ケーススタディ 事件から学ぶ
【京都小6遺体遺棄殺害事件】未然に防ぐにはどうしたらいいんだろう?
3/23から連日連夜のメディア報道で、もはや知らない人はいないと思います。YouTubeでも偽りの情報、誤情報や偽情報が錯綜し、私たちの気持ちを毎日複雑で憂鬱な気持ちになりました。まずは、安達結希くんのご冥福をこころよりお祈り申し上げます。
この事件は容疑者(確定まで犯人とは言わない)が養父であった、このことからまずはじめに伝えておくことがあります!
決してすべての再婚相手がそうではないということ
多くのステレオタイプはものごとを単純化して誤解してしまうことがあります。ちょっと視点を替えればわかることなのですが、中には世間の噂話で『子どもがいるのに再婚なんてやってはいけないわよね』『前の夫の子どもだからやっぱり嫉妬して憎かったのよね』などと勝手に決めつけた言い方をしている場合があります。決めつけないことがだいじなことです。
今回の事件に限っては何が動機かまだわかりませんが、単純に『これだからこうだ』と決めつけたり思い込んだりすることはあまりよいことではありません!
他の誠実な養父、素晴らしい人格の義父のみなさんに対して人権無視の大変な迷惑をかけることになります。
私は大変多くの家庭問題に携わってきまして、元夫婦がDVなどで悲惨な家庭状況にあり、離婚してのちに別の方と再婚してから家族が幸福になった、というケースも見てきました。ですから、一概に再婚することが悪いわけではないのですが、SNSやYouTubeで「再婚」自体を悪く表現している発信者もいらっしゃるので注意してください。
このような事件を防ぐには
だれも加害者にも被害者にもさせたくない!思いで考えますと、
ものすごく根本的なことを言えば
ひとり一人の「主体性」と「自己受容」そして「アイデンティティの確立」です。
自分で考える力があって、自分は何者かわかっていて、自分を自分が認め自分をだいじに思えると他者をもだいじにできます。
人間の人格形成には3つの要素があります。

①生まれ持つ気質です。 これは遺伝的なものです。なかなかわかりませんし、変わりません。
②育った環境(成育歴)です。子どもを取り巻くすべての人(考え方・価値観など)や置かれた環境です。
③ものごころついてからの自分の思い込みや決めつけです。
おもにこれからが複雑に関与し合って「人格」ができてきます。
生まれ持つ気質は現代の検査では一般人が容易に調べることはできません。これが簡単な検査でわかるようになれば、まず第一段階でその子に合った対応が取れます。敏感か鈍感かそんな単純なものではありませんが、だいたいでも子どもの気質がわかれば、対応も変えられます。
たとえばですが、ものすごく繊細な子どもに対して、養育者がその子の気持ちを読み取れないケースだった場合、子どもは共感してもらえない寂しさや悲しさを感じます。言葉に言えない乳幼児の時から感じています。それによってより一層の繊細さを助長させてしまったり「愛着の歪み」に発展してしまうケースがあります。
しかし、気質が育児の早い段階でわかれば、専門家のサポートで養育者はその子に合った対応(声掛けや気配り)ができるわけです。トレーニングが必要な場合もありますが。子どもの気質と養育者の気質は親子でも違います。自分から生まれても全く別の人間であるという自覚が大切です。
また、学校でも勉強以外の「人格形成のためのサポート」があると良いと思います。家庭では教えられないこと「人生に必要なものごとの捉え方や考え方」を教えることで、子どもの「主体性」「アイデンティティ」の確立に大いに役立つことができます。
自分で考える力をつける。同時に生き物を大切に思うやさしいこころを養う。お互いに感謝し合う気持ちをだいじにする。
他者との違いを対話で乗り越える力をつける。思い通りにならないことへの自分の感情をコントロールする力をつける。まだまだあります。
もちろん、それらを教員に任せるのではなく、各専門家を学校に配置して教育に当たるといいと思います。しかし現在の文科省の考え方では難しいのかもしれません。
メディアにお願い
事件が起きるたびに思うのですが、もっと根本的なところ、いつからどんな経緯で犯行を起こすような心理状態になってしまったのか?どんな条件がそろってしまったからなのか?それを逆算していけば、どの段階でどんなサポートがあれば加害者も被害者も救えたのか?
これを分析して報道してほしいと思います。もっともっと一般の人に「人の心理と行動」について知っていただきたいと思います。

