2016年8月の家族カウンセリング


★ 悲惨な事件の根本的な解決策は?

非常に残忍な事件が起こりました。 相模原障害者施設殺傷事件
このような事件を起こす背景には「排除する」「排斥する」といった考え方があります。
自分と異なるもの、ちがいに対して、寛容になれず、共存できないという考え方です。

誰でも自分と同じであれば安心します。それが異なるとなると脅威を感じることもありますし、
見下したり、変だと異質扱いしたりすることもあります。
自分とちかうこと、異なることは=わからないこと=安心の反対の「不安」だからです。

夫婦も親子も、人はみなそれぞれちがいがあります。似ているところもあればちがう
ところもあっていいのです。ちがうことが当たり前なのです。

ちがうからといって、なにも恐れることはありません。
互いをよく知る、ちがいをよく知ることで、不安はなくなります。
「ちがっていいんだよ」
ちがいを知って、認め合い、許し合い、助け合うこころがあればいいんだよ。

そもそも人には「人権」があります。すべての人にあります。この世にいらない人なんて
いないのです。生を受けた日から寿命を全うする日まで、みんな生きていいんです。
人が人を抹殺しようなんて考えてはいけないのです。
こういう教えを幼児期からきちんと教え習慣づけることが私はだいじだと思います。

ゲームなどバーチャルの世界で人が人を安易に抹消してしまうものを子どもに見せることは
もうやめましょう。
家庭だけでは難しいです。
政府が規制をかけて子どもたちのこころを守る時代が来たのではないでしょうか。