自己概念(セルフイメージ)


自己概念(セルフイメージ)とは

「自分はこういう人間だ」
自分について、自分がどんな人間であるかということについて、抱いている考え。をいいます。

たとえば、
「私って内向的なんです」
「私は社交的ですよ」
「私は人前で話すのが苦手です」
「私はあきっぽい人間です」
「私って、あがり症なんです。スピーチなど人前ではあがってしまい話せないんです」
「こういうときはこうなんです」
「私って、いつもふざけているこういうキャラなんです!」
と、いうように人はそれぞれ自分について抱いた考えがあり、それを自己概念(セルフイメージ)といいます。

自分の思う自分がある、自己概念があることで自分の態度、行動や言動をつくっているのです。
そう。意識してつくってしまうのです。

これがなかなかの“くせ者”です。
良い自己概念(セルフイメージ)であればいいのですが、自分にとって悪い(負の感情)自己概念(セルフイメージ)であると、人生にもマイナスの結果を招きやすくします。

自己概念(セルフイメージ)がじゃまをする

よくあるご相談のなかに
『性格を変えたいんです』
『もっと積極的になりたい!』
『人前で上がらないようになりたい!』
『自分を出せる人間になりたい!』
などの自分を変えたい、変わりたい、というものがあります。

「変わりたいのに変われない」場合はこの自分で思い込んでいる
自己概念がブレーキ(じゃま)になっているのです。

自己概念がささやくのです
「おまえはこういう人間だろう、それがおまえだ」
こころの中でささやくのです。
これが変わりたくて変わろうとする自分にストップをかけます。

「もっと人前で平気で発言したいな~」そう思っても
「おまえは恥ずかしがり屋の引っ込み思案だ、みんなもそう思っているよ」
自己概念がささやくと何も言えません。
「そうだよね」と引き下がってしまうので変われないのです。

自己概念(セルフイメージ)は生まれつきあるわけではありません!

自己概念はどうしてできるの?

実は、私たちは育っていく中(生育歴)で両親、先生、周囲の人、など自分を取り巻くおとなたち、それと環境によって影響されながら人格が形成されます。
その間に一つずつ「これはこうだ」と自分のことがわかってきます。
まわりから言われることもあるし、自分で他者と比べて「そうだ」と決め込んでしまうこともあるでしょう。

たとえば、運動会でかけっこが人より遅いと、「自分は運動が苦手なんだ」とか、クラスで手を挙げる回数が人より少ないと「自分は臆病なんだ」とか。
そして、繰り返されるとしだいに潜在意識のなかに刷り込まれていくのです。

たとえば、「数学が苦手だ」という自己概念があるとしたら・・・
誰も赤ちゃんのときから数学が苦手だと思う人はいませんよね。
しかし、何かのキッカケで、いつからか「私は数学が苦手だ」と思い込んでしまう(自己概念をつくってしまう)わけなのです。

正しくは「苦手なのかな?」→「苦手かもしれない?」→「苦手なんだ」

こんな感じで自己概念は固定されていきます。
実は暗示なのです。悪い自己暗示をかけてしまうわけなんですね。

そのわけは・・・

たとえば、
学校で100点が取れない、成績順位が悪い、点数悪くて親に怒られた、など、他人と比較されて「自分はダメなんだ」というイメージを繰り返し繰り返し、指摘されると、自分でも「そうなのかな?」と思い始めます。
本当は人間は誰も自分のことをダメだなんて思いたくないはずです!!

ここがポイントです!
本当は「そんなことない!」「できるんだ」と思う向上心がある自分が本当の自分なのです。

赤ちゃんのときは一生懸命泣いて積極的に生きていましたよね。
それが本当の自分なんです。生まれて来たということは既に積極的な人間なのです。

こういったことはこの一例に限らず、どんな場面でもあり得ます。
「運動が苦手だ」「作文が苦手だ」「絵が下手だ」「おしゃべりが苦手だ」
子どもの頃の刷り込みはなかなか抜けません。自己概念を強固なものにしてしまいます。
変えるには時間がかかります。

一方で、ポジティブな自己概念もあります。
「私は走るのが早い」「私は明るい」「私は面白いことが好きだ」「私は粘り強い」「私は誰とでも仲良くできる」
このようにポジティブな 自己概念は、さらに自分を高めます。

自己概念にそった態度、行動、言動、ふるまいをするので、周囲にも自信が伝わります。
そのことになると、堂々として積極性や自主性がみられますから評価も上がります。

しかし、それが突然揺らぐこともあります。
今まで「私はこれが得意だ」と思っていたことが、もっと得意な人が目の前に現れ、突然自信をなくすこともあります。思春期にはよくあります。

会社でもあります。しかし、比べないことを決めて、相手も得意、自分も得意なんだ、と、捉え方を変えればいいのです。ここが自己概念をうまく使うポイントです。

変えるには・・・

さて、変わりたいのに変われないと決めている人の自己概念を変えるには確かに時間はかかります。
「こうありたい自分」「私はこういう人間だ」を自分で刷り込み直すわけですからね。
なりたい自分、理想の自分、これを自己概念とするには、言い聞かせの訓練です。
自己概念は人の態度、行動、ふるまいを「つくる」と言いましたね。
だから、つくるものだからつくれるのです。

つくるには、自分に自分で言い聞かせを繰り返しおこなうことです。
「私はできない人だ」より「私はできる人だ」のほうが気分がいいでしょう。
気分のいいほうの自分を「自分」にしてしまえばいいのです。
不安ですか?

でも、大丈夫!
トレーニングしだいで早くできる人もいます。個人差はありますが。
自分のペースであきらめないことが結果として現れます。

本当は誰でも自立心も向上心も行動力も勇気もたくさん持っていることを思い出してくださいね。持っています!

そして、本気で変えたい人はセルフコントロール法で自分の内側の潜在意識から直していきましょう。
「こうありたい自分」を自分で刷り込んでいきましょう!
自分の自己概念はポジテイブな自己概念を自分でつくりましょう。

すると面白いくらいに努力なしで楽しい幸せな人生を現実にすることができますよ。

本気で変わりたいというご相談はこちらまで