10月の家族へメッセージ【家庭内の性犯罪・性暴力について考えよう!】
10月1日からいろいろな制度が変わりました。
性犯罪・性暴力支援センター短縮番号(#8891)の導入もみなさんに知っていただきたい大事な一つです。
これは全国共通の短縮電話番号です。性被害に遭いそうになった、被害に遭った場合一人で悩まずに一刻も早くこの短縮番号へ連絡していただくためのものです。
●家庭内における性暴力は、コロナ禍でさらに増えているようです。いっしょに考えてみましょう!
1.実父からの性暴力・性的虐待
2.継父からの性暴力・性的虐待
3.実兄弟からの性暴力・性的虐待
4.義理兄弟からの性暴力・性的虐待
子どもへの虐待は大きく分けて、身体的虐待、心理的虐待、放置虐待、性的虐待とあります。どの虐待も決して絶対にあってはいけない虐待です。
虐待をする心理
それは「誰かを支配したい」「自分の思い通りに従わせたい」という心理と、それだけではなく、虐待する人の自らのつらい過去の出来事を処理しきれていない状態や記憶、鬱積された強いストレス、それら鬱憤を晴らしたい欲求により、誰か(ターゲット)を服従させることで、それを解消したいという願望から成り立ちます。
その誰か(ターゲット)とは、自分より弱い者、無力(非力)な者、家庭内では子ども・女性になってしまうのです。
とくに、1.2.の虐待は、子どもは本能的に親がいないと生きていけないことを知っています。虐待されていてもそれを隠したり、虐待されたと認めたくないのは「生きるために」人に言ってはいけないと黙ってしまうのです。それで発見が遅れます。
外部の他人からみれば「なぜ嫌だと言わないの?」「なぜ抵抗しないの?」「なぜ逃げないの?」と思われるでしょう。
どんなに酷い虐待を受けても、子どもには「親から愛されたい」という気持はなくなりません。子どもにとって、家庭は替えのきかない「世界」なのです。そのため、虐待を受けていても、簡単に第三者に相談したり訴えたり、または逃げたりできないのです。
しかし、多くはそれも思春期までで、思春期の自我の目覚めと共に、親に対して客観的にながめることができるようになります。思春期以降は、その愛されたかった気持ちがボロボロに傷つき、愛の裏返しで「憎悪」となって深い苦しみに悩むことになります。
それでも第三者に言い出せないことは多くあります。また、いちばんの味方であってほしい母親がまったく気づかなかった、知らなかったというケースもあります。
いま性暴力にあっている人は勇気を出してください!!
下記の支援センターに連絡しましょう!
虐待を受けた子どもは心身ともに深く傷つき、それがトラウマになってしまうこともあります。放置すればするほど傷は深く残ります。
ひとりで抱え込まないでください。
何年間もひとりで抱え込んでしまったことで、こころの奥底にたまり、将来自分が親になったときに、自分の子どもを虐待してしまうケースもあります。
それが仮に性虐待であってもなくても、虐待は連鎖することがあります。無意識に衝動的にやってしまうことがあるのです。
これが本当に恐ろしいところです。
虐待の連鎖です。
防ぐには、勇気を出して第三者に訴えることです。
そして、専門の機関で、しっかりケアしてもらいましょう。支援してもらいましょう。
一刻も早ければ早いほどいいのです。勇気を出してください!!
母親はいち早く気づいてあげてください。
ふだんから様子を観察しましょう。
また、母親が性暴力を受けている場合も多くあります。
虐待をするタイプは結婚前から、あるいは結婚当初から、なんらかの傾向は見られたと思います。もちろん自分を偽っていて隠して近づいてくる場合もあります。いっしょに暮らしてみないとわからないケースもあるでしょう。
しかし、ちょっとでも「あれ?おかしいな?」と感じたら、母親も第三者に相談してください。
その人の考えに自己中心性が強かったり、独占欲、支配欲、相手を従わせよう、屈服させよう、という意識の強いタイプは注意してください。
また、加害者になってしまう人も子どもの頃さまざまな虐待にあっていた可能性があります。それによって精神障害を発症している可能性もあります。医師の診断を受けて治療に専念していただきたいと願います。
結婚してからでも気づいたら相談してください。結婚してしまったから「もうダメだ、諦めよう」なんて思わないでください。もし?思ったとしたら、早く相談してください。別れることへのブレーキを外しましょう。いっしょに考えましょう。
人生はいつからだってやり直せます。必要なのは勇気と自信だけ。