きょうの一言 5月12日
先日(母の日)に施設に入居している母(95歳)のところへ会いに行きました。この日ばかりはなんと4時間母の話を聴きました。
ときどき時間を作って行ってはいるもののいつもは少しの時間で帰ってしまいます。私は仕事柄クライアントさんの話は1時間でも2時間でも聴けますが、自分の家族、ましてや母の話となるとそうそうに切り上げたくなります(笑)
これは「二重の関係」になるからなのです。
「母と娘」という関係があり、そこに一方的に「聴いてもらいたい人」母、と聴き手の娘、カウンセラーとクライアントの関係になってしまうのです。友人のように聴き手と話し手が交互に代わり満たされる場合はよいのですが、母はもう聴く力も衰えてしまい話すばかりなのです。話す内容も昔あった同じ話を繰り返し何度も話します。80年以上前のこと(戦時中)がまるで昨日のことのように話すのです。
これは「出来事」と「感情」(そのときに痛烈に焼き付いた思い)がセットになって記憶に残るからなのです。
私たちが『昨日、何食べたっけ?』なんて忘れてしまうのは出来事と感情がセットになっていないからなんです。特別な食事なら特別な感情が湧いてセットになり記憶に残るのでしょうけど、毎日の同じような食事だと当たり前すぎて感情も動かないのです。そういうときは忘れやすいのです。
そんなわけで、母の戦争体験は思春期(当時10歳~14歳)の本来楽しいであろう時期を無惨にも引き裂かれ母の母や姉を亡くした辛く悲しい体験となりました。忘れられるわけがありませんよね。
母は言いました。憲法9条は変えないでほしい。二度と戦争は起こしてはいけない。
折しも国会では改憲の話が出ています。ほかの部分を改めることはあっても憲法9条だけは変えずに戦争をしない国であってほしいです。
変えることに賛成の人もいるでしょう。
それは戦えないと国土を奪われてしまうからだと不安や恐怖からそう言う人もいますが、戦ったところで戦力がまるで違うので負けることはわかっています。私は日本人はそんなに愚かではないと信じたいです。対立より「対話」のできる賢い民族だと思っています。
身近なとなりの人と良い関係を築くこと、自分も相手もだいじにする、おもいやりの気持ち、一人ひとりがそう思うことで真の意味で国を守れると私は思います。
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