6月の家族へメッセージ ~不登校からのひきこもりにならないために~
この時期は児童や生徒にとって新学期の半ば。新しい環境に慣れたような慣れないようなちょっと複雑な心境です。(個人差はありますが)やや繊細で敏感な子どもは慣れるまでに3~6か月くらいかかることがあります。もっとかかることもありますし、その間に一つでも(その子にとって)嫌なことが起きるとすべてダメになってしまうケースもあります。
一度休み始めてしまうと、もうこのままずっと行けないのではないか?ひきこもりになってしまうのではないか?と親は心配になりますね。心配する気持ちは当然ですが、それが共鳴し合ってさらに行けなくなることも。不安が不安を増幅させてしまうケースもあります。
たとえば、運動会をきっかけに学校が楽しくなる子どももいれば、逆に運動会から行きたくないと言い出す子どももいるでしょう。そうした学校行事も影響します。
運動会のケースでは、単にからだを動かすこと、運動することが嫌なのか、運動しているときに周りからイヤなことを言われたのか、いじめを受けたのか、何も言われていないのに自分の中で『どう思われているか』が気になってしまっていけないのか、または自分の中で自分の理想(もっと速く走りたい、もっと強くなりたい)と現実がかけ離れていることに不満なのか、いろいろな理由があります。
まずは7月終わるまで、お母さんお父さんは目を離さずにこころに寄り添ってあげてください。
こころに寄り添うって?
寄り添うと言われてもどう寄り添っていいのかわからないというケースがあります。聞き出し方によっては子どもは二度と話さない、口を閉ざしてしまうことも。
子どもから言い出すまで待っていることはだいじですが、待ち過ぎて手遅れもあります。子どもの気質によってかなりちがいがあります。難しいですよね。
寄り添い方にもスキルが必要です。
過干渉になってはいけないですね。過干渉と寄り添うことはちがいます。相手の気持ちを考えているかどうかが問題なのですが、これも親の気質によって困難なケースもあるので具体的に例題をとって検証してみると良いと思います。5月の家族へメッセージも参考にしてください。
あくまでも子どもの気持ちを尊重することを優先します。親が子ども以上に不安になってしまうことは避けましょう。親は自分の生き方に自信をもって余裕で堂々と接していきましょう。しかし『こうすりゃいいんだよ』なんて勝手に親の意見を押し付けてもいけませんね。アドバイスしたくなりますが逆効果になることも。
いつ、どんなときに、どんなふうに声をかけたらいいの?どんな言い方で伝えたらいいの?疑問がいっぱいですね。こうして言葉で説明するのは難しいですよね。わからない場合は聞きに来てください。ご家族のためのカウンセリングをおこなっています。
※参考 HSC
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5月後半には著名な芸能人の自死も相次ぎ、人々の間には動揺が走ったことと思います。その人にしかわからない心境があったのでしょう。決して誰のせいでもありません。ただ家族は防げるものなら何としてでも防ぎたいと思っている人は多いはずです。
不登校、ひきこもり、自死、これらは国民生活の中にある不安や不満が大きくなるにつれて増加する傾向にあるように思います。格差や差別のない良い社会になるといいですね。
国民生活に関する世論調査
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