3月の家族へメッセージ


3月の家族へメッセージ

新型コロナウイルスの感染流行で学校は臨時休校になり、スーパーマーケットではマスク・消毒用アルコールはもとより紙類なども買い溜めが発生し、市中は大変な混乱を招いています。
まずは各ご家族の心身のご健康をお祈りいたします。

さて、この機会(家庭内にいる時間が長くなる)に、ご家族で世界各国の情勢、貧困、格差、安全、衛生などいろいろなことについて親子で話をされることをおススメいたします。

なぜなら、21世紀は自国だけ守ればいいというわけにはいかない時代だからです。

野生動物から人へ新型ウイルスを感染発生させてしまうような文化・環境をもとから見直していくことが必要です。その国だけの責任で済む問題ではなくなっています。

科学・文明が発達し、世界中どこへでも人は移動できるようになりました。大変便利になったわけですが、それだけに今回の新型コロナウイルスのようにあっという間に世界中に感染が広がってしまうこともあります。
自給自足に頼れない現在の経済のあり方では、世界経済までも影響を受け、株価は大きく暴落し、経済の流通が悪くなります。
すると、破綻する企業も出てきたり、個々の給与、収入にも影響します。
回りまわって、自分たち個人生活に大きくマイナス影響することを知って、みんなで「世界を考える時間」を共有していただけると良いと思います。

知らないことは罪ではありません。しかし関心を持たないことが問題です。
何に関心を抱くかどうかは、脳の反応、感受性で個人差がありますから、もちろん興味ないと言う人もいると思いますが、そのような場合、まわりの関心ある方から、『個人の生活と世界の事情はつながっている!!』ことを伝えていただきたいと思います。

「今だけ自分だけ良ければいい」という考え方を見直し、「今も未来も良くする、自分も他者も大切にする、良くなる」考え方をしていただければ良いと、私は願います。

みんなが関心を抱くと、どんなに良いことが起きるか!

2014年に最年少でノーベル平和賞受賞した「マララ・ユスフダイさん」のような人権運動家や地球温暖化のリスクを訴える「グレタ・トゥーンベリーさん」のような環境運動家が日本人でも増えると思います。また、そもそもの経済の在り方、貧困や格差をまねく資本主義のあり方でいいのか?そこともつながっていることを知っていただきたいです。

ウイルス感染拡大は大きなショックですが、この機会に私たちの「考える時間」が増えたことは、人間の精神の成長につながることだと私は思います。

こんな状況の中でもあえてメリットを探すとしたら、上記のようなことが言えます。
また、日本国内では、満員電車に無理に乗らなくても済む時差通勤ができることがわかりましたし、業種によっては、テレワークという自宅で仕事をすることも可能だとわかりました。

これによって会社勤務する人たちのストレスがかなり軽減されると思います。
すると、ワンオペで育児している母親たちのストレスも軽減されることと思います。
もちろん、全てがそうだと言うわけではありませんが、こうして前向きに今までの課題に取り組み、未来を良くするための「考える時間」をご家族で共有していただければ幸いです。