安倍晋三元首相の銃撃事件から考える~被害者を出さないことは加害者をつくらないこと~


2022年7月8日安倍元首相は銃弾に倒れました。ご冥福をこころからお祈りいたします。主義主張はちがっても人の死を悼みます。

さて、このような事件(他者を巻き込む心理)について、みなさんと考えていきたいと思います。

報道による知り得た情報から仮説を立てると、これは政治犯ではないことがわかります。あくまで加害者の供述ですが『母親がある宗教団体にはまり・・・』とありました。この時点で「家族問題」です。生い立ちに何かあったようです。母親が宗教団体にはまったことで加害者本人に困ったこと(精神的にも経済的にも)があったのでしょう。本来であれば、ここで親子で話し合う(または第三者に介入してもらう)ことで方向は変わったでしょう。しかし、加害者は恨みの矛先を勘違いと思い込みから安倍元総理に向けてしまったのです。

ここで言えることは、悩んだら

①家族問題に介入する専門家に相談すること

②恨み怒りの気持ちを切り替える。自分の未来を良くする方法を専門家といっしょに考えて理解する

 

この事件とは別にこのような事件を防ぐにはどうしたらいいのでしょう?

未然に防ぐとはどういうことか?

被害者を出さないためには、人を加害者(行為者)にならないようにすること。加害者に「させない!」と言うより「ならない」ほうが適切だと思います。なぜなら「させない」は誰かに従わせている行為で「ならない」は自分自身の主体的な行為だからです。
 
私がいつもお伝えしているように
誰も赤ちゃんのときから人を殺したいほどの恨み辛み妬み葛藤を抱いていない。
 
人は育っていく過程、成長の過程で様々な体験をします。まず生まれてすぐは赤ちゃんの自分が泣いているときの親の行動。親がやさしく声をかけるのか、イライラして怒るのか、困ってハラハラするのか、こういうことでも赤ちゃんの自分は感情(気持ち)が動きます。スタートはこういうところからです。※子育てカウンセリング
 
生まれたときから対人関係(人間関係)は始まっています。最初の相手は親です。ただ、親も知らない人がたくさんいらっしゃいます。決して罪ではありません。親も自分の親から教えてもらっていない。あるいは親も親からひどい扱いをされた。親になる無料の学校がない。なにも知らないまま妊娠して親になってしまうケースもたくさんあります。無料の学校は税金で賄うしかないので政府がつくるしかありません。または私立学校なら補助金をたくさん出していくかです。NPO法人でも賃金を支払うには大変です。なので、親になる学校は広範囲になかなかできません。(※おこなっている団体もあることはありますが)
 
だからと言って親の無知や不機嫌がすぐに子どもの非行や反社会的な行為行動になるわけではありません!※ここ注意
小さな要素を見逃さないためには乳幼児期からの親へのサポートが必要です。
 
次に、子どもが社会とつながる最初は保育園や幼稚園です。ここでは親以外の他者(保育士)や友だちとの関係が始まります。この時期も人間関係づくりの基礎になりますからとてもだいじです。有意識(見えている意識)ではわからなくても無意識(潜在意識)に刷り込まれていくことがあります。
ここでも、子どもにかかわる人たちの知識と経験が重要になります。このとき知識はあっても、保育士が自分自身の感情のコントロールがとれなかったり、不安定であると子どもによくない影響を与えてしまいますから、園の管理者はじゅうぶん配慮が必要です。
 
おとなになって感情のコントロールがきかないのは勉強ができることとはちがいますから、外から気づきにくいことがあります。それも誰のせいでもなく生まれ持つ気質が要因であることが多いので早く気づいて専門家のサポートを受けるといいでしょう。これは学校の教師も同じです。
 
学童期になって学校生活がはじまると、ますます周囲は自分と他者を比べます。おとな社会から比べない社会を作れるといいのですがまだまだです。なぜなら経済活動が資本主義経済(弱肉強食)勝ち負けのある競争社会だからです。この経済のしくみ、お金の流れのしくみを見直さない限り、人々のあいだに格差は広がり歪みが生まれ、それが自殺や他殺(拡大自殺)につながるわけなのです。
 
中高校生の思春期になると、ますます自分から他者と比べてしまいます。他人が気になって気になってしかたなくなります。いちいち比べて一喜一憂するわけです。外見から悩み、モテるモテないで悩み、成績で悩み、葛藤の日々が続くわけなんです。
学校でも比べられ、家でも比べられ、自分でも比べてしまい、何から何まで「良い、悪い」「できる、できない」「うまい、へた」で決められ『もう自分なんかダメだ!』そう思い込んでしまったら危険です。要注意!
 

ここで重要なことは「孤独」「孤立」しないこと、させないことです。

 
落ち込んでいたら、周囲のおとながやさしく見守りながら「自分自身と向き合える環境」を整えてあげましょう。
まず肯定すること。否定してはいけません。いったん『そう思ってしまったんだね』と受け止めてください。
いきなり『そんなふうに思うな!』なんて間違っても言わないように。
 
受け止めてから時間をかけてなぜそう思ってしまったのか、どんなことがキッカケになったのかゆっくり問いかけてあげましょう。※無理やりはダメですよ。話したくなるようにもっていきます。それには聴き上手になることです。こちらがしゃべり過ぎても説教してもよくないです。とても難しいですが。わからないときは聞いてください。
 
困っているのは親でも先生でもなく本人なのです。本人はSOSを出せないでいることがあります。表面で判断するのではなく周りは深い心理に気づいてあげましょう。
 
 
加害者をつくらない、生まれたときから未然に防ぐ。それは大変難しいことだと重々わかっているのですが、少しでも1%でも減らすことができるならやってみる価値はあります。
 
とくに思春期から青年期は、1人に1人のこころのサポート(感情や思考、価値観、人生観など話す)が必要だと思います。親や教師に頼るのではなく第三者の専門家がつく。マンツーマンでサポートに当たる。
もちろんチームで接することもありです。その役目、役割ををみんな(希望者)で受け持つシステムができたらいいな〜 あったらいいな〜と私は思います。
 
これは国の政策(税金の使い方)のひとつとして施行していただかないと民間では費用が賄えません。サポーター役割の人に報酬が支払えないからです。
 
どんなシステム?
 
具体的には、たとえば川口市の新生児が4000人だとしたら、市民の中から集めたサポーターチームを国と市が主催で運営して一人に一人のサポーター制度をつくる。チーム間で情報を共有し、困難な状況には助け合いながらサポートにあたる。サポーターへの人件費(報酬)は税金で賄う。理想ですが希望は諦めないで提案していきましょう。
 
それまで待てない人は、早めのご相談をこちらまで