7月の家族へメッセージ


7月の家族へメッセージ

今年は例年になく梅雨明けが早く、長く続く猛暑がやってまいりました。

近年は日本の良さであった春夏秋冬の4季がぼやけて、暑いか寒いかの2季になってしまいそうですね。これも世界全体の経済成長に伴う自然破壊、森林伐採、コンクリート化などによる地球の気候変動が進んでいるからでしょう。

私たちが決して忘れてはいけないこと。それは自然との共存です!

どんなに科学や文明が発達して、経済成長したとしても、私たちは宇宙の中の太陽系の惑星である地球という一つの星の上に住んでいて、宇宙の中のこの絶妙なバランスで、きょうも生きていけるのです。

つまり、このバランスを人間が自らの手で崩してしまうことは自分たちの首を絞めることになるのです。

「欲」にかられて、今だけ自分だけ良ければいいという「利己的」な考え方が、みんなの中に正当化されてしまったときに地球は破壊されるのでしょう。そんなことあってはいけません。

まわりまわって自分の子孫にも影響することを知って理解することがだいじです。

偏った利己的な思想が根づかないように、まずは家庭内から、自分も他者も大切にする思想を身につけていきましょう。

全体を観ることができる人。全体を考えることができる人。将来をイメージできる人。そういう子どもに育てましょう。そういう子どもを育てるには親自身もそういう人であることが望ましいです。

人間が生まれてはじめて人とのコミュニケーションをとるのは「母親」からです。

母親の考え方はとても重要な役割をします。また母親自身もその母親から影響を受けて育っていますし、さらに母親は夫(子の父親)からも影響を受けています。夫婦間の考え方のちがいや共感は、良くも悪くも子育てにとても重要な影響を与えます。

つまり、夫婦の関係性も育児にはとても重要で、夫婦がいっしょに暮らし始めたときからスタートしているのです。

夫あるいは妻が支配的である、夫あるいは妻が従属的である、タテの関係にある、これは好ましくない関係です。

なぜなら、人間は互いに尊重されるものであり対等であり、夫婦も対等であるからです。

こう書くと、「対等」の意味をはき違えて取る方もいらっしゃいます。ここ注意です。

よくある間違いで、夫が 『対等だったら、おまえ(妻)もおれと同じように働いて稼いで来いよ!』と言ったり、妻が 『対等なんだから、炊事洗濯育児すべての家事も半分ずつ同じようにやってよ!』と言ったりします。

役割はちがってもいいのです。すべて同じ量、同じ大きさを同じように負担することがここで言う対等ではありません。これを間違えて捉える方が実に多いです。

もし、間違えていることに気づいたら、今から認識を改めていただければ良いと思います。

ここで言う「対等」とは、人間として上下をつけない、互いに互いの考えや気持ちをよく聴き、よく話し、尊重し合い、譲れるところは譲る、二人のちがいを理解し合い、納得するまで話し合い、決めたら引き受ける、あとで不満や文句を言わない。助け合い、支え合っていくこと。そういう夫婦でいることが望ましいのです。

それができないのはなぜ???

ひとことで言うなら、良い感情(愛、喜び、感謝)を育てて来なかったことと、自制心(自分をコントロールする力)の低下でしょう。

国全体の政策として、こころを豊かにする「こころの教育」を疎かにしてやってこなかった結果だと思います。

人は環境でつくられる部分がたいへん大きいのです。

もちろん経済も重要ですが、経済面ばかり見て、その成長を優先させ、経済発展には甘い。これは重大なリスクを抱えてしまう結果になるのです。

人を優劣、競争、勝ち負けで判断し、評価し、上下を決めてしまう。金銭や物質的なものの所有率だけで人を判断し評価する。そのようなことを世間が良しと認めてきたことで、人を差別してきたことで、格差をつけることで、実際大きなリスクを抱えてしまったのです。

それは、自殺や他殺、暴力、犯罪など反社会的な行動をとってしまう人を増やすことになったり、あるいは、ストレス、フラストレーションを溜め、健康を害する人を増やすことにもなりました。

つまり、人間に優劣や格差をつけると、そのひずみから、加害者と被害者が生まれてしまうことになるのです。

それが人間なのです。

優劣や勝ち負けの「優」「勝ち」になったものは、勝ち誇り、本来は対等であるはずの人間を下に見て、見下す発言をしたり、排除しようとしたり、「劣」「負け」とされた人の気持ちに寄り添うことなく、容赦なく奪い取る。

そんなことをしていては、平和で安全で安心できて健康に過ごせる社会は来ません。

本来、人間が望んでいる、求めているのは、安心できる社会です。

 

安心を脅かすものは、自然災害だけではありません。人的災害もです。

いま、気づいた人から、ひとりでも多くの人から、考え方を人として良い方向に転換しましょう!

すでに優劣や勝ち負けで「利権」を手にいれてしまった人も、もう一度考えを見直してください。

人は、どんな遺伝子を持って、どんなふうに生まれてくるか誰もわかりません。

どんな環境に生まれてくるかわかりません。親も子も選べないのです。

誰のせいでもないのです。

ですから、どのような状態であっても、どの親に生まれても、どの環境であっても、できるだけ「社会の子」として、公平に教育を与えられ、公平に愛情を与えられ、公平に見守られながら、自立していくことが望ましいのです。

それには、個人では困難なので、国の政策として、政府がそのような制度を確立して、推進していく必要があります。税金をそういうことに使ってほしいものです。

どこに生まれても、誰の子であっても、社会の子として、愛情いっぱいに育て、個々の能力のちがいを認め、受け入れ、それぞれに適した役割や使命を仕事として、就けるように自立への道をサポートする必要があります。誰でもが格差なく、安心して暮らせる、安心して結婚できたり、子どもをもうけることもできる社会をつくることが重要です。

近年では障害者雇用なども進んでまいりましたが、しかし、グレーゾーンは放置のままです。まわりから理解してもらえず、受け止めてもらえず、一方的に非難されたり否定されたり、その存在すら認めれもらえないような悲しい思い、寂しい思い、苦しい思いをしている人はたくさんいます。つらいんです。

親さえも寄り添うことができずに、見放す、見捨てるケースもあります。

そうされた子どもは自己肯定感が低く、自分でも自分を否定したり、自分はなにものか?どうしたらいいかわからず、自分を消したくなって自殺するものもいれば、孤独に耐えられなく自暴自棄になり、人を傷つけるケースもあります。無差別殺人などの犯罪に至ることもあるのです。

個々の生まれ持つ気質の差、これに気づき、寄り添い、早い段階からサポート支援することで、将来訪れる不安要素はかなり予防することは可能だと考えます。

それには、家族だけでは困難です。国や地方自治体、家族をとりまく近隣の町内会、学校、勤める会社、など家族をとりまくみんなが見守る意識をもつことです。制度をつくることです。

自然災害を防ぐことも重要ですが、それと同時に人的な事件を予防することも「安全で安心して暮らせる社会づくり」には大変重要なことなのです。

みんなで意識改革しましょう。

とりわけ利権を手にしている方、力のある方は、改革の力もあるはずです。意識さえ変われば。