2022年7月7日 埼玉県議会 “性の多様性尊重した社会づくり推進”の条例 成立しました。
生まれ持っている「性」は誰もが認められるものであることが人間の尊重です。
人権を認めることです。
この理解が一般の間でなかなか浸透しませんでした。しかし当事者のみなさんとそれを支援するみなさんとの運動(啓蒙活動)のおかげで、日本社会の中にも理解者が増えてきました。
なぜ、理解できない人がいるのか?
なぜ、認めない、許せない、人がいるのか?
それは正しい知識を知らないだけであったり、あるいは無意識の思い込み・偏見(アンコンシャスバイアス)が作用しているからです。
無意識の思い込みについてはYouTube配信していますのでご覧くださいね。
ですから、まだご存じない方は、頑なにならずに素直な気持ちで聴いてほしいと思います。
生まれ持つものは誰も選べません。LGBTQだけではありません。感受性が繊細か、鈍感か、これも生まれ持つ気質、遺伝子的なものですから私たちは選べません。
生まれてきて、少し成長してからそれぞれの「ちがい」を知るわけです。
そのとき、自分と自分以外の人とがちがっていてもいいのです。ありなんです。
みんなちがっていいんです!
ちがいを認めて受け入れましょう。お互い容認しあいましょう。
それだけでも世の中は今よりずっと生きやすくなります。
ではなぜ、昔(明治・大正・昭和のはじめ)は偏見のかたまりだったのでしょう?
それは、情報不足だったからです。戦争中はもっと限られた(国の都合の良い)情報だけでした。
学校さえも一部の裕福な人たちしか行けなかったのです。
明治33年には「小学校令施行規則」が制定されましたが、家族の中で年齢の高い男性(家長)の気持ちや考え次第で学校に行かせてもらえず、貧しくて子どもの多い家などは、7歳から丁稚奉公に行かされている子どももいたのです。女の子は15歳で嫁に行かされていました。現代では児童虐待ですよね。
武士の時代などはもっと酷いものでした。全人口の1~2%の武士だけが文字を習うことができたのです。酷いですよね。
そのような習わし、慣習が世代間で連鎖して、時代が変わっても「男はこうするべき」「女はこうあるべき」などの固定観念として脳に刷り込まれてしまったのです。
もちろん、どの時代にも『そんなのおかしい!対等ではない、平等ではない、人の権利を尊重してほしい」と訴える人たちはいました。
しかし、武士の時代なら一刀両断バッサリ切られてしまったでしょう。明治や大正時代も人権を認めて守る法律がなかなか定まらないときは権利を主張しても政府に反対する罪人扱いとされたのでしょう。
そのようにされながらもリベラルで勇気ある人たちが「人々の人権尊重」を唱えて現在の社会を築いてくれました。
それでも、びっくりするくらい明治初期?と思うような考えをお持ちの方もいらっしゃいます。一人ひとりと対話を重ねて理解していただくことしかないのだと私は思います。
ご賛同いただけましたら、ぜひみなさんも私といっしょに「誰もが生きやすい社会」をつくっていきましょう。
以下抜粋↓
性的マイノリティーの人たちへの差別的な扱いの禁止などを盛り込んだ、 性の多様性を尊重した社会づくりを推進する条例が、7日開かれた埼玉県議会で可決・成立しました。 この条例は、LGBTQなど、性的マイノリティーの人たちへの理解や性の多様性を尊重した社会づくりを 推進しようと、自民党県議団が提案したもので、7日の埼玉県議会本会議で賛成多数で可決・成立しました。 条例では、すべての人があらゆる場で性の多様性が尊重され、安心して生活できる社会づくりを 行わなければならないことなどを、基本理念としてあげています。 そのうえで、性的指向や性の自認について、 ▽それを理由とする不当な差別的取り扱いを禁止し、 ▽表明することを強制したり、禁止したりしてはならないとしていて、 ▽他人が勝手に暴露する「アウティング」を正当な理由なく、してはならないとしています。 また、県に対して、 ▽必要な啓発や制度の周知を行うことや、 ▽相談体制を整備すること、 ▽県が行う事業で、性の多様性に合理的な配慮をすることなどを求めています。 条例に罰則はありませんが、県民や事業者に対しても理解を深めることや、 県の施策に協力することを求めています。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220707/k10013706941000.html