失感情症ってなに?
失感情症とは、自分の内に湧き起こった感情を外に表現することが苦手で、 特に言語を用いて表現することができない行動特性のことをいいます。
その特徴としては
- 自分の感情を適切に言葉で表現できない
- 言葉よりむしろ行動で感情を表現する
- 話をするときは細かい事実までをくどくどと述べるが、自分の感情面にはほとんど触れない
- 心理的、感情的なことについて意思の疎通が難しい
- 考えていることは外界の出来事についてのことが多く空想や感情に関するものは少ない
以上のような傾向が見られますが、みなさまはいかがでしょうか。
では、具体的にみていきましょう。
わかりやすく言うと、自分のこころ、感情に気づかない、自分の内面(感情)に目を向けること、向き合うことが苦手なことを言っています。なので感情を伝えることも障害を起こしてしまうのです。
これは今までそうではなかった人が心身症にかかり、そういった傾向がみられるという場合もあり、またはもともとそういった性格傾向があり心身症になる場合もあります。
失感情症とまではいかなくても、よくみられることでは、作文、日記を書くときにいつ、どこで、誰と何をした、ということの詳細は書けても、そのとき自分はどう思ったか?が書けないことがあります。
それは自分の感情に気づいていなかったことになります。
「どうも思わない、なんとも思わなかった」ということは、思っていないのではなく「思い」に気づいてあげようとしていないのです。
自分の思いに気づかないということは、他人の思いにも気づいてあげられないことにやがてつながります。
母親の声かけ
その原因にはいろいろありますが、大切なことは発達早期(幼少期)の母子関係で母子相互の感情面での交流が阻害されていたりすることが、一つの原因であるとしたら現代社会ではこの傾向はより強くなるのではないかと懸念されます。
共働きで忙しい母親は子どもに情緒的な話をする機会を失っている傾向があるからです。
もちろん共働きに限らず専業主婦でも子どもへの声掛けが少ない母親もいます。
みんながそういうわけではありませんが、ついつい「早くして」「いいからやりなさい」「~~したの?」「どうしてできないの」などと言うことは多くても、咲いている花を見て「このお花、きれいね」「あのわんちゃん、かわいいね」遊んでいるときは、「楽しい?」と聞いてあげる、声をかけてあげる、こういうことが少なくなっているように思います。
おとなになって困る
誰でも自分の幼少期はあります。思い出してみてください。
感情の発達はおとなになってからの社会生活、人間関係にも大きな影響を与えます。
仕事選びでも「何をやりたいのかわからない」「何をやっているときが楽しいかわからない」という人が多いですね。
もっと自分のこころと向き合って、いまこの瞬間を「どう感じてる?」うれしい?楽しい?ワクワクする?怖い?悲しい?寂しい?などと自分で自分に聞いてあげるといいですね。
いつからでも挽回できます!やってみてくださいね♪
ご相談はこちらまで