森田療法とは
日本の精神科医「森田正馬(もりたまさたけ)」によって1910年代に創始されました。
その哲学(考え方)はひとことで言うと「症状を解決しよう」という執着から生じる 悪循環を断ち切り「症状は除去すべきものではなく、生きていくうえで必要なもので ある」と考えます。 たとえば、不安や苦痛という現状から逃げずに「あるがまま」を受け容れながら、 いま必要なことを行動体験していくなかで人間的成長を目指します。
その技法とは、元々は40日~60日に渡る入院療法が原則だったそうですが、現在ではそのような施設も減り、外来でおこなう場合にはほかの療法と折衷的に森田の原理、哲学を応用しているところが多いです。
具体的には日記をつけさせて面接場面では把握しきれない日常生活の行動とそれに付随する心理(思考・感情)を知ったうえで然るべき行動を目標本位に実行に移すように助言・指導することをおこないます。