは変わらず補償されるなども法律で義務づけられるといいですね。

しかし、今の日本の多くの企業での現状は、男性が育休を取りたくても取れない状況にあります。そもそも中小企業では、男性の育休制度を設けていない会社もあり、役所や大企業など設けていたとしても取るにはとても取りづらい。上司から「えっ!おまえ取るのか?」「誰も取っていないぞ~」などハラスメントされることもあります。または自分の中で「ほかの人に迷惑がかかるんじゃないか」と権利を行使できないでいるケースもあります。法改正で少しは取りやすくなるといいですね。

理想を言えば、誰もが希望すれば、週休3日になって、プライベートの時間を大切に充実できるといいですね。こころに余裕ができます。

あとは経済的な問題ですが、どんな職種でもあまり格差のない賃金・収入を得られるように「富の分配」がおこなわれるといいと私は思います。

憧れの職業、人気のある職業も賃金格差がなければ、本当にやりたい人、なりたい人が仕事に就けます。しかし、高額の賃金・収入を得られるからという理由で、政治家や官僚、医師や弁護士を目指すケースもあり、本当に国民のために尽力したくて選んだの?と疑ってしまうケースもありますね。

余談になりました。

#ペア休