本音が言えないとき


本音を言えない・・・

本音をいえないときってありませんか?

たとえば、相手との親しさの度合いによっては言えないことがありますね。
たとえば、『このお菓子、あなたが好きだと思って買って来たのよ』と言われて開けて見たとき嫌いなお菓子だったらどうします?

すごく親しい仲なら『え~、これ嫌いだよ~』と正直に 言えますが、それほど親しくない関係の場合で、今後もつきあいがある場合は『嫌い』とはっきり言えないこともあると思います。

それは『嫌い』と言ったら、せっかく買ってきてくれたのに申し訳ない、だから、その場は『よくわかったね、私、これ大好き~』なんていって相手を喜ばせてしまうことがありますね。
そのあと相手が何度も同じものを買ってきて結局自分が困ることになったりして・・・
これは社交辞令です。

社交辞令

社交辞令とは、つきあいをうまく進めるための儀礼的なほめ言葉やあいさつをいいます。
同族民族である日本人は昔から使うことが多いです。

社交辞令を使うときも同じ価値観の人であれば問題ないのですが、価値観のちがう人間同士だと逆に摩擦の原因にもなるのですね。
多国籍のいる中では問題になります。

それはどういうことかと言うと、日本人は傷つきに弱いタイプが多いと言われています。
自分が弱いと相手も弱いのでないかと、察して傷つけないようにという優しい気持ちから「やさしいウソ」をついてしまう傾向があるのですが・・・
はじめからハッキリ言われても傷つかない人の場合、「ウソ」をつかれるほうがイヤな気分になるのです。

『いやです』『嫌いです』『できません』などお断りの言葉を言われても強い人は、自分も平気だから、相手も同じように平気だと思い、相手に言える人が多いのです。
ウソのほうがイヤなんです。

しかし、お断りの言葉に弱い人、傷つく人は自分が言われるのも相手に言うのもダメなんですね。自分がされていやなことの基準がちがうからです。
ここが大きくちがうところです。

なかには自分が言うのは平気で、言われるのはいやという勝手な人もいますが・・・

ハッキリ言える人からみると、社交辞令は『うそ』や『ごまかし』と 受け止めてしまう人もいるようです。 信頼を崩してしまいます。

ここがポイント

相手を傷つけないために言った社交辞令が「ハッキリ人間」には 「うそをつかれた」「ごまかされた」という被害者意識になってしまうところがトラブルや問題の原因のようです。

『なんで、はじめから嫌いなら嫌いと言ってくれなかったの』 と相手は言うでしょう。
言えればそれに越したことはないですね。
しかし、表面を平和的に穏便に事を済ませたい人間にとってはそれはきついことですね。

勇気を出せるといいですね。

恋愛でも・・・

恋愛ではハッキリ相手から嫌いと言われたら相当傷つくだろうと思い、あいまいな返事をしていることがあります。

二人の間に距離のあるあいだはそれでいいかもしれませんが、 接近してきて距離がなくなったとき、たとえば結婚話になったとき急に『やっぱり結婚はできません』となるわけです。
片方から見れば、『なんで急に?』と思うでしょうが、言ったほうは、実は・・・
『ずっと前から考えていたことだった』となるわけです。 このズレは大きいですね。

これを未然に防ぐには、お互いに正直な気持ちになり確認することが必要ですね。
互いに思いこみや決めつけが災いを呼び込みます。

確認するのが怖いという場合もありますね。それはうすうす感づいているときです。
『そうかな~?』と思ったら相手に聞いてみること。
そうかな?そうだろう?のまま事を進めない。これがだいじです。

そして、相手の様子をよく見て、相手の話をよく聴くことです。
相手の意見が自分とちがったり、反対意見であっても拒否したり、 無理に説得しようとしないでしっかり聴くことです。

言い出せないこと、ひっかかっていることは何か? 察してあげてください。
考えられることはこちらから言って『どうなの?』ときいてあげてください。

そして相手がモゴモゴ言いにくそうに言い出したらゆっくり聴いてあげてください。
このとき、相手の話や意見を聴かないと、相手は『言ってもだめだ』 と思うようになり、話さなくなります。(こころを閉ざす)

それを『話さないから納得したんだ』と思い込んでしまったとき、 意識のズレはどんどん広がっていきます。
確認不足の思い込みほど怖いものはありません。

どんな関係の場合でも

リーダーとサポーター、事業主と従業員、親と子、先輩と後輩、企画と営業、縦の関係になりがちなケースでは起こりやすい問題ですから、主従の主になる人が常に相手の心情に心配りをして気づいてあげることです。
従になる人も自分の意見はなるべく早く伝えるようにしましょう。

本来はタテの関係はつくらないほうがいいのです。人は対等な存在ですから、役割は上下あっても、人間は上下はないことをしっかりインプットしておきましょう。

お互いに本当におもいやることですね。
その『おもいやる』という意味さえも勘違いしていると問題はさらに大きくなりますが・・・
ことばの持っている意味を確認しあい共通語にすることからはじめてみましょう!

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