心理療法いろいろ – 来談者中心療法


来談者中心療法とは

自己理論に基づく面接法を来談者中心療法といいます。
(自己概念を変えるための面接)
いわば自己不一致を自己一致にもっていくための面接です。

決して来談者の言うなりになるというのではありません。

来談者中心療法の先駆者
カール・ロジャース(1902~1987)は
「~~せねばならない」「こうあるべき」
「こうすれば人の気に入られるだろう」
という発想を捨てて自分の本音に生きることを強調しています。

具体的な方法としては、カウンセラーとクライアントの人間関係(リレーション)に終始一貫し、受容・共感を繰り返し自己不一致の部分を明確化し、カウンセラーがいっしょに考え、いっしょに感じようとする態度、カウンセラーの在り方の重要性、そしてお互い人間として語り合おうというアプローチ(パーソンセンターアプローチ)を含んだものをいいます。

日本ではロジャーズの来談者中心療法をただ聴くだけ受容的許容的に聴くだけだ、との誤解があるようですが、そうではありません。
またロジャーズ理論では「その人の方法はその人の生き方の表現である」カウンセラー自身が自己一致していることが重要であるといっています。
(※良いカウンセラーとは、を合わせてご覧ください)

(参考:國分康孝著カウンセリングの理論より)