4月1日から全事業主にハラスメント予防対策の義務化が施行されました


4月1日から全事業主にハラスメント予防対策の義務化が施行されました!

詳しくは、厚労省の明るい職場応援団

当相談室の法人向け事業として「一般社団法人 対人コミュニケーションサポート協会」があります。

一般社団法人 対人コミュニケーションサポート協会は、人の気持ちをいちばん大切にだいじにする考え方をもとに、企業内の対人関係のサポートをおこなっています。それは、いじめや嫌がらせ、ハラスメントの被害者はもちろんのこと、実は行為者の気持ちも大切に丁寧によく考えてみます。

対人関係の根本解決には行為者(嫌がらせやいじめをおこなう側)に寄り添うことが必要なのです。世間一般では、ルールを厳しく叱って罰則を与えればいいと考えている傾向がありますが、それではうまくいきません。向き合うことが面倒で人手もないことを理由に罰則で縛ろうとしてもそれはうまくいきません。

向き合うことは何よりだいじなことです。

行為者としっかり向き合い、行為者の気持ちに寄り添うことが第一歩として大変重要です。そこを怠ると一時的に行為はストップしてもまたすぐに再発してしまいます。根本解決には時間根気が必要なのです。

行為者の心理には、本人も気づかぬうち(無意識)に複雑な思いを抱えていることがあります。

誰も赤ちゃんのときからそうだったわけではありません!

子どもは、幼児期、学童期、思春期、青年期、成人と育っていく間に子どもを取り巻く環境、おとなたちの影響を受けて人格を形成していきます。

そのどこかで行為者も被害者になっている傾向にあります。先に被害を受けていることが多いのです。

にわとりが先かたまごが先か、に見えますが、被害を受けているところから始まります。被害者が今度は行為者(加害者)になり、そこで受けた被害者がまた次の行為者になる。

この連鎖を止めるには、被害者にも行為者にも第三者の専門家が寄り添い、そこで不満や不安を解決して気持ちの中を解消することで当事者に納得していただき、そこで止めることができます。

わだかまりを無意識の中に住まわせてしまうと、それは納得していないことになります。

世の中(企業も学校も自治体も家庭も)の根本的な平和は人々の「不満」や「不安」について専門家がマンツーマンで受け止めていっしょに考える姿勢がだいじなのです。

そこから解決までお互いの「ちがい」を時間をかけて理解し納得するまで繰り返し話し合うことが必要だからです。
※ちがいとは、価値観、考え方、捉え方、感受性、反応、それらのちがいです。

ほとんどの不快感は、この「ちがい」に対して違和感を覚えるところから始まります。「え、なんで? どうして? そうなるの? ふつうはこうでしょ。そんなことしないよね。あなたは変わっている・・・」こんなふうに感じた違和感を言葉にしてしまうところから亀裂が起こります。悲しいですね。

ふつうなんてないのに。

みんなちがっていいのに。

お互い認め合おうとしない。できない。どうしてもイヤだ。となるともう大変です。

意見や考えがちがったら、目的はなんなのか、話し合うところから考えましょう。

目的が平和であるなら、個人の考えや価値観をいきなり否定せずにまずはゆっくり聴くことです。

焦らなくていいんです。急いで身構えなくていいんです。決して脅かされるわけではないのです。

しかし、攻撃的になってしまうケースでは、ちがうことに脅威を感じて身構えて威嚇する。これが争いの源です。


私は個人相談を7000件、企業内個別相談を3000件お受けさせていただき、実践の中から「どうすれば予防ができるのか」事象が起きてからの解決もだいじだけれど、その前に対策があるのではないか、考え研究してまいりました。

そのノウハウをもってみなさまの企業内対人関係の健全化を目指していきたいと思います。



※ 4/10 11:00~ラジオ放送「ハラスメントについて」インタビュー(再放送)

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