9月の家族へメッセージ 多様性と同調圧力


9月の家族へメッセージ
~多様性と同調圧力~

小・中・高と学校がはじまりました。分散登校やオンライン学習、家族も慣れるのに大変ですね。デルタ株の感染拡大の中、子どもたちへの感染がとても心配です。

さて、今月のメッセージは、多様性と同調圧力。

多様性・・・身近なところの多様性を考えると、いちばん身近は家族間での多様性を認め合っているかどうか?ですね。 夫婦でも親子でも気質や性質、性格がちがいますね。なにを大切にしているか?なにがだいじか?人それぞれちがいます。ちがって当然ですね。これを『ちがっちゃいけないんだ』と思ってしまうと苦しくなります。多様でなくなります。

次に身近なところでは、自分が所属している組織ですね。子どもは学校とか、親は会社とか、または近所つきあい、地域のコミュニティとか。そこでの「多様性を認めるということ」は、個人個人の価値観や考え方がちがっても当然のことで、そのちがいを互いに理解し合い、受け止めることが多様性を認めることになりますね。

これに対して、真逆にあるのが「同調圧力」

同調とは、辞書には①調子が同じであること。同じ調子。②他者に調子を合わせること。他人(相手)の意見や考えに賛同すること。などがありますね。

圧力とは、①押しつける力、押さえつける力。②(人に対して)威圧して従わせようとする力。などですね。

この二つ、同調と圧力で「同調圧力」です。同じでなければいけないみたいな空気。雰囲気。同調圧力をかける言い方として『みんな言っているよ』『みんなそう思うよね』『誰でもそうだよ』『あなただけ(君だけ)ちがうのか?』があります。

『みんな・・・』と言われてしまうと、ちがう意見が言いにくくなったり、自分は変なのかな?おかしいのかな?という気持ちを抱かせるような雰囲気をもっています。

類義語として、無言の圧力。集団主義。抑止力。圧政。などがあります。

多様性を重んじて「ちがいを認めよう!」という世の中の動きに反して、なぜ、日本ではいまだに同調圧力が強いのでしょうか?

それは、歴史的に見て「農業中心の農耕民族」であったことから、お互いに協力し助け合うための秩序(ルール)が重視されてきたからではないかと言われています。習慣が思考と行動をつくり出します。またその思考と行動が習慣になります。

農耕は互いに助け合わないとうまくいきません。そんな中でリーダー役の人が厳しいと「こうでなければならない」「こうあるべき」という規則を厳しくしてしまうんですね。ところが人によって能力にも差があるし、決して怠けていなくても怠けているように見えてしまうこともあります。多様性とはそうした力のちがい、スピードのちがい、それも認めて許容することが求められるのです。ちがいに腹を立てたり怒ってはいけないのです。

頭(意識)ではわかっていても、無意識の部分(こうあるべき。許容量の小ささ)で「ちがいを受け入れられない」のでしょう。

また同調圧力に屈してしまう人たちの中には、「本当は反対意見があるんだ!自分はこう考える。言いたいんだ!」と思っている人もたくさんいますが、言えません。

そう思っても、日本人に言えない人が多いのは、不安遺伝子が作用しているとも言われています。権力に抗えない気質的な要素要因が同調圧力を加速させてしまっていたのですね。

つまり、勇気が必要なのです。ダイバシティ、個々が尊重され認められ、多様性のある社会にするためには、私たちひとり一人がちょっとずつ勇気を出し合って、自分も他者も大切にする考えをもって、持続可能な社会をつくっていくことなのですね。

ここで疑問が湧きますか?

『でも、意見がちがう人たちをどうまとめたらいいの?』

『方向性を合わせないと前へ進めないんじゃないの?』

そう思う人は多いでしょう。こういう時は「目的」を思い出してください。

話し合いでいちばん大切なことは「目的」です。「なんのために」「なにをもって」「なにをするか」です。

その目的を達成するためには誰のどんな考え方が良いか?をみんなで考えればいいですね。たとえば10人いたら10人が異なる意見だったとします。ただの多数決で決めるのではなく、ひとりずつ論理的に目的に沿って話す(プレゼンテーション)ことで、考えや気持ちが伝わると思います。

プレゼンが苦手な人も練習して繰り返しおこなっていくことで得意になるかもしれません。

そして、目的に合った理にかなった提案を採用すると、組織やチームのまとまりが生まれやすくなります。自他を大切に思いながら多様性のある社会をみんなで創っていきましょう!

このとき要注意は、いったん決まったことに対して密かに不満を持ち続けることです。この場合、納得するまで話し合いをしましょう。「納得する」と「我慢する」はちがいます。

納得しなまま、決定に従おうとすると、それは「我慢」になっていつか爆発する可能性があります。防ぐには、とことん納得するまで気持ちを伝えましょう。相手も納得してもらう努力をしましょう。それは真摯に向き合うことです。

決して「うるせえ、決まったからには従え!」なんて言わないでくださいね。ハラスメントにあたります。2022年4月からは中小企業もパワハラ防止対策が義務化されますので、経営者さんも社員さんもお互いの人権を尊重した言葉を使いましょう!

※話し合いにはアサーティブ・コミュニケーション(自他尊重のコミュニケーション)の活用が良いですね。

 

参考記事

#同調圧力