熟年期60代前後の悩み、問題にお応えします。
熟年夫婦では夫の定年退職後の生活の問題があります。
私も60代です。共によくしていきましょう。
熟年カップル・カウンセリングのすすめ
この時期の妻の不満
- 夫が家でゴロゴロしていてじゃまだ
- 夫が家事の細かいことに口を出すようになった
- テレビ番組など好みがちがい別々の部屋でみる
- 夫または妻のいびきがうるさくて眠れない
- いつもいるので話すことがない。今まで聞いてほしいときに聞いてくれなかった。
- いつもいるので自由がなく息苦しい(監視されているようだ)
- やさしい言葉がないくせにベタベタしてくる
- つくづく役に立たない人だと感じる
夫はいままでできなかったこと(夫婦で旅行)などを 楽しみに計画を立てている頃、妻は、職を失って毎日家にいる夫に何の魅力も感じず夫を置いて友人たちと旅行に行ってしまったり、あるいは家事に口うるさく言う夫に対し嫌悪感を抱き、離婚したくなったという問題も起きています。
これは人生に対する価値観の違い、ものごとの捉え方、などに温度差があると感じた場合に起こってくることで、ずっと同じ方向を向いてきていると思っていた夫に対して、実はこころのなかでは、早くからこっそり謀反の計画を企てていた妻との違いでもあります。
また、成人した子どものことで不仲になることもあります。
- 大学まで出してあげたのに、就職もせず親の金をせがんでくる息子がいる。
- 娘が離婚して家に戻って来た。離婚は親のせいだと言って攻撃してくる。
- 恋愛できないのは、親がこんな育て方をしたからだと、娘が親を憎んで責める。
- 就職がうまくいかない、就職してもすぐ辞めてしまう子ども。
- 社会不安、社交不安、などの不安症に悩む子どもがいる。
このようなことがあると、夫婦で協力して第三者の専門家をまじえながら、解決の糸口をみつけていく「家族カウンセリング」ができればいいのですが、なかなかそうもいかず、「あなたが悪いのよ」「おまえの育て方が悪いんだ」とお互いに相手のせいにして、罪をなすり合うような醜い家族関係になることがよくあります。
これも続くと身体の症状として表出し健康を害するほどになります。離婚も視野に入ります。
ここからどうするか?が問題ですね。
①もう一度見直ししてやり直すのか?
②それぞれが新しい道を歩むのか?
にかかってきます。
決してあってはいけないこと、よくないことは、不平不満を抱きながらいっしょにいることです。
それは大きなこころの負担、ストレスとなり、やがて万病のもととなるからです。
あなた自身の健康を守ることはあなたの権利です。人権です。
あなたは健康でいていいんです。
しかし、相手に不満を抱き、対話もせず、愚痴ばかり言っていては自分でストレスをつくっているようなものです。そこに気づいていただきたいです。
①をとるなら
もう一度お互いを理解しようと努めるところからはじめます。
カップル・カウンセリングが有効です。
二人で話し合いが成り立たなくなっている場合は、平行線、あるいは無視といった、さらに感情を逆なでする行為に出ることもあります。ひどい事例では殺してしまいたいと殺意まで湧き起こしてしまうケースもあります。
なので、リスクを避け、穏やかな論理的な話し合いには、カップル・カウンセリングが適切です。
①を選択の場合、大事なことは『しかたないから』はやめましょう。
ほかに相手にしてくれる人がいないからしかたない、離婚しない。
いまさら一人で生きていくのは困難だ、一人ではお金がない、だから離婚しない。
などという『あきらめ』からやり直そうとしても、そういう気持ちのままではまた不満のもとが湧き起り、相手を敵対視して自分自身がいやな感情、怒り、憎しみなどでいっぱいになってしまいます。
カップル・カウンセリングで、お互いの要求「〇〇してほしい、こうだったらいい」を出し合い、二人の健康と幸福の目的に沿うか沿わないかを検討して、お互いが譲り合い、助け合い、ひとつのチームとして協働する意識を育てていただきます。
本当にやり直すということは、こころから相手を認めて受け入れることです。
自分とのちがいをしっかり知ること、それを認めること、理解すること、そのうえで譲り合い、譲ってくれたことに感謝をし合うところからはじめることですね。
難しいですか?
難しいですよね。なので、トレーニングが必要なのです。
トレーニングは、一般社団法人家族コミュニケーションサポート協会でおこなっております。
②を選んだ場合は
熟年離婚ということになるわけですが、離婚して生活は別々になっても友達でいられるような関係が理想ですね。あくまで理想です。そうはいかないことも多いですが、そうはいかなくても仕方ありません。なにがいいか、悪いかではありませんから、なんでもありです。
こうじゃなきゃいけないということはありません。
誰かの指示に従うのではなく、自分自身が自分の生き方を選ぶ、決める、引き受けるという意識のあり方がいちばん大切なのだと思います。
しっかりした自分軸を
共に苦しいときを乗り越えてきたこと、楽しかった思い出もあるはずです。
一時は同じ目標に向かって協力し合ってきたのであれば旧友のような感覚を大切にしていけたらいいですね。これも理想です。
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イラスト あさみめぐみ