ケーススタディ
結婚前カウンセリング(プリマリタル・カウンセリング)のすすめ 争いを未然に防ぐために
殺人のニュースを知るたびに思います。
実は日本の殺人事件の多くは家族間の事件なのです!強盗殺人や通り魔事件・拡大自殺よりも家族間(夫婦・親子)の殺人が多いんです。悲しいですね。残念ですね。もっと早く第三者が介入していたら何か方法はあったのではないか?といつも事件を知るたびに考えてしまいます。
たとえば、『もう、ここまできてしまったから引き返せない』とか『こんなこと思うのは私が彼を疑っているから?』とか『私を好きだって言ってくれる人はもう他には現れないかもしれない、ここらで手を打とう』などなど、自分の直感では拒否しているのに条件で結婚を決めてしまったとか。
そういうケースはあとで『こんなはずじゃなかった』と悔やむことも。結婚前はどちらも良いところを見せようと頑張ってしまう傾向があります。良いところを見せたい気持ちはわかります。よくわかります。ただそれだと本当の自分を理解してもらえなくなりますから早い段階で相手の本質を知ることがだいじになります。
結婚前、または結婚後でも早い段階で第三者の専門家に二人の関係性をみてもらうことが必要だと私は思います。占いではないですよ。単なる相性ではないです。現実的に人生でこれから起こる出来事(仕事の変化、収入の変化、妊娠、出産、育児、子どもの進学、親の介護、などなど他にも)に対して二人がどのような考えをもっているか、すり合わせが必要です。
なぜなら

人格は3つの要素でできています。生まれ持つ気質と、それを助長させるか抑制させるか育った環境に影響されます。さらにものごころついてからの自分の思い込みや決めつけが自分の中の「常識」「当たり前」となり、それを正当化して相手に強要してしまうなど、本当に詳しく分析してみないとわからないものだからです。
もちろん、それですべてが防げるわけではありませんが、早ければ早いほど深みにはまる前にもう一度「これでいいのか?」と自分に問うことはできると思います。
しあわせな結婚が大多数を占めると思います。ただその中で数年すると二人の関係性に歪みが出たり、それを見ないふりをして「子どもために」「お金のために」と結婚を継続しているカップルも多いのです。我慢ではなく、引き受けたという覚悟をもって人生を送る場合はまだいいのですが、自分で決めた決断なのに、引き受けができないまま「こんなはずじゃなかった」と不満を抑えながら生きていると、どこかのタイミングで爆発することがあります。
とくに離婚に至るキッカケは、本来一番しあわせのはずの第一子が生まれたときです。生まれてからゼロ歳、1歳、2歳くらいまでの3年間が危機になることが多くみられます。はじめて自分以外の「命」を預かるわけですから責任の重さと、どうにも言うことを聞いてくれない子どもの接し方で心身が疲れ果ててしまうんです。本来、人間の子育ては部落でみんなで育てるように脳ができているそうです。それを夫婦で、またはどちらか一方が子どもと1対1でみること自体に無理があるそうです。(生物学者によると)
これも双方が親になる覚悟ができていないことから起こることもあります。覚悟というのは「引き受け」ですから、覚悟ができていないというのは自分の責任と捉えきれずに『おまえのせいだ』と相手のせいにすることを指します。これを両方が互いに相手のせいだと言い始めると収拾がつかなくなります。
親になるとは、なることはできても「親をする」を知らないケースがほとんどです。それは当然です。親をすることを教えてくれる学校がないのですからね。結婚についての学校も親になる学校もないのです。親も知らないし、その上の親も知らない、代々知らないまま、見よう見まねでやってきたのですからね。知らないのは仕方ありません。しかし、「知らなかった」では済まされないアクシデントが起きることがあります。
生活の中でさまざまな小さな事柄で二人の考えがすれ違ってしまうことが出てきます。ちょっとしたズレをどう対処していけばいいのか、自分の気持ちをどういう方向へもっていけばいいのか、安心につながるのか、などをカウンセリングでお話しします。
できれば結婚前に二人の価値観がどれくらい同じで、どれくらい違うか、第三者の専門家のもとで項目ごとにすり合わせをおこなっておくことをススメます。
結婚後の摩擦が起きてからは当相談室のカップル・カウンセリングになります。
※結婚前カウンセリング(プリマリタル・カウンセリング)は、私の主宰する「一般社団法人 対人コミュニケーションサポート協会」でおこないます。内容がちがいます。

