11月の家族へメッセージ ~2つの運動を推進しよう!~
毎年11月と言えば、オレンジリボン運動とパープルリボン運動
この二つは密接な関係があります!
こども・児童虐待、コロナ禍の中で、昨年も本年も残念ながら、さらに増加しています。ニュースでも報道されているように、悲惨なケースでは母親の交際相手による虐待からの死亡事件。無残です。
2020年度(2020年4月~2021年3月)の児童虐待の件数 20万5029件(厚生労働省) 内訳 心理的虐待=12万1325件 60% 身体的虐待=24% 育児放棄(ネグレクト)=15%
虐待事件は、報告されている以上に水面下ではもっともっとたくさんの子どもたちが苦しい思いをしています。虐待をしてしまう親も子どもの頃に虐待されていたというケースが多いです。
虐待は連鎖します。連鎖を止めるには母親も守ってあげる必要があります。母親を責めるのではなく、ひとりの女性として、その人の人生、結婚から妊娠、出産から育児という流れの中で誰かが介入してあげる必要があります。介入できるシステムを国(政府)がつくっていただきたい。
女性の孤独、孤立。大きな社会問題です。守ってあげることが先決なんです。
人間は寂しさには耐えられません。孤独の寂しさを埋めるように男にすがってしまうケースがあります。その寂しさや孤独感を利用する男が世の中にはたくさんいます。
その男たちもまた孤独で孤立しています。
誰も悪くないのです。連鎖してしまうから連鎖を断ち切って社会の中であたたかく見守ってあげることがだいじです。
男性も愛を知らずに成長してしまうケースもあります。また脳の不調により感情のコントロールが効かないケースもあります。DVはそうしたケースによく見られます。
感情の起伏が激しい、自分の思うようにならないと怒りで押し通そうとする。威嚇、脅しで言うことをきかせようとする。指示する。命令する。DVです!
人間は対等です。同じように互いに人権をもって生きています。どっちが偉いとか、どっちか稼ぐとか、優劣でも勝ち負けでもありません。競争するのではなく、支え合い、助け合うのです。
しかし、それがうまくいかないケースは、脳の不調があるのかもしれません。あまりに酷い場合(自覚がない、自覚はあっても繰り返す、衝動を抑えられない)は医師に相談しましょう。
男女の間で虐待、DVがあると、被害者は自分より弱い子どもに虐待をすることがあります。これがDVと幼児・こども・児童虐待のつながりです。密接な関係です。
これを防ぐには・・・
子どもの頃から孤独にさせないことが最も重要です。
親の離婚、さまざまな理由で子ども時代から孤独で寂しい思いをしているケースがあります。すべてがそうだというわけではありませんが、寂しさ、孤独、孤立に耐えられなくて結果的に誤った道へ進んでしまうことがあります。異性に求めてしまうのです。
愛着の歪みをもってしまったり、人を愛する意味がわからないまま、なんとなく同棲してしまうケースもあります。予期せぬ妊娠。周りには頼れるおとながいない。すると育児の意味も何もわからずにママになってしまうケースもあります。一人では心身の負担が大きすぎて虐待に走ってしまうケースもあります。
子どもは社会の子。国が社会全体で守ってあげられるシステムをつくることが必要です!
思春期になったらお友達同士でまわりの子を気にかけてあげてください。もし孤独な子、孤立している子がいたら助けてあげてください。やさしく声掛けしてあげてください。お友達同士で難しい場合は先生やスクールカウンセラーに相談しましょう。いろいろな人に相談しましょう。そして救いましょう。助けましょう。
みんなで守る社会にしましょう。
オレンジリボンは児童虐待防止を示します。
パープルリボンは女性に対する暴力をなくすことを示します。
女性に対する暴力をなくす運動月間
11月12日(金)~ 25日(木)
内閣府 男女共同参画 令和3年度 女性に対する暴力をなくす運動
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