結婚と愛の持続を考える
6月というと「June bride」 6月の花嫁に憧れるものですが、それは「幸せになりたい」いつまでもこの愛が続きますように、という気持ちの表れでしょう。
ところが、現代では3組に1組は離婚という残念な結果に至っています。離婚まではいかなくても家庭内別居であったり、ほとんど会話もないという夫婦も増えています。
ではなぜ、あんなに愛し合って生涯の愛を誓った二人がそのようになってしまうのでしょう?
その一つの理由に、夫婦間の「狎れあい」があります。
親しみ過ぎて礼を欠いてしまうことです。いっしょにいることが当たり前になり、何かをやってもらうこと、してもらうことなどに「なれ」過ぎてしまい、「ありがとう」という感謝の気持ちを忘れてしまうことです。
二人の関係に距離があるときは、ちょっとしたことでも、相手がしてくれたことに「うれしい」という感情が湧き、「ありがとう」という感謝の気持ちが起こります。
しかし、それになれてしまって「やってくれて当たり前」になった瞬間から「うれしい」「ありがとう」の気持ちが薄れ、逆にやってくれないと、「なんでやらないの!」「どうしてやってくれないの!」と不満の気持ちが表れ、怒りの感情が顔を出します。
怒りは嫌いだから怒るのではなく、自分の要求が通らないことから発生します。が、相手は責められている、否定されていると受け取り、相手から冷めていってしまいます。
この辺から二人の間に「気持ちのすれちがい」が始まります。
そして、お互い不満をぶつける言葉は言っても、解決のための「対話」をすることをしません。
しないというか、わからないのです。対話の仕方は学校でも家でも教えてもらえないので、知らない人がほとんどです。対話とは何か?対話とは相手のこころ(気持ち)に寄り添いながら自分の気持ちや考えをきちんと述べることです。対話のルールを教えてもらっていない私たちは知らなくて当然なのですが、それなので、現代の「わかり合いたくてもわかり合えない夫婦」が増えているのです。
特に2000年以降、離婚率は高くなっていますが、2000年以前もあったと思いますが、昔は女性が我慢をしていたことが多く、数字には表れなくとも、決して円満家庭が多かったわけではありません。
対話がなくなると、どういうことが起こるでしょう?
互いに不満を抱いたまま生活は続きます。
不満を持ち続けると、その不満は「浮気」や「不倫」というものにつながるケースがよくあります。
男性でも女性でも家庭の外で人と会う環境にある場合、つまり仕事ですね。職場という囲いの場が不満の解消の場になってしまうこともあるのです。
男女における親密な関係になりやすい条件とは、・・・
同じ環境、同じ目的、同じ時間を共有することなのです!! 同じ職場でいつも同じ時間を過ごし、会社の事業の目的を共有している二人は親密になりやすいのです。共通の話題があります。共通の悩みや共通の体験、それらを通して接近していきます。 1日24時間のうち、起きている時間の60~70%をいっしょに過ごしていたとしたらどうでしょう?
もちろん、最初の印象が「不快」「イヤ」あるいは「ふつう」であれば、なかなか親密度は上がらないのですが、最初の印象が「おれのタイプだ!」なんて、良かったとしたら、接近は早いです。
飲み会などチャンスがあれば、すぐにLINEの交換などして急接近できるでしょう。
いまは便利な世の中です。LINEひとつで、二人きりの空間がつくれます。普段恥ずかしがり屋の人でもLINEの中だったら、自分の素直な気持ちを伝えることができたりします。「好きだよ」と言えなかったとしても、「君の声が聞けて良かった」とか「飲み会に君が来てくれて嬉しかった」などと間接的に書くことはできるでしょう。それにより相手も嫌じゃなければ社交辞令で気持ちの良くなる言葉を返せば、もう男性は勘違いして恋愛対象に発展していくことはあり得ます。
自信が持てると次に誘いやすくなりますから。プライベートな趣味の遊びの会に誘ったりできます。
そんなキッカケから職場の二人が不倫関係になることは現代社会では容易なことなのです!!
囲まれた場所、時間、目的の共有は、本来であれば、夫婦がこの条件に合っているのですが、なれあい過ぎて感謝がなくなり、相手への要求ばかりが強くなると、要求が通らない不満が溢れ、逆に親密は壊れます。それと夫婦二人きりの時間が短いことも原因しています。起きている時間のほとんどが会社で仕事、残業も多いとますますそうで、たまの休みは寝てばかりなんていうと最悪です。
ですから、たとえ職場の同僚や後輩や部下と浮気や不倫関係になったとしても、またそれが日常になってしまうと破綻することが多いのです。
つまり、誰と結婚しても、相手を替えても「感謝の気持ち」を忘れてしまっては、幸せは続かないということです。結婚式の日の愛の誓いを永遠にするもしないも自分次第です。
継続していきたいと望むのであれば、相手からやってもらったことにいつも感謝して「ありがとう」を伝えましょう。「うれしい」と感じるこころを意識しましょう!
共働きのケースでも、お互いに「仕事をやってくれてありがとう」「収入を得てくれてありがとう」「料理を作ってくれてありがとう」「掃除をしてくれてありがとう」「洗濯をしてくれてありがとう」「育児をしてくれてありがとう」すべての行為、行動にありがとうを伝え合いましょう。
相手が言わなかったら、自分から言いましょう!
そして、相手にも言ってほしいと素直に伝えましょう。「ありがとうって言ってほしいな」とやさしく伝えてみましょう。
それでも難しいという方は早めのご相談を!